単身で台湾に渡り旅行会社に営業!スピーディな提供で団体客獲得

京都・四条烏丸にある「豚しゃぶ英 京都四条烏丸店」では、インバウンドの集客のために海外で営業を行い、外国人団体客を獲得。しゃぶしゃぶ、ちゃんこ、すき焼きなど自慢のコースを提供する。

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Vol.61

豚しゃぶ英 京都四条烏丸店(京都・四条烏丸)

団体狙いから個人客も強化へ。ネット予約も好調!

 京都市中心部を東西に走る四条通から南へすぐのビル2階にある「豚しゃぶ英 京都四条烏丸店」。地下鉄・四条駅から徒歩1分とアクセスもよく、一年を通じて外国人客も数多く訪れている。

 「周辺は飲食店激戦区。特徴のあるメニューで集客を狙うため、ブランド肉『阿波ポーク』『阿波尾鶏』を使用したしゃぶしゃぶを前面に打ち出しました」と話すのは、オーナーの山田宗和氏。メニューを絞ることで食材のロスを軽減し、品質の維持にも成功している。同時にインバウンドの集客にも目を向け、海外に向けて営業を開始。台湾の旅行サイトに広告を掲載し、2014年11月には台湾最大級の旅行博にもブースを出店。その後、単身で台湾・タイ・香港へ向かい、200社以上の旅行会社に営業をかけ、これまでに約100社と取引をしている。

しゃぶしゃぶのスープを監修する知人力士の写真やポスター、番付表など相撲関連の装飾は特に外国人に人気

 外国人団体客は台湾や香港、タイ、ベトナムがほとんどで、しゃぶしゃぶ、ちゃんこ、すき焼き、寿司体験など、ツアー会社の要望に応じた「豚しゃぶ英」自慢のコースを提供。知人の力士が監修したスープや、肉の品質の高さから、味に対して高評価を得ている。また、提供スピードにもこだわり、「着席してから3分後には食事を始められるよう心がけています」と、山田氏。味とスピードが、他店との差別化を図るうえで、大きな売りとなっている。ランチタイムには多いときで10数組の外国人の団体が来店し、到着時間の遅れなどの回避策として、観光バスの運転手と密に連絡することも。時には道路状況を見据えた行程変更もアドバイスするなどして、店に対する信頼を勝ち取り、継続的な予約につなげるなど工夫を重ねてきた。

 外国人客は一日平均100~150名。行動力で販路を拡大してきた山田氏は、外国人スタッフの採用にも積極的。例えば、台湾で知り合ったスタッフの来日や滞在をサポートし、正社員として採用するなど、これまでの経験を活かしながら人材を確保している。

ぐるなびの店舗ページと、トリップアドバイザーページが連動。ぐるなび外国語版でも口コミが見られるようになっている

 「アジア圏からの外国人観光客は、個人ツアーで来日する人がより増えてくる。団体客だけでなく、今後は個人客の集客に力を入れていきたい」と、山田氏。今夏からは中国の電子決済システム「アリペイ」も導入し、ぐるなびの担当営業からのアドバイスでトリップアドバイザーも店舗ページと連動させて活用。「ぐるなび外国語版ネット予約」も好調で、2018年10月は30件を超す予約を獲得するなど、外国人客の受け入れ体制や販促にも気を配っている。

 将来的には、台湾やタイでの出店も視野に入れており、すでに海外進出に向けた構想をスタートさせている。

  • 最近、トリップアドバイザーの自店への投稿件数が増加しているという。店内でも投稿を促している
  • 壁に貼られたPOPでは、Facebookへの投稿でアイスクリームサービスなどを告知
日本を感じさせるデザインで、写真を大きく使った外国人用メニューブック。主要食材も説明している
豚しゃぶ英 京都四条烏丸店(京都・四条烏丸)
京都府京都市下京区高倉通四条下ル高材木町226 前田ビル2F
https://r.gnavi.co.jp/kagx100/
甘みのある「阿波ポーク」と高級地鶏「阿波尾鶏」を使ったしゃぶしゃぶ専門店。座席数は105席。外国人団体客を収容しきれない時には、系列の大宮店(下京区)でも対応する。お得なコースは2,400円~。
オーナー 山田 宗和 氏
営業職や運送業を経験後、飲食業界へ転身。2010年12月オープンの「豚しゃぶ英 京都四条烏丸店」の店長に就任し、2014年6月より同店オーナーとして独立。持ち前の行動力で経営を軌道に乗せた。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1,000万人、2016年には2,000万人を突破し、2017年は過去最高の2,869万1,000人を記録。2018年に12月には3,000万人を突破したことが発表され、過去最高の更新が確定。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつになっている。

ぐるなびによる訪日促進サイト Japan Trend Ranking

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 「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。日本全国約50万件の飲食店情報と、各地の自治体・生産者・シェフとのネットワークを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。日本への興味・関心を高め、海外における“日本のファン”づくりを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

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