2020/11/19 特集

いつもとちがう宴会シーズンをどう乗り切る!? 2020冬 戦略的コースで売上最大化を狙う!(3ページ目)

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看板の鍋料理に一人紙鍋を追加。個別盛りで消費者ニーズをつかむ!

鶏料理と牛もつ鍋の店 嬉らく人[兵庫・三田]

来店客の声で始めた紙鍋で少人数宴会の需要に応える

 三田市や神戸市など、兵庫県内で飲食店を10店舗展開するN・Y・フードサービス株式会社の1号店として、2009年にオープンした「鶏料理と牛もつ鍋の店嬉らく人」。JR三田駅から徒歩5分の住宅街に立地し、近隣に銀行や企業の工場、また少し離れた場所には大学のキャンパスもあることから、30~40代のビジネス層を中心に、ファミリー、学生と幅広く集客している。

 売りは「丹波あじわいどり」を使った豊富な鶏料理と、国産牛もつの「塩もつ鍋」(1人前1078円~)。来店客の約7割が宴会利用で大人数の予約も多いため、オープンから3年後には、座敷席やテーブル個室を備え、最大75名収容できる“離れ”も設けた。コースは、人気の鶏料理が楽しめる「名物籠焼きコース」(4180円)のほか、冬は鍋が主役の「社長コース」(5280円)、「部長コース」(4180円)、「課長コース」(3630円)などを飲み放題付きで用意。役職が上がるごとに選べる鍋の種類が増えるなど、ユニークな打ち出しで予約につなげている。常に味・価格・サービスのブラッシュアップを図りながら、「120%、150%満足してもらうことを目指しています」と店長の引野海斗氏は話す。

  • 11種の中から鍋が選べる「社長コース」(写真)は、「アワビが入った豪華鮮魚5種お造り盛り合わせ」など全10品が入る
  • 「鶏黒ブラック」(638円)は、セセリとハラミをしょうゆベースのタレで味付け、炭で焼いた一品。「課長コース」でも楽しめる

 そんな中、「新型コロナの影響が出始めてから、『鍋を一人用のサイズにしてほしい』というお客様の声もあり、9月から紙鍋コースを始めました」と引野氏。この飲み放題付き「一人紙鍋コース」(4180円)は、メインの紙鍋を「塩もつ鍋」「赤もつ鍋」「鶏のゆず鍋」など7種の中から1種選べ、2~6名のグループ限定で提供する。「もともとある鍋メニュー10種の中でも人気があり、一人用の紙鍋で見栄えよく盛り付けられるものを7つ選びました」と引野氏。グループのそれぞれが別の紙鍋を注文することも可能で、鍋のほかにもネーミングが特徴的な「名物!!自家製ミンチを季節野菜で挟んでみました!」や、「鮮魚3種盛り」「おまかせ串3種」など人気メニューを組み込み、いずれも個別盛りで提供している。また、同時期に学生向けのプラン「学生応援企画」も設定。料理7品3290円に飲み放題が10円で付けられ、計3300円というコストパフォーマンスの高さで、徐々に戻りつつあるサークルの飲み会などの呼び水になっている。

紙鍋コースの鍋料理は7種の中から選べる。写真は一番人気の「塩もつ鍋」。牛もつや野菜をニンニク風味のあっさりスープで楽しめる
  • 紙鍋コースに付く「名物!! 自家製ミンチを季節野菜で挟んでみました!」(638円)写真はレンコンでミンチを挟んで揚げたもの
  • 「丹波あじわいどり」の串焼きは単品(151円)のほか、おまかせ6本セット(858円)も。紙鍋コースにはおまかせ3 種が入る

 普段から、来店客には乾杯ドリンクのサービスなどをフックにLINE公式アカウントへの登録を促しており、登録者数はグループ全体で約1500名。忘年会の販促としては、この登録者にコースやおすすめ料理などの情報を発信するほか、InstagramなどSNSも活用する予定。さらに、テイクアウト販売も好評で、年末は単品メニューのほか、鶏料理を詰めた「嬉らく人パーティーセット」(3278円)の需要も見込んでいる。

  • 3月から売り出したパーティセット(3,278円)はニーズに合致し、注文数が増えている
  • 販促にはLINEを活用。公式アカウントの新規登録者には乾杯ドリンクをサービスするなど特典を付与し、現在、会員数はグループ全体で約1,500名
鶏料理と牛もつ鍋の店 嬉らく人[兵庫・三田]
兵庫県三田市相生町1-40 相生スカイパーク1F
https://r.gnavi.co.jp/ka34600/
「丹波あじわいどり」を使った鶏料理と牛もつ鍋が売りの居酒屋。最大75名を収容する離れもあり、近隣企業や大学生の宴会を多数獲得。カウンターは地元に住む常連が多い。
店長 引野 海斗氏
飲食店でのアルバイト経験を経て、4年前に入社。約1年前に店長に就任し、メニュー開発から調理、スタッフ育成まで、さまざまな面で活躍中。

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