今回は「POSレジサービス」導入店リポート
ぐるなび台帳も連携し、満席時は系列店へ案内も
成田国際空港や参詣客で賑わう成田山新勝寺に近く、ビジネス層や空港関係者、国内外から多くの観光客が訪れる千葉・成田駅。株式会社Fall Leafは、その周辺でスペイン料理を提供する「YOCHIBAL」や、鉄板焼「Dan」など、5店舗をドミナントで展開しているが、以前は店舗間で情報共有ができておらず、各店舗の売上の集計や管理が課題だったという。専務取締役の古川裕康氏は「POSレジを入れていた店舗もありましたが、分析機能まで使いこなせていませんでした」と話す。
そんななか、オーナーが店舗業務のサポートや売上アップにつながるものは積極的に活用したいと考え、「ぐるなびPOS+」(オーダーエントリーシステム含む)と、顧客管理や予約管理がオンラインでできる「ぐるなび台帳」を導入。2017年8月から順次、全店舗に設置した。「『ぐるなびPOS+』は、どこにいてもタブレットなどで売上状況や予算達成率がリアルタイムに確認できるため、全店舗の管理がしやすくなりました」と古川氏。特に同社では、売上のほか原価なども「ぐるなびPOS+」に入力し、店舗ごとに簡易PL(損益計算書)を作成して分析。各メニューの原価率なども算出して、価格に対して料理のボリュームが適正か、食材のロスが出ていないかをあらためてチェック。売上や人件費を確認し、人員配置を見直すなど、分析結果を効果的に店舗運営に活かしている。
また、予約管理はすべて「ぐるなび台帳」で行っており、各店舗の予約状況をリアルタイムで把握している。「電話予約を受けた際に満席の場合は、系列店の予約状況を見て別の店舗へ案内しています。昨年の忘年会や今年の歓送迎会シーズンには、その対応ができたことで売上アップにつながりました」と、古川氏は話す。
さらに、「ぐるなびPOS+」で全店舗のスタッフの勤怠管理も行っているため、忙しい店に他店のスタッフを回すことも。加えて、スタッフには翌日の予約状況を連絡して、準備などがスムーズにできるようにしているほか、「ぐるなびPOS+」と「ぐるなび台帳」に記録された顧客情報が自動で連携されるため、過去の来店情報を接客に活かしている。「今後は、顧客情報を精査して来店回数に応じたサービスをしたり、宴会獲得に向け企業への営業活動を行いたいです」(古川氏)と、さらなる活用を検討している。
千葉県成田市花崎町847-1
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