近年、日本ではスペインバルに注目が集まり、スペイン料理やタパス(小皿料理)の人気も高まっている。そんななか、スペインのガストロノミーPR協会である「サボレア・エスパーニャ」がスペインのタパス文化を広げるために、毎年6月の第3木曜日を「世界タパスデー」に定め、世界各国でタパスに親しむイベントが繰り広げられている。
日本では、スペイン政府観光局が6月15~28日まで東京都内で「タパスウィーク」を開催中だ。スペイン料理店21店舗が参加し、各店舗でオリジナルのタパスを提供。ぐるなび加盟店も参加している。開始前日の6月14日には、参加店舗の1つである東京・渋谷の「Catalan Spanish “Bikini TAPA”」で記者会見が行われた。
会見では、まず、スペイン政府観光局の袴田みさ氏がスペインの観光や「世界タパスデー」について紹介した。スペインは世界第3位の観光国であり、その観光の目的として郷土料理を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」が大きな割合を占めていることをデータとともに提示。スペインの文化の1つである“バル巡り”やタパスやピンチョスに代表されるスペインの食が魅力になっていると語った。そして「『世界タパスデー』と今回のタパスウィークを通じて、ぜひスペインの文化を体感してもらいたい」と述べた。
続いて行われたのは、スペイン・カタルーニャ地方出身のシェフ、ジョセップ・バラオナ・ビニェス氏と袴田氏によるトークセッション。ビニェス氏は1991年の来日以来、スペイン料理の普及に務めている。ビニェス氏は「タパスは“つまみ”として人とシェアするもので、ヨーロッパでも珍しい文化だが、日本の居酒屋料理と似ている。今回のイベントをきっかけに、よりタパスを身近に感じてもらいたい」と語った。
また、後半にはビニェス氏がタパスウィークのために考案し、会見場となった「Bikini TAPA」を含む系列店舗で提供されるタパス「ほたての鉄板焼きと玉ねぎの天ぷら ロメスコソース添え」など、5品の試食も行われた。集まったメディア関係者は洗練されたタパスを楽しみつつ、世界タパスデーやタパスウィークについて質問をするなど、活発な意見交換が行われた。
【「タパスウィーク」参加店舗】
- スペインクラブ銀座(銀座)
- Bar de Ollaria(銀座)
- 銀座エスペロ みゆき通り店(銀座)
- 銀座エスペロ ガス灯通り店(銀座)
- Bar Espanol LA BODEGA 東急プラザ銀座店(銀座)
- BIKiNi PICAR(三越前)
- BIKiNi medi 池袋東武店(池袋)
- エルボラッチョ(六本木)
- FERMiNTXO BOCA(六本木)
- FERMiNTXO
- MODERN Catalan SPANISH “Bikini”(赤坂)
- Catalan Spanish “Bikini TAPA”(渋谷)
- Baru 恵比寿(恵比寿)
- BAR VISCA 中目黒店(中目黒)
- スペインバル・カサ・デ・マチャ(三田)
- スペインイベリコバル 門仲(門前仲町)
- 月島スペインクラブ(月島)
- EL BUEY(神楽坂)
- メソン・セルバンテス(麹町)
- PEP(吉祥寺)
- anocado restaurante+(高円寺)