語学力と手書きのイラストで琉球料理の魅力を伝える

琉球料理「金魚すさび三宮店」では訪日外国人観光客、在留外国人の集客に取り組んでおり、語学力の高いスタッフを充実させるとともに、英訳付きの手書きのメニューイラストも用意している。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.14

留学生スタッフの高い語学力と手書きのイラストで琉球料理の魅力を伝える

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

留学生スタッフを採用し、手作りメニューでお出迎え

料理内容を説明するイラストはスタッフの手づくり

古くから外国人を出迎える港町として栄えてきた神戸。近年の観光客数は京都や大阪などと同様、ここ数年で増加傾向にある。また外資系企業も多く、在留外国人が多いのも特徴だ。そんな神戸の中心地・三宮の駅前に店舗を構えているのが、琉球料理「金魚すさび三宮店」。訪日外国人観光客、在留外国人の集客にも積極的に動いている。

また、外国人の来店に対応するため、語学力の高いスタッフを充実させている。「隣のビルには外資系の大手製薬会社が入り、ランチタイムには日によって様々な国籍の方が来店されます。その際、必要に応じて接客を担当するのが、中国や香港からの留学生スタッフです。彼らは中国語だけでなく、英語も流ちょうに話せるので、外国人の接客においてはとても活躍してくれます」と話すのは、店舗責任者の玉川義徳氏。運営会社である株式会社ワールド・ワンもスタッフの採用は国籍を問わない姿勢で、実際、同店舗だけでも現在4名の外国人スタッフが働いている。「そのうちの誰かが常にシフトに入っているので、いつでも外国人のお客様をお迎えする体制はできています」(玉川氏)。

さらに、琉球料理という独自性の高いメニューを外国人に理解してもらうための工夫として、スタッフが手描きした、英訳付きのメニューイラストも用意した。これが外国人観光客にも好評で、紹介している「琉球花籠御膳」(1200円)や「琉球松花堂御膳」(1800円)などが、ランチタイムで断トツの人気を誇る。さらに英語、中国語、韓国語の翻訳メニューも用意しており、写真付きのグランドメニューと合わせることで、外国人に琉球料理を知ってもらえるように工夫している。

ランチで人気の「琉球花籠御膳」
沖縄の味が少しずつ楽しめることで外国人にも人気の「琉球松花堂御膳」

こうしたインバウンドへの対策が功を奏し、外国人を受け入れられるお店としての認知も高まりはじめた。「近隣のホテルから『中国語を話せる人はいますか?』『英語メニューはありますか?』などの問い合わせが定期的にあります。もちろん当店は対応可能なので、ご案内してもらってます」と話す玉川氏。

今後は、ホテルに英語や中国語の店舗チラシなどを設置してもらう予定。さらなる外国人客の集客アップ対策を進める構えだ。

1品1品の内容がわかるように英語で説明した
外国人向けのメニューブック。英語(写真)・中国語・韓国語で料理の名前と内容を明記
店内に三線ライブができる舞台も設置。将来的には外国人向けのイベント開催も計画中
エントランスに並ぶ泡盛。各銘柄の説明をポップで表記。外国人も珍しそうに眺めている
琉球料理 金魚すさび三宮店(神戸・三宮)
兵庫県神戸市中央区磯上通7-1-19 プログレスKOBE 6F
http://r.gnavi.co.jp/k678706/
琉球島和牛や、あぐー豚、沖縄の健康食材を使った「琉球和食」の店。琉球王朝より続く伝統料理に、和食のアレンジを加えている。三宮駅から徒歩数分の好立地で、ゆったりと落ち着いた雰囲気もポイント。
責任者 玉川 義徳 氏
埼玉県出身。1年半前に入社し、系列店のスタッフを務め、今年3月より「金魚すさび三宮店」責任者に就任。朗らかな笑顔の接客で、外国人客にも人気が高い。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。国土交通省を中心に展開される「ビジット・ジャパン」事業(2003年~)などにより、2013年には過去最高の1,036万4千人もの外国人が訪日(日本政府観光局[JNTO]発表)。これまで過去最高であった2010年の861万1千人を上回り、1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破した。今後も増加が予想されるインバウンドの集客対策は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

Information

受講無料 ぐるなび大学でインバウンド対策セミナー好評開催中!

近年、増加の一途をたどる訪日外国人観光客(インバウンド)。2013年は過去最高の1,036万人となり、初めて年間1,000万人を突破した(日本政府観光局[JNTO]発表)。

今後もさらなる増加が期待される中、ぐるなび大学ではインバウンドの集客対策として、「インバウンド対策セミナー」を各地で開催中だ。インバウンドの現状、集客するためのポイントや「おもてなし」をする上での注意点を伝えるとともに、実際に外国人観光客が来店したときの対応について学べる内容になっている。ぜひこのセミナーを活用し、インバウンド受け入れ準備につなげていただきたい。

開催スケジュール

※参加無料。対象はぐるなび加盟の飲食店様となります。
※開催時間、場所等の詳細はWeb、もしくは電話でお問い合わせを。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。

全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の“本物の情報”を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。それを理解してもらうことにより、結果として日本の外食文化の健全な発展、そして海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客の拡大を目指していく。

■会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧を促進。
■日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。

http://fr.sushiandsake.net/(フランス語版)http://tw.sushiandsake.net/(台湾版)http://hk.sushiandsake.net/(香港版)https://sg.sushiandsake.net/(英語版)https://th.sushiandsake.net/(タイ語版)https://sushiandsake.net/(ロサンゼルス版)

訪日外国人観光客のための「コンシェルジュサービス」も実施!インバウンド対策には詳細情報の発信が可能な「ぐるなび外国語版」!

■ぐるなび外国語版 トップページ

インバウンド(訪日外国人観光客)の受け入れ環境整備は、飲食店の急務。ぐるなびでは、そのサポートの一環として「ぐるなび外国語版」を開設している。

トップページは英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語、マレー語、インドネシア語に対応し、店舗ページでは売りや特徴をアピール。また、店舗ページのメニュー情報をプリントアウトするだけで、簡単に外国人用のメニューとして使用できる。2013年には特集の掲載のほか、コンシェルジュサービス(日本語を話せない「ぐるなび外国語版」ユーザーのための予約専用ダイヤルおよび、メールでの問い合わせ専用フォーム)がスタートするなど、ユーザーの使い勝手も高まっている。

ぜひ「ぐるなび外国語版」の導入を検討してみてはいかがだろうか。内容や加盟特典に関する詳細は、担当営業またはサポートセンターまで。

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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