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デザイン、目線の回遊性、クラフト感――。開店半年で話題を集める新店

経営する齋藤芳和さん(右)とインテリアデザイナーの安立尚斗さん(左) - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

経営する齋藤芳和さん(右)とインテリアデザイナーの安立尚斗さん(左)

2階には植物を多く配し、自然光が差し込む明るい空間 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

2階には植物を多く配し、自然光が差し込む明るい空間

ハイセンスだが気取らず心地よい1Fカフェスペース - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

ハイセンスだが気取らず心地よい1Fカフェスペース

空間的な抜け感がありつつ、躍動感も感じさせるディスプレイパーティション - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

空間的な抜け感がありつつ、躍動感も感じさせるディスプレイパーティション

住宅街へと続く道路側から見た、2階店舗の外観 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

住宅街へと続く道路側から見た、2階店舗の外観

1階は約11坪ながらハワイアンリゾートを思わせる開放感 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

1階は約11坪ながらハワイアンリゾートを思わせる開放感

1階の壁は緑の絵が描かれたタイルをバラバラに組み合わせ、エイジング加工 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

1階の壁は緑の絵が描かれたタイルをバラバラに組み合わせ、エイジング加工

隣のお客の顔が見えないよう目線の高さに板を設置し、プライベート感を確保 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

隣のお客の顔が見えないよう目線の高さに板を設置し、プライベート感を確保

2階の壁ブリックタイルを積み上げ、その上に塗装している - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

2階の壁ブリックタイルを積み上げ、その上に塗装している

2階の店舗がオープンしてしばらく経った後に、大型のタペストリーを設置 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV

2階の店舗がオープンしてしばらく経った後に、大型のタペストリーを設置

人口約11万人、1日当たりの乗降者数は約3万5,000人と言われるさいたま市岩槻区の東武鉄道・岩槻駅。近年、開発が急速に進むこの駅の西口に、2018年4月、スタイリッシュな飲食店がオープンし早くも地域のランドマークとなっています。

今回ご紹介するのは、同じ建物の1階と2階にオープンした「PEPE KULI(ペペクリ)」と「Grill Dining V(グリルダイニング ブイ)」の2店(姉妹店)。1階の「PEPE KULI」はハワイアンカフェ、2階の「Grill Dining V」はグリルステーキハウス。近隣に住む主婦や家族連れが気軽に立ち寄れる価格帯でありながら、海外のトレンドもふんだんに取り入れたメニュー、そして地元で生産した新鮮な野菜が味わえる人気店となっています。地域でも話題となっているこの店のデザイン、内装に対するこだわりを、経営する齋藤芳和さんと店舗デザインを手がけた安立尚斗さんに伺いました。

ここがポイント1

目指したのは、家族で行きたくなる、ニュースタイルのファミリーレストラン

2階には植物を多く配し、自然光が差し込む明るい空間 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV
「コンセプトは、家族や子ども連れも大歓迎の『ファミリーレストラン』。でも、どこかに新しいスタイルや空気感が感じられる店にしたかった」と語るのは、同店をマネージメントする齋藤さん。経営母体の株式会社秀拓は、保育園の運営や農業も手がけており、「循環型社会の構築」という哲学のもと、地産地消や食育をテーマにした飲食店の経営を行っています。そこで、自社で採れた新鮮な野菜を子どもたちにたくさん食べてもらえるメニューはもちろん、植物を取り入れ、自然を感じられる内装デザインを心がけ、おしゃれでスタイリッシュな、新しいスタイルのファミリーレストランを作り上げていきました。

齋藤さんの想いが詰まった店づくりを、店舗デザイナーという立場でサポートしたのが安立さん。齋藤さんの考えや人柄、岩槻という街が持つ空気感、この店に関わる人たちの個性をデザインに落とし込んでいったといいます。パースの作成から細かな排水の取り回しや配線工事、ウッドデッキの新設やサッシの入れ替え、壁や床、照明、家具、パーティションのデザインなど、約2ヶ月の工期で完成させています。

ここがポイント2

抜け感を意識したパーティションで、明るさや目線の回遊性を作り出す

空間的な抜け感がありつつ、躍動感も感じさせるディスプレイパーティション - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV
2階の「Grill Dining V」の店内中央には大型のディスプレイパーティションが設置され、店の雰囲気を印象付けています。安立さんいわく、パーテイション自体に抜け感を持たせることで店内奥に自然光が入っていく作りにすると同時に、来店した人に店内を見渡してもらえるように、目線の回遊性を意識して動きのあるデザインにしたとのこと。

また、客席と客席の距離感、家具の座り心地や風合いだけでなく、お客の居心地や視野を確保しつつ、互いの目線が合いすぎないよう、ソファの上に目隠しの板を設置。さらに店内の壁のデザインや質感にもこだわり、ブリックタイルの上にモルタルを塗るほか、箇所によってはさらに重ねて塗ったり、自分でタイルに絵を描き、敢えてバラバラに組み合わせてエイジング加工を施すなど、クラフト感や個性が感じられるデザインを実現しています。
(ソファの上の目隠し板、多様なデザインの壁は、ページ上部の画像一覧よりご覧いただけます)

ここがポイント3

新店は記憶してもらうことが重要!オープン後に痛感した看板の価値

2階の店舗がオープンしてしばらく経った後に、大型のタペストリーを設置 - 【ステーキ・鉄板焼きの内装事例】グリルダイニングV
当初の狙い通り、ファミリーや近隣の主婦などの来店が多く、集客も順調に伸びている「PEPE KULI」と「Grill Dining V」。ただオープン当初は、ファサードや店舗外観に、店を印象付けるようなものを置いていなかったため、店の存在を認識してもらうのに時間がかかったそうです。特に2階の店舗は、何の店なのかだけでなく、そもそも営業していることすら認知されていなかったとのこと。そこで、建物の外壁に店名のロゴを入れたり、建物正面に料理の写真を入れた大型のタペストリーを設置。「実際にオープンしてみて、初めてタペストリーなどの価値を痛感した」と齋藤さん。「一般的に、人には警戒心があり、どんな店かわからないと、なかなか入店してもらえない。だからこそ、きちんと店側から『ウェルカム感』を伝え、店として認知してもらうことが大事だと気づきました」と話します。
今回の店づくりを通じて得た経験は早速次の店にも活かされており、8月にはハワイで「vein at KAKA‘AKO」という新店をオープン。再び齋藤さんとデザイナーの安立さんがタッグを組み、さらに挑戦的な店作りに乗り出しています。

効果

スタイリッシュな「ファミレス」で、ファミリーや主婦を集客

データ

店名 グリルダイニングV
業態 ステーキ・鉄板焼き
坪数 58坪
費用 設計・施工:4,500万円