戦略共有会議2016「忘年会対策セミナー」開催

ぐるなびは「忘年会対策セミナー」を全国21エリアで開催。9月28日の東京会場には1200人を超える飲食店関係者が来場し、中華のスターシェフ・脇屋友詞氏の講演などに熱心に耳を傾ける姿が見られた。

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東京、大阪などでは「ぐるなび商品展示会」を併催し、各地の食材が集結!

ぐるなび戦略共有会議2016「忘年会対策セミナー」開催!“売上最大化”の戦略を、ぐるなび独自のデータを交えて解説

熱気に包まれた「ぐるなび戦略共有会議2016」の会場(9月28日、東京・渋谷)

「効率的な予約獲得」のための詳細なデータや事例を紹介

秋の訪れとともに、早くも本格化するのが、年末商戦・忘年会への準備だ。ぐるなびでは、春と秋の毎年2回、ぐるなび加盟店を対象に「ぐるなび戦略共有会議(GON MEETING)」を開催。春の歓送迎会対策に続き、秋は来るべき年間最大の繁忙期を勝ち抜くため、有効な販売促進ツールのほか、トレンド、ユーザー動向などを、独自のデータと情報から分析。様々な角度から“売上最大化”を図る戦略を打ち出して共有している。

2016年の「忘年会対策セミナー」は、9月1日の広島を皮切りに、10月中旬まで全国21エリアで順次開催され、東京、大阪をはじめ北海道、仙台、横浜、名古屋、福岡など12会場では「ぐるなび商品展示会」も同時開催。茨城、神戸、京都、鹿児島など7会場では、ステージ上で生産者が自らの食材をアピールする場が設けられた。

21エリアの中で最大級の規模となった東京では、9月28日(水)、会場のセルリアンタワー東急ホテル(渋谷)に1200人を超える飲食店関係者が来場。冒頭、ぐるなびが現在、特に力を入れていることとして、インバウンド対策のほか、「接待の手土産」などに代表される事業の多角化、さらにユーザーの予約行動の変化をつかんでリニューアルした「ぐるなびネット予約」に触れ、特に、それぞれの分野で深化しているアライアンス(他社連携)の状況が報告された。

引き続いて行われた午前の部の基調講演では、中華料理のスターシェフの1人・脇屋友詞氏(株式会社Wakiya代表取締役)が登壇。また、午後の部の講演では、料亭「赤坂浅田」の経営で知られる、浅田屋伊兵衛商店株式会社・代表取締役の浅田松太氏が登壇し、両氏ともそれぞれの体験を語りつつ、飲食店にとって、今、何が大切なのかを語りかけた。

一方、午前と午後の2回行われた「忘年会対策セミナー」では、ぐるなびの予約実績データ、ぐるなび加盟店・ぐるなび会員(ぐるなびユーザー)へのアンケート結果などを駆使して、「2015年忘年会実績の振り返り」「2016年 忘年会成功のカギ」「ビッグデータから見るメニュートレンド」の3点にわたって、詳細に解説された。

2015年の忘年会実績では、目標を達成した店に、「お値打ち感のある」「高価格だが良質」なプランに注力した店舗が多いこと、「早め」「直前」の予約の取り方がポイントとなったことを紹介。これから迎える2016年シーズンの忘年会については、成功のカギの1つに「効率的な予約の取り方」を掲げ、秋の来店客へのアプローチ、閑散日の予約獲得の方法、早い時間帯や2回転目への誘導、キャンセル防止対策を、繁盛店の具体的な取り組み事例とともに報告した。同時に、「ぐるなびネット予約」の活用ポイントに言及し、「ネット予約」が、トレンドとして上昇傾向にあることが説明された。続いて、来店客の満足度を高める忘年会オペレーションの特徴を、ユーザーデータを交えて説明するとともに、ファーストドリンクやフードを工夫して提供している店舗の事例なども紹介。また、メニューのトレンドについては、肉、魚、野菜のそれぞれで、ユーザーのニーズが高い商品を紹介し、肉では塊肉、魚では牡蠣なべ、野菜ではパクチーなどが上位に並び、参加者の注目を集めた。

会場には、「ぐるなび外国語版」「こちら秘書室公認 接待の手土産」など、ぐるなび関連のブースも設置。多くの参加者が足を留めて説明に聞き入るなど、今後の活用に向けた関心の高さがうかがえた。

基調講演中、自らが企画した“中華料理とフランス料理のコラボレーションディナー”について語る脇屋友詞氏。サプライズで1組2名を招待する抽選会が行われた

基調講演(東京会場/9月28日開催)

「お客様、生産者、社員と共に創るレストラン、そしてその未来」

株式会社Wakiya
代表取締役・オーナーシェフ
脇屋 友詞氏北海道の中学校を卒業して3日後に上京し、料理の道を歩き出した脇屋氏。修業時代のエピソードや、中華料理に込める思いとともに、「グルマンであること」「プロデュース能力を高めること」などオーナーシェフとしての「十訓」について語った。

「【伝統からの創造】次世代につなぐ
料亭『赤坂浅田』の取り組み」

浅田屋伊兵衛商店株式会社
代表取締役
浅田 松太氏芸者衆の芸、掛け軸や生け花などをしつらえた空間など、伝統文化が詰まった「料亭」。減少する料亭を守り続けている数少ない経営者の1人である浅田氏は、料亭文化の魅力と次世代へ継承する意味、その試みについて語った。
ロビーに設けられた「ぐるなび外国語版」のブース。外国語版メニューの登録体験のほか、トリップアドバイザーとの連携も紹介
「こちら秘書室公認 接待の手土産」のブース。秘書会員によって選ばれた特選の商品も並んだ

同時開催(東京会場レポート)ぐるなび商品展示会

全国各地から84の生産者・メーカーが集結!選りすぐりの商品で、メニュー開発をサポート

「ぐるなび商品展示会」は、全国各地の食材・加工品などが一堂に集まり、飲食店関係者、とりわけ料理人と食材の出合いの場となっているイベント。料理人が新たな食材に出合うことでメニュー開発のきっかけをつくり、それを通じて飲食店経営を後押しするとともに、生産地と生産物の魅力を発信して、地域活性化の一助となることも担っている。

今回の「ぐるなび戦略共有会議2016」東京会場(9月28日/渋谷)で同時開催された「ぐるなび商品展示会」では、北海道、東北、関東、信越、北陸、中部、関西、中国、四国、九州の各エリア、および、特設エリアに分け、合計84社(88ブース)が出展した。出品商品は多岐にわたり、農産物、畜産物、水産物、調味料、酒・飲料、穀物・麺類、菓子・デザートまで、豊富な品ぞろえ。各ブースには、それぞれが誇る地元の新商品や食材がディスプレイされ、多くのブースで試食が提供された。

「ぐるなび戦略共有会議」の参加者は、基調講演とセミナーの休憩時間などを利用して、各ブースを周回。飲食店関係者にとって、同一会場で短時間のうちに、多くの食材と出合うことができ、全国の生産者・メーカーと直接対話できるのは、滅多にない絶好の機会だ。会場は新たな食材との出合いや、メニュー開発のヒントを探す人々で賑わうとともに、あちこちで交流と商談の輪ができていて、終了時間間際まで熱気に包まれていた。

多くの飲食店関係者で賑わう「ぐるなび商品展示会」の会場
参加者に商品の説明をする出展者。肉質と味の違いを、試食を通して、ていねいに伝えていた
肉、魚、野菜など、生産地の食材を試食とともにディスプレイ
会場の各ブースでは、飲食店関係者と生産者・加工業者とが活発に交流。その場で商談に発展することもしばしば