株式会社 ロイヤルストレートフラッシュ 類家 令奈 氏 - 挑戦者たち -

2017/04/24

「感謝・楽しく・追求」が理念。
全員に楽しく働いてもらいたい

株式会社 ロイヤルストレートフラッシュ 代表取締役 類家 令奈

2010年の開業以来、西新宿を中心に店舗展開を続ける株式会社ロイヤルストレートフラッシュ。新業態となる「もつ焼★キャプテン」も出店し、着実な成長ぶりを見せている。同社を率いる類家令奈氏に、これまでの歩み、今後の方向性、そして、会社として目指す未来、人材育成などについて語ってもらった。

――まず、飲食業界に入ろうと思われたきっかけを教えてください。

 父親が飲食店を営んでいた関係で、有限会社長谷川実業(現・株式会社グローバルダイニング)の創業者である長谷川耕造さんと知り合いだったんです。それが縁で、高校時代に初めて「カフェ ラ・ボエム 恵比寿」(東京)に行ったのですが、店の作りはもちろん、サービスも含めてスマートで、「なんてカッコいいんだ!」と感動しました。それが、自分も飲食店をやりたいという夢を抱いた原点だと思います。

 大学卒業後、将来の独立を念頭に、いろいろなことを勉強したいと考え、「カフェ ラ・ボエム 恵比寿」でアルバイトとして働き始めました。大学時代にイタリアンでアルバイトをしたときはホールでしたが、ここで初めてキッチンに入り、調理を学びました。

 ある日、上司に「すごく接客のいい店があるから、一緒に行かないか?」と誘われたのが、「てっぺん 自由が丘」(東京)でした。初めて行ったとき、接客・空間・料理、すべてが素晴らしく、特に“近距離の接客”に衝撃を受けました。働いている人の情熱、店のトイレに貼られた「本気で独立を目指す人募集」という言葉に釘付けになり、「ここで勝負したい」と思って、22歳で株式会社てっぺんに入社しました。

――それだけの強い想いで入店した「てっぺん」は、どうでしたか?

 挨拶で頭を下げる角度が決められていたり、徹底した時間の管理など、想像を超える厳しさでしたね。また、当時は人前で大きい声で話すのが苦手だったので、てっぺん流の朝礼は正直、とても苦労しました。ただ、自分の苦手なことを克服しないと独立・開業にはたどり着けないと考え、3年間は頑張ろうと決意。「迷ったときは厳しい方に行け」という言葉を胸に、これが近道だと信じて、日々、懸命に努力しました。自由が丘店の厨房スタッフからスタートし、入社1年半後に「てっぺん 渋谷 男道場」の初代店長に就任。とても厳しかったですが、てっぺんでの体験が僕の軸になっています。

――そこから、韓国での「てっぺん」立ち上げに携わったのですね。

 22歳で入社し、3年の間に店長も経験できたので、25歳で独立を考えました。しかし、「てっぺんを世界に」という夢を持った当時の上司・徳田(祥平)さんに声をかけられ、韓国での出店を一緒に手がけることになりました。実はこの時期、ソウルへの出店準備を進めながら、日本国内の飲食店のコンサルティングにも携わっていました。売上が低迷し、モチベーションが下がった店を、どうしたら復活させられるか。それについて深く考えたことは、今に活きていると思います。

 そして26歳のとき、ソウルに「てっぺん」韓国1号店を出店。てっぺんスタイルは韓国でも受け入れられ、すぐに人気店になり、接客サービスなども注目されました。国が違っても、スタッフと想いを共有し、ともに高みを目指すことができた経験は大きかったですね。また、海外で働いたことでいちばんの収穫は、「ひな鶏」に着目できたこと。韓国では食文化の違いから、食材の調達が難しい場合がしばしばありましたが、鶏肉は比較的手に入りやすかった。それが後に、「丸鶏 るいすけ」の名物となる、「丸鶏の素揚げ」につながっていきます。

――28歳で帰国して独立し、西新宿に1号店を出店されましたね。

 「鶏肉を使い、他店にはない名物を」という構想はすでにあったので、帰国して半年ほどの準備を経て、2010年10月、西新宿に「丸鶏 るいすけ」をオープンしました。立地を西新宿に決めたのは、新宿駅から徒歩圏内という“ブランド感”があるのに、当時はまだ飲食店がほとんどなく、家賃も手頃だったから。「どこでやっても流行らせることができる」という自信はあったのですが、実際にはオープンから1年ほどは苦戦しました。独立という長年の夢をかなえて、自分の中で情熱を失いかけていたのかもしれません。スタッフとの軋轢もあり、振り返ってみれば、これが初めての挫折です。

