おうち需要増でECの鍋セットが好調。今冬はテイクアウトも
旬采 二子玉川[東京・二子玉川]
安心感のある丁寧な対応で、多くのリピーターを獲得
1995年、東京・二子玉川駅から徒歩3分の場所にオープンした「旬采二子玉川」。神奈川・三崎港や豊洲市場から仕入れる旬の鮮魚を使った料理が売りで、地元住民を中心に20代後半~60代の幅広い年代を集客している。
同店は、2015年よりECサイト「楽天市場」に出店し、天然のブリやトラフグなどを使った鍋セットを販売。今では事業の柱の一つとして成長している。「ブリやアンコウなど大型の魚は、鮮度が良いうちに店舗で使い切れないことが課題でした。そこで、店舗で使用しない分は真空・冷凍し、ECで販売しようと考えました」とオーナーの松田徹氏は経緯を語る。今では全国各地から注文が入るようになり、さらに今春以降はコロナ禍でのおうち需要が追い風となった。「ECの売上が前年に比べ150~160%になり、店舗全体の売上は下がりませんでした」(松田氏)。魚は下ごしらえをした状態で真空・冷凍し、出汁や自家製のポン酢もセットにしているため、利用客からは「自宅で簡単に店の味が楽しめる」と喜ばれている。また贈答用の場合は、のしやメッセージカードを無料で作成。商品は不織布の風呂敷で包むなど、細部まで丁寧な対応が安心感につながり、リピーターも多いという。
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今冬は鍋セットをテイクアウトでも販売するため、チラシを作成し、店頭や店内で案内 -
ECサイトに掲載する写真の加工や文章作成は松田氏自ら担当。内容や量、作り方などを明確に伝えることを心がけている
加えて今年4月からは、弁当などのテイクアウト販売も開始。「日替わり家飲みセット」(1080円)や「のどぐろミニコース」(3542円)なども常連の要望に応えて用意した。現在では、テイクアウトの利用客がイートインで再訪するケースも多く、新規客の獲得に成功している。10月からは、ECで扱う鍋セットもテイクアウトで販売。年末年始のおうち需要を取り込むべく、周知に努めていく考えだ。
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