2021/03/30 特集

おうち時間のニーズをつかむ!ネット通販で売上プラスα(3ページ目)

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アイルランド産天然本マグロを商品化。贈答品としての価値をアピール

鮪のシマハラ【東京・神保町】

マグロのブランド力を高め、ハレの日の食材として演出

 2019年6月、東京・神保町駅からすぐの場所にオープンしたマグロ専門居酒屋「鮪のシマハラ」。本マグロとインドマグロの大トロ、中トロ、赤身を食べ比べる名物「マグロ刺身全部盛り」(1078円)や、“マグロ焼き肉”の「特選本マグロのトロカルビ」(1980円)など、多種多様な部位と調理法でマグロを提供し、男性ビジネス層を中心に集客している。代表取締役の島原慶将氏は「マグロを食べたいと思っても、寿司以外の選択肢が限られている。適正価格でおいしくマグロを食べられる機会を増やすことが、ビジネスチャンスになると考えました」と、当初より店舗展開を見据えて出店を決めた。

 「マグロの魅力を伝える」という理念の下、2020年7月には「自宅でも最高級のマグロを」をコンセプトに、ネット通販を開始。特に贈答品の需要を取り込もうと、アイルランド産天然本マグロを「Islay Maguro(アイラマグロ)」と名付けてブランディング。そこにはSNS投稿の際、ハッシュタグを付けやすくするという狙いもあった。商品はグルメアプリ運営会社と共同で開発し、「まずは自慢の刺身を味わってほしい」(島原氏)と、マイナス61℃で瞬間冷凍した切り身を販売。現在は「赤身」(380g /5500円、「中トロ」(380g /8000円)の2種を用意する。「190gを2サク提供していますが、1~2人で食べるには量が多い。そこで、同梱するパンフレットには解凍方法に加えて、翌日も楽しめるよう、漬け丼のレシピも掲載しています」と島原氏。ハレの日に最適な食材としてSNSや女性誌とのタイアップでアピールし、昨年12月は約300個を販売。「年末はマグロがよく売れる時期ですが、昨年は世相も追い風に。これを機にもっと外食でマグロが食べられるようになれば」と島原氏は期待を込める。将来的には大トロの切り身や、無添加ネギトロ、高級ツナ缶などの開発も検討している。

Islay Maguro(アイラマグロ)赤身2サク380g 5,500円/冷凍商品のため梱包には発泡スチロールが必須だが、贈答用を意識して、包装紙は開封時に目を引くビビットな赤色に
  • パンフレットには「アイラマグロ」誕生のストーリーや企業理念も明記し、商品の魅力をアピールする
  • 赤身がおいしい「アイラマグロ」の賞味期限は冷凍保存で約1週間。解凍は塩水処理や冷蔵庫で7~8時間を要する
  • 上質な赤身の「アイラマグロ」。通販は宣伝活動と考え、利益度外視で商品化
  • 店舗営業の負担を考慮し、ネット通販はグルメアプリ運営会社に、そのほか商品管理や発送も専門業者に委託している

 今年2月には2号店の水道橋店がオープンし、現在は大手町に3号店を準備中。「目標は5年で年商30億円。マグロのチャンネルを広げる手段として居酒屋を出しましたが、ロードサイドへのファミリー向け業態の出店など、さまざまな展開を視野に入れています」と島原氏。今後もルートを増やしながらマグロの魅力を広めていく。

鮪のシマハラ【東京・神保町】
東京都千代田区神田小川町3-16-3 鈴木ビル1F
https://r.gnavi.co.jp/g1chm0ye0000/
アイルランド産の天然本マグロ、地中海産の養殖本マグロ、養殖インドマグロの3種を、刺身を中心にさまざまなメニューで提供し、ビジネス層を中心に集客。店内の壁に描かれたマグロの原寸図や漁場図はインパクト大。
代表取締役 島原 慶将 氏
2005年に中国・上海でマグロ専門店「天家」を出店。最盛期は直営14店舗、FC3店舗を展開し、年商20億円を達成。事業を譲渡して帰国し、2019年に「鮪のシマハラ」をオープン。

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