Vol.25
県産食材を使うワークショップを地元の生産者を招いて開催し、新潟の食の価値と魅力を発信!
新潟市とぐるなびの連携をきっかけに、開催が実現
新潟県産の食材、特に野菜に注目して様々なメニューを提供しているのが、「FARM TABLE SUZU」。オーナーシェフの鈴木 将氏は、3年前から新潟・長岡市の姉妹店で「やさいの学校」と題した料理教室を開催し、県産野菜の価値の再発見と、その魅力の発信に取り組んできた。
一方で今年2月、「新潟市・ぐるなび地域活性化包括連携協定」が締結され、新潟の食文化や観光の振興に貢献すべく、ぐるなびが事業インフラやノウハウを提供することに。その一環として4月23日、「FARM TABLE SUZU」にて「【新潟市×ぐるなび】FARM TO TABLE~新潟の食の魅力を学び、楽しく食べるワークショップ~」が開催された。
「『やさいの学校』は野菜の栄養面に注目した料理教室ですが、今回のワークショップは生産者に注目し、農園と食卓を結ぶことがテーマです」と語る鈴木氏。そのため、生産者と参加者の交流を目的に、当日、同店には以前から食材を仕入れている「タカツカ農園」の髙塚俊郎氏と、新たに新潟市からの紹介で取引が始まった「松田農園」の松田俊行氏も招かれた。
この日の参加者は、店頭のチラシなどで開催を知った人など計17名。まず、髙塚氏が米についてレクチャーし、参加者は酒米として有名な「亀の尾」やコシヒカリなど4種を食べ比べて、新潟の米への知識を深めた。続いて、鈴木氏による料理教室が行われ、「コシヒカリのカルボナーラ」「コシヒカリのティラミス」「焼きたまねぎと越後姫のドレッシング」「ふきのとうのにんにく炒め」の4品をデモンストレーション。いずれも、家庭で気軽に作れるよう、鈴木氏が考案したメニューだ。食事会ではこの4品と、まつだ農園の野菜をふんだんに使ったバーニャカウダやリーフサラダなどをビュッフェ形式で提供し、料金はドリンク付きで3000円。参加者は新潟産の野菜のおいしさを実感していた。
「地域にはそこでしか体験できない食の楽しみ方があり、それこそが強みです。地元の食材を楽しむライフスタイルを積極的に広げ、地産地消を進めて、新潟を活性化したい」と語る鈴木氏。今後も月1回、第4木曜日の夜には生産者を招いて、店舗でのワークショップを開催していく予定だ。
新潟県新潟市中央区八千代2-5-7 ビルボードプレイスBP2
http://r.gnavi.co.jp/r1gkb5uk0000/
新潟県産食材の魅力を広める店を目指し、2014年3月にオープン。野菜を中心に多くの生産者とタッグを組み、食と農を結ぶ。