株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2015/01/08

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.270想いがあるかないかで味は変わる

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 今回は広島・佐伯区五日市で2014年3月にオープンした鉄板焼店「Dining Tanpopo」をご紹介します。温かい印象のお店です。広島は最近、本当に新規オープンが多いですね。

 まず、前菜にアボカドとマグロをゴマ油と塩で和えたものをいただき、これがとてもおいしかったです。カウンターでは、オーナーシェフの高 義治さんが目の前の鉄板で調理している様子が見られます。仕事がすごくていねいで、食べる人の気持ちを考えて作っているのが伝わってきます。焼き上がった広島牛のステーキは、盛り付けも工夫されており、とてもきれい。こんなていねいな仕事だと、何を食べてもおいしいですね。

 広島に店がたくさん増え、職業柄、よく食べ歩きをするのですが、食べる人の気持ちを汲んで料理を作っていると感じる店は実は少ないのです。20年間飲食に携わっているので、見る目も厳しくなっているところもあるのですが。しかし、こちらのオーナーの高さんからは仕事への真剣さが伝わってきます。どこか有名な職人さんなのかと思い、お話を伺ってみると、ご実家が広島の五日市で、以前は東京で役者を目指していたとのこと。ですが、役者だけでは生活ができないため、飲食店でアルバイトをして、そこでいろいろ飲食の勉強をしたそうです。経験は少なくてもこの味が出せるのは、人の気持ちを表現してきた役者だからなのでしょうか。

 料理は、奥深いなと思います。よくも悪くも作った人で味が変わり、その伝わり方までも変わるんですね。本当に気持ちを込めて作っているかどうか、お客様はわかってしまうんです。経験も大事ですが、想いはもっと大事なのだと思いました。僕も今でも現場で接客や調理に携わるので、久々にいい刺激になりました。

 高さんは、まだ37歳。今も役者も続けているとのことで、お店も役者としても、これからが楽しみです。応援していきたいと思います!

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)盛り付けが工夫されている「Dining Tanpopo」のステーキ
(写真1)盛り付けが工夫されている「Dining Tanpopo」のステーキ
(写真2)鉄板の前でていねいな仕事を見せてくれるオーナーシェフの高 義治さん
(写真2)鉄板の前でていねいな仕事を見せてくれるオーナーシェフの高 義治さん
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