照明は店舗の演出に欠かせない。業態別の最適な照明の選びかたと照明のキホン

明るさや色など、お店がおしゃれに見える・料理がおいしそうに見えるなど、店舗・飲食店の照明選びにはいくつか大切なポイントがあります。内装業者と照明プラン・設計を行う前の基礎知識としてぜひお読みください。LED・ハロゲンなど照明の種類によるメリット・デメリット、照明デザインが美しいお店の事例もまとめました。

店舗デザインノウハウ 2017/10/23

明るさや色など、お店がおしゃれに見える・料理がおいしそうに見えるなど、店舗・飲食店の照明選びにはいくつか大切なポイントがあります。内装業者と照明プラン・設計を行う前の基礎知識としてぜひお読みください。LED・ハロゲンなど照明の種類によるメリット・デメリット、照明デザインが美しいお店の事例もまとめました。

店舗の照明選び、重要なポイントとは?

店舗の照明は、飲食店と物販、美容院では重視するべきポイントに違いがあります。取り扱う商品のジャンルによって照明の明るさや設置する照明の種類について紹介します。

飲食店の照明

飲食店の照明は、業態や回転率によって考え方が変わります。リーズナブルな価格帯で回転率を重視する店舗は、昼白色の蛍光灯やLEDを用いるなど、白っぽい光で明るい空間にすることが向いています。

一方、落ち着いた雰囲気にし、くつろいで食事ができる店舗にするには、白熱電球などのオレンジに近い温かみのある光で暗めの照明が効果的です。
白熱電球は、部屋全体を照らす効果があり、温かみのある雰囲気にすることができます。
LEDにも電球色のタイプがあり、電気代を抑えることができますが、光の広がり方が異なります。LEDは取り付けた真下だけが明るくなりやすく、周りは暗くなるので、部屋全体を明るく照らすことに向いてません。LEDは、白熱電球のような温かみのある雰囲気にはならないため、使用する場所を考慮したほうが良いでしょう。

蛍光灯は事務的な印象になりますので、飲食店の客席には不向きです。また、直接テーブルを照らすだけではなく、間接照明を取り入れることで、やわらかな光のおもむきがある空間が演出できます。

物販の店舗の照明

物販店舗では、店舗全体の空間を明るく照らすベース照明と、商品を照らし引き立たせる演出照明を組み合わせます。物販店舗では、空間の明るさにメリハリをつけながらも、商品の色や素材感を確認できるような明るさを確保することが大切です。
演出照明はスポットライト、または、可動式のユニバーサルダウンライト(天井埋め込み型で角度が調整できる間接照明)を選ぶと、陳列する商品に合わせて、照明が当たる場所を調整しやすいです。

美容室・サロンの照明

美容室の照明は、美容師がカットをするさい、手元がきちんと見えること、カラーリングにムラが生じないよう照明を設置する必要があります。
とくに、美容室では「光の演色性」を気にしながら、照明を設置することが大切です。
「光の演色性」とは、照明器具が対象物を照らしたときに、光源が原因により色の見え方が変わってしまう現象のことをいいます。
そのため、美容室では、自然光に近い照明を設置する必要があります。
美容院の照明は、正確な色を把握しやすい「昼光色」の照明が向いています。

カラーチェックに適している平均演色評価数(自然光が当たった時の色をどの程度再現できているかを示す指標)は85以上が最適といわれています。照明を設置するさい、照明器具メーカーなどに、平均演色評価数(Ra)の数値を確認するとよいでしょう。

また、お客様が座られる鏡付近を照らす照明は「昼白色」のダウンライトを使用すると自然な光に近いため、色の誤差を感じさせません。
ダウンライトの照明は角度を調節できるタイプを使用することで、上からの照明でもお客様の顔に陰をつくらず、眩しさを感じさせない設定にすることができます。
とくに鏡周りは、仕上がりを確認する重要な部分ですので、しっかりと照明を設置することが大切です。
一方、シャンプースペースは、お客様がくつろいで過ごせるよう、明るさを落とした空間にします。シャンプー台に横になったときに、直接光源が目に入らないように配慮することも大切です。

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