能登牛でブランディングし、“石川の魅力満載”で集客

地元のブランド牛「能登牛」を提供する焼肉店「牛や 榮太郎 武蔵店」。県外ではほぼ食べられないこと、和牛の全国規模の品評会にて特別賞の「脂肪の質賞」を受賞したことなどをアピールして、差別化を図っている。

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牛や 榮太郎 武蔵店

石川 金沢・武蔵町 焼肉

 観光客で賑わう「近江町市場」にほど近い一画に2014年11月オープン。100年続く老舗「花島精肉店」が運営し、ホルモン以外の牛肉を、地元のブランド牛「能登牛」に限定して提供。流通量が少なく県外ではほぼ食べられないこと、和牛の全国規模の品評会にて特別賞の「脂肪の質賞」を受賞したことなどをアピールして、差別化を図っている。

カップルシートのカウンター席。高級感のある掘りごたつ席やテーブル席もある

 「食肉専門店として、高い食肉加工技術により最適な状態で提供できます。また能登牛は、芳醇な脂の旨味を堪能してもらうため、もみタレを使わず、自家製ブレンド塩とさっぱり醤油タレ、わさびで提供。“肉本来の旨み”を味わっていただいています」と語るのは、店長の稲村幸一氏。さらに、能登の乳牛のミルクを使ったデザートや能登米を導入したり、「期待値を超える接客で、付加価値を感じてもらうことを重視」(稲村氏)し、それを実践できるスタッフの育成とチームづくりに力を入れた。こうした努力が実を結び、2018年3月からの売上は前年同月比110~120%で推移しており好調だ。

 ぐるなびでは「ぐるなび外国語版」で外国語メニューブックを作成し、日によっては来店客の3~5割を占める外国人への応対も強化中。また、電子決済手段を拡充して、利便性も高めている。

ここがポイント!

“創業100年の目利き”により厳選仕入れ!
年間1,000頭と、まだまだ流通量の少ない「能登牛」。仕入業者との長年の信頼関係により、A5ランク最上級の「能登牛プレミアム」を厳選し、安定入荷・提供する。
肉ケーキ、牛タンしゃぶなどの食べ方も提案!
「肉ケーキ」(写真)や「牛タンしゃぶ」など、新しい食べ方を積極的に提案。DM等の販促を通してアピールもしており、地元客のハレの日利用にも喜ばれている。
エリアの特徴
金沢駅から徒歩15分ほどの武蔵町は、ビジネス街として発展。観光名所の「近江町市場」に近く、現在はホテルが増え、多くの観光客で賑わっている。
牛や 榮太郎 武蔵店
石川県金沢市武蔵町16-1
https://r.gnavi.co.jp/cwerh2bb0000/
店長 稲村 幸一 氏
ベーカリーやイタリアンで働き、他業種も経験。好きな飲食業に復帰し、1年前から現職。