2015/04/14 特集

円安や食材高騰に負けない経営を目指す コストの見直しで賢く経営改善!

食材の相次ぐ値上げをはじめ、電気料金や人件費の上昇など、飲食店の運営にかかるコストは厳しさを増している。これらに賢く対処し、経営改善につなげるにはどうしたらいいのかをプロに聞いた。

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食材の相次ぐ値上げをはじめ、電気料金や人件費の上昇など、飲食店の運営にかかるコストは厳しさを増している。これらに賢く対処し、経営改善につなげるにはどうしたらいいのか。コンサルタントの大久保一彦氏に話を聞いた。

経営コンサルタント 大久保一彦氏
1965年神奈川県生まれ。株式会社グリーンハウスフーズ時代に、「新宿さぼてん」の惣菜店の多店舗化の仕組みを作る。1997年に独立後、上場企業などの商品開発や業態開発を行う。著書も多数手がけ、"飲食店のための勉強代行業"として活躍。

値上げの波は飲食店にとって曲がり角

一過性ではない値上げの波 飲食店にとっては曲がり角

一昨年来、円安を発端に断続的に続いている各方面での商品の値上げ。外食業界でもその影響は深刻で、経営コストの上昇が見込まれる。なかでも、飲食店のコストの大半を占める食材原価と人件費の高騰が顕著だ。食用油や牛肉、パスタなどの小麦製品の価格が上がり、大手食品メーカーはチーズやヨーグルトなどの乳製品やケチャップなどのトマトの加工品なども値上げした。さらに、牛丼など低価格競争を展開してきた飲食店チェーンも価格改定に踏み切り、5月以降も値上げラッシュは止まりそうもない。また、人手不足による人件費高騰も深刻で、求人難から深夜営業を含めた営業時間の見直しを迫られている飲食店も少なくない。

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