経験を活かした創作料理で他店との差別化に成功

京料理をベースとした創作メニューを提供する「京都の創作和食 ADO(あど)」。京風出汁で作る釜飯や湯葉をピザ生地にした「湯葉とよもぎ麩のパリパリピザ風」などで他店と差別化しつつ、満足度を高めている。

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京都の創作和食 ADO(あど)

宮城 仙台・一番町 居酒屋

 地下鉄青葉通一番町駅から徒歩3分。アーケード街から一本入った路地に、2016年8月オープンした和食店。京都の和食店に約12年間勤めたオーナー・横溝史明氏がその経験を活かし、仙台では珍しい京料理がベースの創作メニューを提供する。客層の中心は30~40代の女性で、予約客が半数以上を占める。

和の落ち着いた空間。座敷席は歓送迎会などに利用されることが多い

 あえて外観は店名が目立たないようにして、隠れ家のような雰囲気を演出。「一見高級店のようで、実はカジュアルな店にしたかった」(横溝氏)と、価格はリーズナブルに設定し、満足度を高めてリピーターを獲得している。

 人気の創作料理は、京風出汁で作る各種釜飯(900~1,200円)や、湯葉をピザ生地にした「湯葉とよもぎ麩のパリパリピザ風」(720円)など。京都色を打ち出したメニューで他店との差別化を図りつつ、どちらもコースに組み込み、アピールしている。店内はカップルシート仕様のカウンター席や座敷席などがあり、デートからビジネス層の宴会まで幅広く対応。赤い壁で非日常感のある個室は女子会に人気だ。

 ぐるなびでは店舗ページで料理やコース内容、空間などをわかりやすく発信し、「ぐるなびネット予約」が予約全体の約7割。今後は「2店舗目の出店も考えています」と横溝氏は話す。

ここがポイント!

少人数向けの赤い個室が女性に人気
座敷席やカウンター席のほかに、赤い壁が印象的な完全個室も備える。5名までのグループに対応し、女子会や誕生日など記念日での利用が多く、集客につながっている。
“ここでしか食べられない”創作料理が好評
「ウニの和風クリーム釜飯」(写真1,050円)など、オリジナリティある創作料理が充実。京都で学んだ技術を活かし、他店にはないメニューで来店客の心を捉えている。
エリアの特徴
仙台市中心部に位置し、昼夜賑う一番町エリア。2015年開通の地下鉄東西線・青葉通一番町駅周辺はアーケードの商店街があり、オフィスビルも点在
京都の創作和食 ADO(あど)
宮城県仙台市青葉区一番町2-6-16 シントウビル1F
https://r.gnavi.co.jp/kax0tnyf0000/
オーナー 横溝 史明 氏
大学進学を機に京都へ。アルバイトから始めて和食店に12年勤務し、地元の仙台で開業。