2020/10/13 特集

飲食店のEC 成功の法則 成果を出すにはコツがある!(5ページ目)

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保存形態とパッケージ

オペレーションやコストを考慮して保存方法やパッケージを決める

 ネット通販は、テイクアウトやデリバリーと異なり、商品の劣化を防ぐ保存技術と、配送に耐えられるパッケージの用意が必要だ。

 保存形態には冷蔵・冷凍・常温があり、どれを選ぶかは商品の性質によるが、製造と出荷(注文)のペースや管理可能な在庫の量、配送方法などと密接に関わってくる。例えば、食べる人の手間と料理の再現性を考えると、冷凍より冷蔵を採用したいところだが、「冷蔵保存は、店舗側に高い調理技術や保存技術が求められます。冷凍品に比べれば賞味期間が短いので、在庫管理が難しく、製造・出荷のオペレーションも負荷が大きい」と江藤氏。したがって、ECを始めたばかりの頃は、冷凍保存を採用したほうがベターだろう。また、「商品の劣化を防ぐために、瞬間冷凍や真空パックなどの機械の導入をおすすめします」(江藤氏)。

 一方で、「最も効率が良いのは、常温保存でポストに入る大きさ」と江藤氏は話す。在庫管理と配送のコストが最小限で済み、ユーザーにとっても荷物の受け取りが簡単で保管に気を遣う必要もない。つまり、瓶詰めよりレトルト食品や真空パックなどのほうがEC向きの商品であることを念頭に置くとよいだろう。

 パッケージは、「シンプルでOK」と江藤氏。「ECのメリットの一つが、外装や包装で目立つ必要がないこと。配送に耐えられる強度があれば十分」という。販売開始初期は、注文数が未知数なので、できるだけコストを抑えることも大切。食品表示シールなどは、必要枚数をその都度、自社のプリンターで印刷すればよい。「手作りで運用していると、採算ラインの見極め、つまり外注したほうがコストが抑えられるタイミングが見えてきます」と江藤氏は語る。また、配送は「必ず配送状況を追跡できるサービスを利用すること」(江藤氏)。ネット通販のクレームの半分以上が「届かない」などの配送関連と言われているので、注意が必要だ。

 そして忘れてならないのが、「購入者へのフォロー」(江藤氏)。失敗しない解凍の方法、食べ方のアレンジなどを書いたチラシを同梱したり、感想やレビューの依頼、リピーター特典を案内するなどして、顧客満足度を高めながら、リピートにつなげる努力を怠らないようにしたい。

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