飲食店物件探し

あこがれのカフェ開業!知っておくべき資金や資格、店づくりのコツ

自分らしいこだわりのカフェを開業したい!という方へ。カフェ開業に必要になる資金や資格・届け出について解説します。費用を抑えるポイントやこだわりの店づくりのヒントまで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

飲食店開業マニュアル(業態別) 2017/05/01

自分らしいこだわりのカフェを開業したい!という方へ。カフェ開業に必要になる資金や資格・届け出について解説します。費用を抑えるポイントやこだわりの店づくりのヒントまで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カフェを開業するには?

必要な資金の目安や資金調達の方法を紹介します。

飲食店開業資金の目安

エリアによっても変わりますが、開業資金の坪単価は100万円前後です。たとえば、10坪の店なら単純計算で1,000万円が必要になります。カフェを初めて開業される方は、最初は10坪程度の大きさにするのが賢明です。20坪、30坪への展開は、10坪で成功してから展開されることをおすすめします。

2017年1月に行った開業資金アンケートによると、初期費用の平均は1618.8万円、運転資金の平均は419.3万円でした。また開業資金の目安について、アンケートの回答数と回答の最大値・最小値・標準偏差(データの散らばり具合を表す指標)を考慮し算出したところ、初期費用はおよそ1,000万~1,500万円、運転資金は400万~600万円となりました。
カフェは、より一層空間づくりなどを意識するためか、かかる費用が大きくなってしまうようです。コストを抑えたいのであれば、居抜き物件を見つけ、使える内装や造作はそのままにしたり、中古の什器を見つけるなど工夫をしてみましょう。

項目 カフェ 開業資金
平均 目安
初期費用(運転資金を除く) 1218.8 万円 1000~1500万円
┗うち物件取得・改装 927.2 万円 500~1000万円
当座の運転資金 419.3 万円 400~600万円
※開業資金アンケートを元に作成(2017年1月ぐるなび実施)回答数=323
※ぐるなび加盟店向けに調査 飲食店開業資金の目安

席数目安

席数の設定は、1坪あたりだいたい1.5~2席が適当と考えましょう。それ以上増やしてしまうと、お客様への対応が不十分になり、サービスが悪いなどという評価を受ける可能性が高くなります。参考までに、1人の店員でカバーできる範囲は一般的に5坪ほどで、10坪なら2名、20坪なら4名必要となります。

資金調達の方法

一般的には、開業資金の約3分の1を自己資金でまかなうべきといわれています。残りの資金を調達する方法としては、融資が挙げられます。自己資金が少ない場合は審査に通らないことも考えられるので、開業に際しては、自己資金を十分貯めることをおすすめします。

融資と返済計画について

開業にあたって融資を受けるには、日本政策金融公庫からが一般的です。特に、「中小企業経営強力化資金」制度は、新創業融資制度よりも利率が1%低く、魅力的です。長年にわたる返済を考えれば、大きな差となります。公庫・助成金については、下記の表を参考に、それぞれ限度額や返済期間など確認しておきましょう。
助成金名 限度額 返済期限 利息 保証人の有無
新規開業資金 7,200万円以内(うち、運転資金は4,800万円以内) 運転資金の場合は7年以内(据置期間2年以内) ※日本政策金融公庫で確認 応相談
設備資金の場合は20年以内(据置期間2年以内)
女性、若者/シニア起業家支援資金(女性、または30歳未満か55歳以上の方) 7,200万円以内(うち、運転資金は4,800万円以内) 運転資金の場合は7年以内(据置期間2年以内) ※日本政策金融公庫で確認 応相談
設備資金の場合は20年以内(据置期間2年以内)
再チャレンジ支援融資(廃業経験などがある方) 7,200万円以内(うち、運転資金は4,800万円以内) 運転資金の場合は7年以内(据置期間2年以内) ※日本政策金融公庫で確認 応相談
設備資金の場合は20年以内(据置期間2年以内)
創業支援貸付利率特例制度 各融資制度に定める融資限度額 各融資制度で定めるご返済期間以内 各融資制度に定める利率-0.2% 原則不要
新創業融資制度 3000万 各種融資制度で定めるご返済期間以内 0.96~2.95 原則不要
出典:日本政策金融公庫
日本政策金融公庫(創業時に利用できる融資制度) 日本政策金融公庫(創業支援貸付利率特例制度) 日本政策金融公庫(新創業融資制度)

必要な資格・申請について

カフェを開業するために必要な資格や申請について解説します。

カフェ開業に必要な資格一覧

カフェに限らず、飲食店を開業するにはさまざまな資格が必要となります。ここでは、必要とされる資格を解説文とともに一覧にしました。参考にしてください。
資格・申請名 条件 手順
食品衛生責任者の資格 必須 食品衛生協会の講座を受けて取得し、営業開始までに保健所に届け出る。
食品営業許可申請 必須 店舗完成の10日~2週間ほど前に、保健所に届け出る。
防火管理者選任届 収容人員数による 店舗または建物全体の収容人員が30人以上の場合、営業開始までに消防署に届け出る。
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書 店舗による 午前0時以降も酒類を提供する場合、営業開始10日前までに警察署に届け出る。

カフェと喫茶店の違いとは?

