2017/02/24 NEWS

「第13回 外食アワード2016」表彰式を開催

2月22日、日本プレスセンタービル(東京都千代田区)にて「第13回外食アワード2016」の表彰式が行われ、外食事業者部門などの受賞者が登壇。また、その年の外食業界を象徴する「外食キーワード」も発表された。

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チャレンジする人や企業に光を当て、外食産業の発展に寄与

「第13回 外食アワード2016」表彰式を開催。今年度の外食を象徴する人物、キーワードを発表

去る2月22日、日本プレスセンタービル(東京都千代田区)において、「第13回 外食アワード2016」の表彰式が行われた。「外食アワード」は、食材供給、流通、外食事業の報道に携わるメディア17社で構成する「外食産業記者会」が、創立25周年の記念事業として2004年度に制定したもの。同記者会に加盟する記者の推薦・選考を経て選ばれる。

今年は、外食事業者部門として臼井興胤(おきたね)氏(株式会社コメダホールディングス 代表取締役社長)、金子源(はじめ)氏(株式会社アクティブソース 代表取締役)、増田昭氏(有限会社アール.アンド.ビー守破離 代表取締役)が、中間流通・外食支援事業者部門として、風戸正義氏(国際すし知識認証協会 代表理事)、山縣正氏(全国すし商生活衛生同業組合連合会 会長)が受賞。また、さいたまヨーロッパ野菜研究会が特別賞を受賞した。

表彰式では、外食産業記者会 代表幹事の酒井慎平氏(株式会社フードリンクグループ)が外食アワードの意義について、また、選考委員長を務めた田口香世氏(株式会社バリュークリエイター社)が選考プロセスを紹介。選考において企業の業績や将来性は重要なポイントとしつつも、「経営規模の大小や有名無名は関係なく、新しい価値の創造に勇気をもってチャレンジしている人や企業に光を当てるのが外食アワードの役割。社会や人にどれだけよい影響を与えられたかを重視しました」(田口氏)と話した。

表彰に当たっては、登壇した受賞者らが自社の取り組みや今後の抱負などを語った。

このほか、毎年の外食業界を象徴する言葉として選定されている「外食キーワード」も発表。2016年は「ローストビーフ丼」「フォトジェニック」「パクチー」「外国人雇用」「ロボット化元年」の5つが選ばれた。

表彰式後に行われた懇親会では、特別賞を受賞したさいたまヨーロッパ野菜研究会の野菜を使ったバーニャカウダやフレッシュサラダなどが供され、参加者は色とりどりの珍しい野菜料理を堪能した。例年、外食産業にかかわる関係者の交流や情報交換の場としても盛り上がる「外食アワード」。今年も約200名が参集し、終始盛況のうちに幕を閉じた。

2016年の外食アワードに輝いた受賞者たち
株式会社コメダホールディングス
臼井 興胤氏郊外型喫茶チェーンの先駆けとして「コメダ珈琲店」を展開。シニア層からも高い支持を得て業績を伸ばしていること、2016年の東証一部上場や都心部への出店エリア拡大などが評価された。「外食産業の良さは人の温かさ。今後も人の力で発展し続けていくと確信している」
株式会社アクティブソース
金子 源氏「センベロ(1000円でべろべろに酔える低価格帯の店)」の人気店「晩杯屋」のチェーン展開、セントラルキッチンによる運営の効率化などがポイントとなり受賞に至った。「今後も流行にとらわれず、なおかつ時代に求められる店を作っていきたい」
有限会社アール.アンド.ビー守破離
増田 昭氏ローストビーフ丼とアメリカンステーキの「Red Rock」を展開。商品開発で重視しているのは、「流行るものではなく売れるものを作ること」。発想を大切にし、日々チャレンジしてみることが、ヒット商品を生み出す秘訣と話した
懇親会には、ロイヤルホールディングス株式会社 代表取締役会長、一般社団法人日本フードサービス協会 会長の菊地唯夫氏が急きょ駆けつけ、受賞者らに祝意を述べた