株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2015/03/05

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.285ぜいたく感がある老舗

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 今回ご紹介するのは、広島で料理がおいしいと噂の老舗「稲茶(いなさ)」です。昭和40年創業で、僕も昭和40年生まれなので、同じ年数を営業されているんですね。現在の店主である下原さんのお父さんが始めたお店なのですが、お父さんは道場六三郎さんの兄弟子にあたり、下原さんは道場さんの東京・銀座のお店「ろくさん亭」で5年間修行してこちらの2代目になったそうです。

 下原さんは、発想力がとても豊かな方でした! 「噂のポテトサラダ」は湯葉で包んであり、サッパリと食べられます。刺身の盛り付けも細かな気遣いが感じられました。そして一番驚いたのは、「いわしハンバーグ」! 上に黄色いソースがかかっているのですが、卵の黄身をベースにしているそうで、イワシとの相性がとてもよかったです。

 下原さんは、テレビの料理番組にも出演しています。80歳になる初代店主のお父さんもたまにお店に立ち、その日はいらっしゃらなかったのですが、お母さんは今でも現役で接客をされているそうです。そして下原さんの奥さんもすてきな着物姿で接客をしており、スタッフの方々は長く勤めている人ばかり。歴史を感じさせる雰囲気といい、料理といい、ぜいたく感がありますね。

 今回は2人でカウンター席におじゃましたのですが、店内には個室もあり、接待に最適なお店なのではないでしょうか。僕はあまり接待することもされることも少ないのですが、大切なときには利用したいと思えるお店です。最後にお支払いをしたときには、想像以上にリーズナブルで驚きました。価格以上の価値がありますね。

 広島にもお店は増えてきましたが、このような風格がありながら、気さくで価値のあるお店は少なくなってきたようにも感じます。質の高い料理、空間、雰囲気を楽しめ、貴重な時間がすごせました。これからも続けてほしいと思います。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)料理の繊細さが光る前菜。アラカルトは約70種を用意する
(写真1)料理の繊細さが光る前菜。アラカルトは約70種を用意する
(写真2)ポテトサラダを湯葉で包んだ「噂のポテトサラダ」
(写真2)ポテトサラダを湯葉で包んだ「噂のポテトサラダ」
(写真3)看板料理の1つである卵のソースがかかった「いわしハンバーグ」
(写真3)看板料理の1つである卵のソースがかかった「いわしハンバーグ」
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