大阪が育んだ“カウンター割烹”を定額で楽しむ。「大阪割烹体験2018」開催。先行試食会も実施!
「大阪割烹」を観光資源に!インバウンド需要にも期待
伝統の技を駆使した割烹料理を、板前とのカウンター越しの会話とともに楽しむ“カウンター割烹”。大阪で育まれた、このライブ感あふれる「大阪割烹」の魅力を伝えるイベント「大阪割烹体験2018」が2月8~25日の期間、大阪府内にて49店舗が参加して開催。
今回で8回目を迎える「大阪割烹体験」は、期間限定の特別価格でカウンター割烹が体験できるというもので、ランチは3000円、5000円、7000円、ディナーは7000円、1万円、1万2000円と、それぞれ3つの金額を設定。来店へのハードルが高いとされる割烹料理を定額料金で提供することにより、日頃馴染みのない人たちにも広く大阪の割烹文化を知ってもらい、大阪の食文化の活性化・情報発信および都市ブランド向上を目指したものだ。
開催に先立ち、1月16日には、参加店の大阪・北新地「日本料理 かが万」で先行試食会が実施された。会の冒頭、大阪割烹体験実行委員長の門上武司氏より挨拶があり、新たな試みとして大阪の農林水産物や加工品である「大阪産(もん)」を取り入れたメニューや、日本ワインとのマリアージュの提案を行うことに言及。「伝統を継承しながら新しいものを作っていくという大阪の食文化をアピールしたい」と意欲を示した。次に松井一郎大阪府知事が、海外から大阪への観光客が増え続けていることに触れ、「“大阪産(もん)”を取り入れた素晴らしい割烹料理が、大阪観光の魅力の1つになってほしい」と期待を寄せた。続いて吉村洋文大阪市長は「食事だけでなく、カウンター越しの会話や料理人の手さばきなども含めて大阪の割烹文化といえる。今回のイベントを通じて国内はもちろん、海外の方々にも発信していきたい」と挨拶。最後に大阪産(もん)のPR大使を務めるタレントのハイヒール・モモコ氏がマイクを握り、「東京の芸能人は個室を好む人も多いが、大阪の芸能人はカウンターに座って板前さんとの会話を楽しむ。この割烹文化と大阪のおいしいものをもっと世界に広めていきたい」と抱負を語った。
試食には「日本料理 かが万」で期間中に提供されるランチコースが登場。大阪産(もん)の天王寺蕪や海老芋を使った料理、それらに合わせた日本ワインなども用意され、出席者は談笑しながら名店の味に舌鼓。松井氏から「次は夜にやってよ」と冗談が飛び出すなど和やかな雰囲気で、食と会話を楽しむ大阪割烹の魅力を体現する場となった。
試食会で提供された料理
「日本料理 かが万」
(大阪割烹体験2018 ランチ7,000円コース/税別・サービス料別)
献 立
コースには大阪産(もん)の天王寺蕪蒸し(⑥)や、海老芋の八丁味噌汁(⑦)もラインナップ。前菜からフルーツに至るまで、随所に板前の技が光る