テイクアウトで販路を拡大。年末に向けてEC販売や県産品の開発にも着手!
ポレポレ(山口・宇部)
地元の店や市と協力して、お弁当プロジェクトを実施
店名の「ポレポレ」はスワヒリ語で「ゆっくり」の意。大小の個室を備え、アジアンリゾートをテーマにしたダイニングだ。店内は高級感もあり、くつろげる雰囲気だが、「接客は居酒屋風に熱くがモットー」と、代表取締役の富岡英雄氏。地元で採れる新鮮な野菜とグリル料理が自慢で、家族の記念日や接待などを中心に順調に集客してきた。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、店内営業を約2カ月休業。そんな中、以前にも弁当や正月のおせちなどを販売したことがあったため、その経験を生かし、緊急事態宣言発令後ほどなくして、本格的にテイクアウトを開始した。「自分の店だけでなく、地域の飲食店全体がコロナに負けないことが大切」と考えた富岡氏は、山口・宇部市の協力を得て、市内の飲食店が自店の弁当を市の施設に持ち寄って販売する「お弁当プロジェクト」を発足。これが2週間で8000食を売り切る大盛況で、その後も市内のスーパーマーケットで弁当を引き続き販売し、好評を博した。富岡氏は「飲食店が食材にこだわって手作りする弁当のおいしさを、広く伝えることができたのではないか」と手応えを語る。
こうした活動と並行して、富岡氏は店のテイクアウト販売をブラッシュアップ。自社ホームページから24時間予約注文できるシステムを構築し、最初は弁当3種類とオードブルから始め、徐々にカレー、鴨のコンフィなど、メニューを充実させていった。店内営業再開後は、イートインとテイクアウトの注文が重なり、オペレーションがうまく回らないことも懸念されたが、「テイクアウトのニーズは今後も続く」と確信した富岡氏は、メニューを整理してテイクアウト販売を継続。現在、「店の売上全体の10%程度がテイクアウト」(富岡氏)で、リピーターが着実に増えているのはもちろん、弁当購入をきっかけに「ポレポレ」を知り、来店につながるケースもあるという。
年末に向けては、まず自宅やオフィスでの忘年会を想定し、宴会用のオードブルをより充実させたいと考えている。また、店の料理を真空パックのレトルトなどにして、スーパーやWebで販売することも視野に入れる。加えて、「店での忘年会が無理なら、こちらから出向く」(富岡氏)と、企業などへのケータリングも計画。さらには、ワタリガニ、ハモ、フグなど山口県の特産品を使った加工品の開発にも着手し、県産食材の発展と地元の活性化にも取り組んでいる。「外食は中食に押され気味でしたが、流れは大きく変わっており、今は逆襲のチャンスでもある」と富岡氏。飲食店のスキルと熱意を集め、さらなる飛躍を目指す。
山口県宇部市松島町16-26
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