三大名物を打ち出し、接待に特化した店づくり

九州の郷土料理を中心に提供する「銀座 あまくさ 宇都宮店」。水炊き鍋、馬刺し、溶岩焼きを三大名物に、30代以上のビジネス層を獲得。接待に特化した店づくりに徹し、接客の指導も行っている。

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銀座 あまくさ 宇都宮店

栃木 宇都宮 居酒屋

 JR宇都宮駅東口から徒歩3分、ビル2階に位置し、九州の郷土料理を中心に提供する。オーナーの齋藤義夫氏は、実業家の安田久氏が主宰する「外食虎塾」に参加。安田氏が経営する「銀座あまくさ」を訪れ、その味とコンセプトにほれ込み、2015年10月に地方1号店のFCとしてオープンした。

掘りごたつの半個室。仕切りをすべて取ると最大40名の宴会が可能

 熊本県産のブランド鶏「天草大王」を使った「水炊き鍋」(2,700円)、熊本直送の「極上桜肉盛り合わせ」(2人前1,620円)、黒豚の高級銘柄「マロン豚」を用いた溶岩焼き「マロン豚盛り合わせ」(1,026円)を三大名物として打ち出して本店のコンセプトを踏襲。さらに、落ち着いた内装とていねいな接客で、接待の利用に特化した店づくりを行っている。「スタッフには、接待にふさわしい細やかな対応を徹底させています」と齋藤氏。

 コースは三大名物が入った料理のみの5000円が人気で、提供時には食材の説明を行い、客席での調理や取り分けもスタッフが担当。幹事とは名刺交換をして、翌日にお礼メールを送付する。これらの対応が評判を呼び、接待の利用が全体の約8割を占める。ぐるなびでは、ネット予約を活用して予約を獲得。今後は、同ブランドの宇都宮駅西口や海外への出店を検討していく。

ここがポイント!

九州産の食材を使った三大名物で集客
熊本産地鶏の水炊き、熊本の古閑牧場で生産された馬刺し、ブランド豚のマロン豚を使った溶岩焼きが名物。これらを目当てに30代以上のビジネス層が多く来店。
こだわりを伝え、接客でも記憶に残る店に
料理や食材のこだわりを伝えるために、マニュアルを作りスタッフに指導。スタッフが客席で鍋を作り、肉を焼いて提供するなど、接待にふさわしい接客を徹底する。
エリアの特徴
JR宇都宮駅の東口側はオフィス街や工業団地があり、ビジネス層が行き交う。東口駅前の再開発が2022年完成予定で進められている。
銀座 あまくさ 宇都宮店
栃木県宇都宮市東宿郷2-14-4 フォーチュナインホテル2F
https://r.gnavi.co.jp/aymkrwu40000/
株式会社ワンスター 代表取締役 齋藤 義夫 氏
10年前に飲食業に入り、宇都宮市内で4店舗を経営。飲食店のコンサルティングも行う。