もつ鍋と串焼きを磨き込み、ビジネス層の集客に成功!

もつ鍋と串焼きのクオリティを上げたことで成功している「炙り居酒屋 たすき 富山駅前店」。あえて、メニューを絞ることでコストを抑えて安く提供。満足度を上げ、ビジネス層のリピーターを獲得している。

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炙り居酒屋 たすき 富山駅前店

富山 富山駅南口・新富町 居酒屋

 富山駅南口の繁華街に、2012年8月オープン。立ち上げメンバーだった久冨祐督氏は、「郊外の学生街にある姉妹店のフォーマットをベースに出店したため、当初は料理も接客も富山駅エリアのお客様に合わず苦戦しました」と振り返る。そこで、まずは自店の強みをブラッシュアップ。看板食材のもつは、牛1頭分を買い付けて仕入れ値を抑え、店で下処理。通年で提供する「もつ鍋」(1,382円~)を人気メニューに成長させた。また、串焼きはすべて店内で手打ちし、クオリティを追求。と同時に、「定番の刺身をあえてメニューから外しました」と久冨氏。メニューを絞ってコストを抑え、その分、安く提供することで満足度を上げ、ビジネス層のリピーターを獲得。一方、大人数の宴会の獲得にも力を入れ、「もつ鍋」が入る地元のビジネス層向けの「梅コース」(飲み放題付き4,500円)のほか、県外客へは氷見牛のステーキなど、地元色の濃い「松コース」(飲み放題付き5,500円)を用意し、ぐるなびなどを活用してアピール。「ぐるなびネット予約」も好調だ。

半個室は少人数グループの普段使いに最適。2階には最大25名が入る座敷席もある

 「客層に合わせて、その都度、方向性を模索してきたのがこれまで。今後は、立地や店の役割を熟慮してコンセプトを練り、存在感を高めていきたい」と久冨氏は意欲を語る。

ここがポイント!

二大看板は、もつ鍋と串焼き
あえて刺身をグランドメニューから外し、もつ鍋と串焼きに力を集中して二大看板へ。週1で来店するビジネス層を獲得するなどリピーターづくりに成功している。
外国人用の注文シートで単価アップ
外国人客専用のメニューシートを作成。注文したい料理とドリンクの番号と数をシートに書き込む「オーダーフォーム」で、スムーズな注文と客単価アップを実現。
エリアの特徴
富山駅は北陸新幹線や在来線、私鉄、路面電車が乗り入れる富山市への玄関口。新富町は南口駅前に広がる繁華街の一画として賑わいを見せる。
炙り居酒屋 たすき 富山駅前店
富山県富山市新富町1-3-9
https://r.gnavi.co.jp/j0w6uv000000/
オーナー 久冨 祐督 氏
大学卒業後、アルバイトとして入社。経営管理を独学で習得し、店の発展に尽力する。