 出店から1年が過ぎた頃、このままではいけないと一念発起。「来てくれたお客様を120%満足させ、必ずまたもう一度、足を運んでもらえる店にしよう」とあらためて決意し、僕の想いを理解し、共有してくれるスタッフを新たに集めて挑んだところ、客数、売上ともに一気にアップして繁盛するように。やっぱり、飲食店は人の力が大事なんだと実感しましたね。

 3年後、同じ西新宿に鶏とワインの「wine no Ruisuke るいすけ2号店」を出したのは、1号店が成功し、毎日100人ほどお断りしていたので、そういうお客様を案内できる店の必要性を感じたこと。また、「丸鶏といえば西新宿」というイメージを定着させたかったからです。現在は西新宿に5店舗を展開しています。

――今年出店した新業態「もつ焼★キャプテン」について教えてください。

 2号店で店長をしていた中山(昭徳氏)が以前、もつ焼の有名店で働いていたことがあり、彼が焼いてくれるもつ焼の味が大好きでした。僕たちは彼を“キャプテン”と呼んでいるのですが、「いつか“キャプテン”が焼くもつ焼の店を出したい」という構想を今回、実現したかたちになります。

 また、西新宿に「もつ焼★キャプテン」のオープンを決めた同時期に、代々木駅から徒歩1分の、古民家を利用した「ほぼ新宿のれん街」への出店の誘いも受けました。そこで、西新宿は「もつ焼×レモンサワー」という大衆酒場のイメージ、「ほぼ新宿のれん街」は「もつ焼×ワイン」と、それぞれのコンセプトを決めました。2店舗ともまだ開店して間もないですが、非常に盛況で狙いは当たったなと、確信しています。

――人材育成や組織作りはどう考えていますか?

 基本にあるのは、「全店舗のスタッフが楽しく働ける店」をつくること。以前、アルバイトスタッフに、「明日、店に出ると思うと悪夢にうなされる」と言われたことがあって、これが今でも強烈に心に残っています。飲食店はチーム。上に立つリーダーの人間性によって、辛い思いをするスタッフがいてはいけない。それぞれの長所を伸ばす人材育成を基本に、楽しく働ける環境を目指しています。それは、そのまま会社の理念である「感謝・楽しく・追求」につながっています。こうして育ったスタッフに対して、業務委託というスタイルで、独立を支援することにも着手したいと考えています。

 今後の目標としては、「丸鶏るいすけ」「wine no Ruisuke」「もつ焼★キャプテン」という3ブランドを、より強固に定着させること。現在、西新宿に加えて南池袋というエリアにも注目しています。そこで3ブランドを武器に、新たにドミナントを展開していきたい。また、飲食店で働く醍醐味である楽しさを共有できるスタッフが、当社からどんどん巣だち、日本全国に「るいすけ」ブランドが広がっていけば、うれしいですね。

類家 令奈 氏
類家 令奈 氏
 
丸鶏 るいすけ(東京・西新宿)
丸鶏 るいすけ(東京・西新宿)
https://r.gnavi.co.jp/gad6300/
西新宿にある同社の1号店。全52席の店内は落ち着いた和の趣きが好評。名物「丸鶏の素揚げ」は、来店客のほぼ100%が注文する。
もつ焼とワイン★キャプテン(東京・代々木)
もつ焼とワイン★キャプテン(東京・代々木)
https://r.gnavi.co.jp/c5v0kfan0000/
代々木駅から徒歩1分の立地にある飲食店街「ほぼ新宿のれん街」に今年3月オープン。もつ焼とワインのペアリングがコンセプト。
忘年会での一コマ。西新宿のドミナント戦略、これからの南池袋への進出など、類家氏を支えるスタッフたちと
忘年会での一コマ。西新宿のドミナント戦略、これからの南池袋への進出など、類家氏を支えるスタッフたちと
類家 令奈 氏
Profile
Reona Ruike
1982年、東京生まれ。父親が飲食店を経営していた環境で育つ。大学卒業後、株式会社グローバルダイニングが運営するイタリアンで働いた後、「株式会社てっぺん」に入社。てっぺんKOREAの副社長などを経て、28歳で独立・開業。現在、東京都内で全6店舗を展開している。
Company Data
会 社 名
株式会社 ロイヤルストレートフラッシュ
所 在 地
東京都新宿区西新宿7-14-6 第2高橋ビル1F
Company History
2010年
株式会社ロイヤルストレートフラッシュ設立
西新宿に「丸鶏 るいすけ」オープン
2013年
「wine no Ruisuke るいすけ2号店」オープン
2015年
「wine no Ruisuke zeRo」、「丸鶏るいすけ ハナレ」オープン
2017年
西新宿に「もつ焼★キャプテン」、代々木の商業施設「ほぼ新宿のれん街」に「もつ焼とワイン★キャプテン」オープン
ぐるなび通信大特集 ジャンル別に一挙紹介!ヒットメニュー2017

ぐるなびPRO for 飲食店

Copyright© Gurunavi, Inc. All rights reserved.