2020/04/21 特集

シメに、つまみに、主役もOK!料理界の華麗なるオールマイティ 名物カレーメニュー

米はもちろん、肉、魚、野菜、麺まで、合わせる素材は何でも相性抜群の万能選手・カレー。手間暇かけたこだわりのカレーは、わざわざ店で食べる価値があるもの。様々な業態の店から、売れてる名物カレーメニューを紹介!

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モツ煮の汁や牛エキス入り! 酒によく合う“おつまみカレー”

三崎港×豊洲の鮮魚  居酒屋大学(東京・東陽町)

もつカレー 380円

パンの大きさに驚く客も多い「もつカレー」。10時間かけて下処理した牛モツとカレー、パンの相性が抜群

驚きの価格とボリューム。シメのメニューとしても◎

 東京・東陽町駅から徒歩1分のビルにある、ランチもディナーもビジネス層に人気の大衆居酒屋「居酒屋大学」。26年前のオープン時は「うまい、早い、安い」がコンセプトだったが、現在では「全て心のこもった手作り」にこだわり、鮮魚をメインに酒に合う様々な居酒屋メニューを提供している。

モツの旨味が溶け込んだカレーは、ビールや日本酒にもよく合う
バゲットは魚焼きグリルでこんがりトーストして提供している
「もつカレー」の貼り紙。毎回頼むファンも

 中でも夜限定の「もつカレー」は、隠れた人気メニューだ。オープンから3年ほど経った頃、新たな看板メニューを考えていたマスターの石川嘉一氏が、思い出の家庭料理をもとに考案した。「祖母が昔、鶏モツの煮込みを作った残りの汁に、りんごのすりおろしを入れてカレーを作ってくれたのを思い出しました。お酒を飲んだ後のシメや、小腹が空いた時にサッと食べられる“おつまみカレー”として出せば、人気が出るのではないかと考えました」と石川氏は振り返る。

 作り方は、まず国産の牛モツ20㎏をまとめて仕入れ、10時間かけて煮込み、下処理をする。下処理後のモツは「国産牛もつ鍋」(1375円)と「もつカレー」用に分けておき、別途作った「もつカレー」専用のカレーに入れて提供している。「ランチタイムで出している『カレーライス』(580円)などのカレーとは分けて作っています。4種類のカレー粉をブレンドして使うほか、モツ煮のつゆ、牛肉のエキスやすりおろしたりんご、にんにくもたっぷり入れ、約5時間かけて煮込んでいます」と石川氏は語る。

 「もつカレー」は当初、カレー(ルー)のみを提供していたが、途中からスライスしたバゲットをトーストして2枚添えて出したところ、大好評。「おかわりバゲットは1枚55円で、多くのお客様が追加注文します。1人2枚ずつバゲットを注文するグループのお客様もいます」(石川氏)。今ではシメに必ず注文する常連も多く、1日平均10食出るメニューに成長した。

三崎港×豊洲の鮮魚 居酒屋大学(東京・東陽町)
東京都江東区東陽4-1-23 二光ビル2F
https://r.gnavi.co.jp/my2c99kc0000/
ビル2階・4階の2フロアで全88席。30~50代のビジネス層が約8割を占め、近隣企業の宴会需要が高い。4階には大型モニターを設置しており、20~25名での貸切利用も可能。
マスター 石川 嘉一氏
東京都出身。46年前に東陽町に最初の店を開く。26年前に「居酒屋大学」をオープンし、女将と二人三脚でアットホームな下町のおもてなしを提供する。手作りのおいしさと安さがモットー。

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