株式会社 永遠希 小田利明氏 - 心に残る外食 -

2015/05/08

外食企業トップの心に残る外食

8名の飲食店経営者トップが日々の外食で感じたことを、連載コラムでお届け

Vol.300臨機応変な対応が満足度を高める

(株式会社 永遠希 代表取締役 小田利明氏)

 今回ご紹介するのは広島・中区大手町にある「ビストロ 巴里食堂」です。弊社の事務所の近くにしゃれた店ができたことには気づいていたのですが、なかなか行くことができず、スタッフに残業してもらったのを機会にみんなで行ってみました。

 ガラス越しに店内をのぞいてみると、席は満席。店長さんが元気に挨拶をしてくれ、「今、デザートを食べられているお客様がいますので、あと15分程度で空きますから」と。ここで食事をしてほしいという気持ちが伝わってきて、上の階で待つことに。その後も店長さんが何度か来てくれ、「もうすぐです!」などと気にかけてくれたり、退屈にさせないようにと話しかけてくれたりしたので、さほど待った感じがしませんでした。「待ちそうだな」と思っても、それよりも「入ってみたい」という気持ちにさせ、さらには待っている時間を長く感じさせない空気づくり。これはすごい接客術です! また、待っている間にオーダーができたので、席に着くと料理がすぐに出てきました。これもうれしい心遣いですね。

 料理は、サラダのあとに「フォアグラと大根のソテー ~カダイフ巻き」をいただきました。あっさりしていますが、コクがあってワインに合います。次は、「ズワイ蟹のスフレ」。ふわふわで、とても柔らかく少し甘めなスフレで、見た目にも楽しい一品でした。パスタも食べたかったのでリクエストすると、メニューにない魚介のパスタを作ってくれました! こんなサービスも付加価値になりますね。

 「巴里食堂」は広島県内に3店舗あり、このお店は2月にできたとのこと。こちらの専務さんは、僕の知り合いの女性で店でもバリバリ元気にがんばっていました! 店長はなんと専務の息子さん。偶然にも僕たち隣の席では誕生日のお客様がいらっしゃって、専務さんと店長である息子さんの親子コンビでサプライズ! そのお客様は涙を流しながら喜んでいました。お母さんと息子さんが一緒に仕事をされるというのは、なかなか見ないため、とても新鮮でした。そのほかのスタッフもアットホームな感じで接客。お客様が帰るときには忙しくても手を振っており、その姿に感動しました。

 広島にも個室完備のお店が増えているのですが、こうやってみんなが1つになれる空間もなかなかいいものですね。店内がそんな雰囲気であれば、そこで食べる料理はさらにおいしく感じられるでしょう。

 最後にデザートをおまかせで作ってもらいました。メニューにないものを作ってもらえると特別感を感じますね。店長さんがいい意味で力が抜けており、臨機応変に対応してくれたのがとてもよかったです。お客様の満足度を追求すること、これが本当の商売人ですね。同じ飲食業として勉強になりました。こんなお店が広島に増え、地域を盛り上げていけたらいいなと思いました。

株式会社永遠希 代表取締役 小田利明氏株式会社永遠希
代表取締役
小田利明氏
1965年広島県広島市生まれ。美容専門サロンの営業職を経て、1995年30歳で起業。2000年に有限会社永遠希を設立し、2005年に株式会社永遠希に変更。現在、「囲酒家 永遠の縁卓」など広島市内に7店舗を展開中で、2013年タイ・バンコクにも「永遠希」をオープンさせた。
(写真1)パリパリとしたカダイフ(小麦粉の生地を麺状に伸ばしたもの)と、しっとりとしたフォアグラと大根のコンビネーションがよい「フォアグラと大根のソテー ~カダイフ巻き」
(写真1)パリパリとしたカダイフ(小麦粉の生地を麺状に伸ばしたもの)と、しっとりとしたフォアグラと大根のコンビネーションがよい「フォアグラと大根のソテー ~カダイフ巻き」
(写真2)ふわふわな食感がたまらない「ズワイ蟹のスフレ」
(写真2)ふわふわな食感がたまらない「ズワイ蟹のスフレ」
(写真3)おまかせで作ってもらったデザートの盛り合わせ。臨機応変な対応もうれしい要素の1つ
(写真3)おまかせで作ってもらったデザートの盛り合わせ。臨機応変な対応もうれしい要素の1つ

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