カフェと喫茶店の違いは何でしょうか?簡単にいうと、保健所で取得する営業許可の種類や内容が違うのです。カフェは「飲食店」、喫茶店は「喫茶店」の営業許可が必要となりますので、注意しましょう。実際に、国が定める「食品衛生法施行令」の(営業の指定)第35条の中には、下記のように明記されています。

「飲食店営業」
一般食堂、料理店、すし屋、そば屋、旅館、仕出し屋、弁当屋、レストラン、カフェ、バー、キヤバレーその他食品を調理し、または設備を設けて客に飲食させる営業をいい、次号に該当する営業を除く。

「喫茶店営業」
喫茶店、サロンその他設備を設けて酒類以外の飲物または茶菓を客に飲食させる営業をいう。

つまり、飲食店営業ではアルコールを含む飲料や様々な料理を提供できるけれど、喫茶店営業ではアルコール以外の飲料と茶菓しか出してはいけないという違いがあります。
ちなみに、「喫茶店」のように見える店や、喫茶店と名のつく店でも食事ができるのは、実際は飲食店営業の許可を得ているからなのです。
出典:電子政府の総合窓口、食品衛生補施行令(昭和二十八年八月三十一日政令第二百二十九号)

こだわりの店づくり。重要なのはコンセプト!

自分が思い描いた店をつくりたいなら、まずはどんな店にしたいかコンセプトをはっきりさせることが重要です。実際に人気のカフェは、他にはない独自の強みをもっています。強みとしている部分は、ロケーションや店舗デザイン、またはテーマ性など実にさまざまです。
店のコンセプトが固まり、重視するポイントが見えてきたら、それをどのようにして形にしていくかが重要です。ここではこだわりを大事にしつつも、経費を抑える方法を紹介します。

場所にこだわるなら

カフェといえば、やはりロケーションも重要といえるでしょう。たとえばきれいな夜景を見渡せる小高い場所などは、少し距離が離れていても行きたくなりますよね。

もし初期投資を抑えたいのであれば、空中階のテナントや居抜き物件を活用するとよいでしょう。居抜き物件とは、以前もその場所が飲食店であり、設備や造りがそのままである物件のことです。これにより工事費用のコストダウンが可能です。
また、出店したい地域がある場合は、地域に密着した不動産業者と信頼関係を築いておくと、安くていい物件を紹介してもらえたり、相談にのってもらえたりするかもしれません。

せっかく場所にこだわるのなら、自然が近くにあったり海が見えるなど、他店との差別化をはかる「特別な」付加価値が付く場所を選ぶのもいいでしょう。

内装にこだわるなら

明確なデザインイメージがあるのなら、写真やイラストなど、目で見てイメージが伝わるものを用意し、専門業者や信頼できるデザイナーに依頼しましょう。もちろん、自分でつくるのも1つの方法です。
業者に任せるメリットは、いうまでもなく完成度の高さですが、やはりそれなりの金額になることが難点です。一方、自分たちでやればコストを抑えられるメリットはありますが、完成度や法的な規制をクリアするのが大変です。
自力で内装をする場合は、カフェに不可欠な設備や必要スペースの計算など、法的な面も事前に確認してから進めましょう。

調度品や家具にこだわるなら

カフェといえばやはりおしゃれで落ち着いたくつろげる場所にしたいですよね。店内のインテリアや什器、家具なども、明確なコンセプトのもと統一感をもたせた方がいいでしょう。

こだわれば高額になりがちですが、初期経費を抑えたいならリサイクルショップを利用するのもおすすめです。「アンティーク」や「ガーリー」などテーマを決めて探せば、中古やアンティークショップでも、いい調度品と出合える可能性があります。

カフェ開業の体験談・アドバイス

実際にカフェを開業した人の体験談とアドバイスを紹介します。

人気店の研究で、成功のコツを学ぶ

とあるカフェオーナーは、自身の店を開業する前に人気店や自分が気に入った店に通ってその店の魅力を研究したそう。メニュー・味・インテリア・価格帯・店のコンセプトなど、「成功の秘訣」を現場から学ぶことは重要です。

飲食店でのアルバイトで経験値を高める

実際に飲食店でアルバイトなどをして、開業前に身をもって現場を知ることも大切です。客として利用するだけではわからない、中から見た環境や飲食店経営のノウハウなども学べるので、自分でカフェを経営する時にも必ず役立つでしょう

開業前に講習へ参加したことでいい刺激に

カフェスクールなどへ通うのもよいでしょう。役立つ知識や技術を得たり、同じ志をもった人々と交流したりすることで情報交換ができます。時にはいい業者を紹介してもらえることもあるでしょう。

さいごに
せっかくカフェを開業するのであれば、お客様に「人に紹介したい」「通いたい」と思ってもらえるような店をつくっていきましょう。

監修者プロフィール
ampools(https://r.gnavi.co.jp/52k4nxnp0000/)    高田裕也
2010年より、5店舗(渋谷・恵比寿・西荻窪・大久保・高円寺)のカフェバーを経営。
ソーシャルでの集客や、手書き看板での集客が得意で、費用をかけずに集客をすることや、『超常連(週4以上来店)』を作る店作りを得意とし、 店同士でお客さんをシェア(シャッフル)するイベント『店コン』や『スタッフ交換』などにも精力的にチャレンジしている。
また、『3現主義(現場・現実・現物)』を大事にしており、経営だけではなく、現場(店舗)に立つことも率先しておこなっている。

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