2020/10/13 特集

飲食店のEC 成功の法則 成果を出すにはコツがある!(4ページ目)

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営業許可と食品表示

飲食店とは別の営業許可が必要。食品表示法による表示義務もあり

 食品を製造・販売する場合、食品の種類ごとに営業許可を取得することが「食品衛生法」で義務付けられている(下表参照)。例えば、スイーツの製造・販売には「菓子製造業」、餃子などには「そうざい製造業」が必要で、飲食店営業許可とは別に取得しなければならない。例えば、「セット商品の中に自家製ソーセージを入れたい」と考えている店舗は、「食肉製品製造業」の許可が必要となる。

飲食店営業許可を持っていても、ECを始める際は、製造に関連するそれぞれの営業許可が別途必要。所管の保健所に必ず相談し、許可を得よう!

 また、同法では製造する「施設基準」も明記されている。菓子製造業では、「間仕切により区画された専用の原材料置場、製造室、必要に応じ、発酵室、包装室、製品置場を設ける」とある。つまり原則として、飲食店の厨房とは別の施設が必要だ。ほかの営業許可にもほぼ同様の基準があるため、しっかり内容を確認したい。さらに、営業許可は国が定める法令だけでなく、各都道府県の条例が加わるケースも。許可や点検は、それぞれ所管の保健所が行うので、ECで販売を始める前に必ず所管の保健所に相談し、許可を得よう。

 加えて、販売する食品には「食品表示」も必要だ。食品の安全性と消費者の自主的・合理的な選択を可能にするために、「食品表示法」で定められている。主な表示項目は、名称、原材料名、添加物、内容量、消費(賞味)期限、保存方法、栄養成分、製造者など。アレルゲンとなる特定原材料(えび、かになど7品目)を使っている場合も表示義務がある。「最も注意したいのが、賞味(消費)期限。食中毒菌の数量検査などが必要なので、専門機関へ依頼することをおすすめします」と江藤氏。法令を遵守し、安心・安全な商品を製造してほしい。

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