株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2014/04/03

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.204提供スタイルを見直す

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 タイのバンコクと広島を行ったり来たりする中で、バンコクにも日本食のお店がたくさんオープンしているのを目にします。日本食ブームというより、タイに日本食が定着したようにも感じます。タイ人が日本食レストランをオープンするというケースもあり、以前と比べるとレベルがますます高くなってきていると感じます。

 そんななか、今回は地元の広島で八丁堀駅近くにある「居酒屋 むろか」に行ってきました。「ミシュランガイド 広島2013 特別版」にも載っている名店です。 勉強のためにスタッフと行ったのですが、日本でもバンコクでもなかなか体験のできない驚きと、気づきがそこにはありました。

 単品のメニューはなく、3,000円のおまかせコースが主体とのこと。初めて行くお店は、なかなかメニューを見てもわからないことも多いので、おまかせコースはありがたいですね。まず、出てきた前菜は9種類をそれぞれ小皿に盛り、それを一皿で提供するスタイル(写真1)。こんなスタイルは今まで見たことがなく、料理でワクワク・ドキドキさせてくれ、とても衝撃的でした! 少しずつ、いろいろと食べられ、非日常感もありますね。

 続いては、刺身の盛り合わせ(写真2)。「醤油はつけずに、そのままで食べてください」と言われ、食べ方にもこだわりを感じます。素材の味を活かしており、常識を破ってくれるような新感覚を味わえました。また、よく見ると無駄なものがないことにも驚きます。通常添えられる、大根のつまや大葉などがついてないのです。大根のつまなどは食べられずに残されるものだと当たり前に考えていたのですが、1カ月や1年の単位で考えれば、そのコストはバカにならない金額です。であればそれらをなくして、刺身を1切れでもいいから増やす、より厚切りで提供するなどすれば、お客さんにも喜ばれ、店側にとってもロスが減らせることになりますね。

 そのほか、揚げものや蒸しものなどを堪能し、最後のシメのご飯はこんな形(写真3)です! 弁当のように提供され、中には蟹がいっぱい詰まったカニ飯が入っていました。これも今までなかった提供方法です。こんなにも最初から最後まで、料理でワクワクさせてくれるお店は初めてでした。この充実した内容が3,000円というお得感と、お店の創意工夫にも感銘を受け、同じ飲食業の人間としてとても勉強になりました。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)前菜のプレート。9種類の前菜が小皿に盛られて提供され、様々な料理がいただける
(写真1)前菜のプレート。9種類の前菜が小皿に盛られて提供され、様々な料理がいただける
(写真2)刺身は、素材を活かして醤油はつけずに食べる
(写真2)刺身は、素材を活かして醤油はつけずに食べる
(写真3)シメのご飯は弁当のようなスタイルで提供。中にはカニ飯が入っている
(写真3)シメのご飯は弁当のようなスタイルで提供。中にはカニ飯が入っている
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