Vol.37
茶懐石の料理と細かな作法を、伝統を受け継いでていねいに指導。長年のメンバーや遠方からの参加も
参加者全員で3時間かけて8品の茶懐石を完成
茶懐石とは、精進料理、有職料理(御所風料理)などと並ぶ京料理の1つ。「もともとは茶事(茶会)を催すにあたって、茶の前に供す簡素な食事を指していました」と、「旬眞庵」の店主・中野憲作氏は説明する。その後、時代とともに食事の比重が増し、旬の食材を無駄なく使って、四季の風情を味わう現在のスタイルが定着。茶道と関わりが深い茶懐石には、流派により異なる細かな作法があるのも特徴だ。