店で人気の2種のシロップを商品化。レシピを見直してネット通販に参入
ビストロ アンプル〔南欧食堂〕【宮城・仙台】
ギフト需要を見据えて2種のセット商品も用意
宮城・仙台市営地下鉄南北線のターミナルである富沢駅から徒歩7分。住宅街のイタリアンバルとして親しまれる「ビストロアンプル〔南欧食堂〕」は場所柄、ファミリーのディナー利用や会社帰りのビジネス層の“ちょい飲み”でにぎわっていたが、新型コロナの影響を受け、2020年4月には休業を余儀なくされた。
そんな中、持続化補助金の情報を得たオーナーシェフの鷺坂大蔵氏は、それを活用してネット通販を始めることを決意。選んだ商材は、店で提供しているジンジャーエールとレモンスカッシュに使う2種類の希釈用シロップだった。「車で来店する方が多いので、ソフトドリンクの需要も高く、以前から要望があれば瓶詰でお渡ししていました。それを商品化したのが『アンプルの素』です」(鷺坂氏)。
販売にあたってはシロップのレシピを改めて見直しつつ、それぞれ「ジンジャーエール編」「レモンスカッシュ編」と名付けた。「ジンジャーエール編」では、「せっかく商品にして販売するなら食材にこだわろうと思い、いろいろ試した結果、新たに高知産の『黄金しょうが』を使用することにしました。このショウガは辛味が強くて、濃い。薬効成分も高く、擦ったときの色持ちもいい」(鷺坂氏)と話す。
「レモンスカッシュ編」には、防腐剤などを一切使用していない、愛媛・大三島産のレモンを採用。「季節によってレモンの色や味が変わるので、そういう変化も楽しんでもらいたいと思っています」と鷺坂氏は話す。
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「アンプルの素」は、それぞれ大サイズのほか、小サイズ(写真200g)も用意 -
シロップは両方ともドリンクの原液としてだけでなく、料理やお菓子の材料にも使える
どちらも材料をミキサーにかけ、グラニュー糖に一晩以上漬け、加熱してから瓶詰にする。完全無添加で賞味期限は約半年。また、気軽に購入してもらえるよう、サイズはそれぞれ大・小をそろえる。さらに、贈答需要を見込んでセット商品も用意し、「2種合わせて、3年で2000個を売り上げたい」(鷺坂氏)と目標を掲げる。
「イートインの集客が完全に元に戻ることはないと思っているので、その分どこかで売上をつくっていかなくてはなりません。現在、店頭で販売しているドレッシングも、いずれネット通販で販売したいと考えています」と、すでにその目は先を見据えている。
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店頭で販売するオリジナルのドレッシングも、ネット通販用に商品化することを検討中 -
通販サイトでは、商品化に際して新たに使用する食材へのこだわりを前面にアピール
宮城県仙台市太白区泉崎1-33-10 富沢公園パークマンション102
https://r.gnavi.co.jp/t267400/