景気の動向も気になる2017年。飲食業界を取り巻く状況はどう変化し、どのような戦略と対策が求められるのか。「人材」「メニュー構成」など8つのテーマについて、経営コンサルタントの大久保一彦氏に話をうかがった。
introduction 消費者の節約志向は高め。“筋肉質”な経営がカギを握る
過渡期に入った飲食業界。二極化がさらに進行
2017年、飲食業界を取り巻く状況はどう変化するのだろうか。大久保一彦氏はまず、「節約志向が高まる」と予測する。税金や社会保険料の増加によって、可処分所得(個人が自由に使える所得)が減少し、「食費はできるだけ切り詰めたいという考え方がますます強くなる」と指摘。低価格帯の飲食店が活況を呈する理由の1つがここにあるという。