2020/01/28 特集

飲食店×たばこの新ルール 2020年4月1日の法律施行を前に再確認!(2ページ目)

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新ルール2~4 分煙をする場合、喫煙室にはクリアすべき技術的基準や入室の年齢制限などがある

新ルール2 「喫煙専用室」は飲食不可。「加熱式たばこ専用喫煙室」は飲食可。

 改正健康増進法が適用される対象店舗は禁煙・分煙化をする必要があり、その際の選択肢は、大きく分けて下図A~Dの4パターンのどれかになる。

 Aは、屋内の全面禁煙化。Bは、紙巻きたばこと加熱式たばこのどちらも喫煙できる専用室を設ける分煙。Cは、加熱式たばこ専用の喫煙室を設ける分煙。Dは、喫煙専用室と加熱式たばこ専用喫煙室を併設する分煙だ。「いずれにしても、禁煙エリアは必ず確保しなくてはいけません。また、飲食店において禁煙・分煙化する必要があるのは屋内のみ。周囲に配慮した上で、店の敷地内の屋外であれば喫煙は法律上、問題ありません」(玉置氏)。

 ここで覚えておきたいルールが、「喫煙専用室は飲食不可だが、加熱式たばこ専用喫煙室は飲食可」ということ。もし、喫煙も飲食もできるスペースをできるだけ確保しようとするなら、店の大部分を加熱式たばこ専用喫煙室とすることも可能ではある。「ただ、まだまだ紙巻きたばこを使用している方も多いので、加熱式たばこ専用喫煙室を広く取ればいいというわけではありません。現状のお客様の喫煙率や、加熱式たばこの利用状況を把握したうえで、自分のお店に合う分煙パターンを見極める必要があります」と、玉置氏はアドバイスする。

新ルール3 喫煙エリアは、3つの技術的基準を満たしていないといけない。

 また、上図のB~Dのような喫煙用の専用室は、たばこの煙が外に流出しないような3つの技術的基準をクリアしている必要がある。それは、①「室外から室内に向かって風速0.2m/秒以上で空気が入り続けている」、②「壁・天井などによって区画され、完全にほかの空間と仕切られている」③「屋外または外部の場所に煙を排気する機能を持っている」の3つだ。「すでに喫煙室があるお店は、これらの基準を満たしているか確認が必要です。①の基準を満たすためには、③の排気機能や入口の面積などが大きく関係します。もし風速が足りない場合は、のれんやカーテンを利用して空気の流れをコントロールする方法もあります」と玉置氏。とはいえ、こうした技術的基準の確認は、専門的な知識が必要。玉置氏のような分煙の専門家に相談するのも1つの方法だ。

新ルール4 20歳未満は、来店客でも従業員でも喫煙エリアへの入室禁止。

 最後に押さえておきたい規則が、「20歳未満の人の喫煙室(加熱式たばこ専用喫煙室を含む)への入室禁止」。これは、来店客はもちろん、従業員による掃除や接客も該当するので、20歳未満の従業員がいる店では特にルールをしっかり共有する必要がある。

ワンポイントアドバイス① 「加熱式たばこ」の定義をご存知ですか?
加熱式たばことは「たばこ葉やたばこ葉を用いた加工品を燃焼させず、専用機器を用いて電気で加熱することで煙を発生させるもの」と定義づけられています。例えばPloom TECHやIQOS、gloといったもので、それぞれ加熱の方法や温度などは製品によって異なります。「電子たばこ」(日本で販売しているもの)は、たばこの葉を使っていないので、たばこには含まれません(玉置氏)。

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