2021/03/30 特集

おうち時間のニーズをつかむ!ネット通販で売上プラスα(5ページ目)

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セントラルキッチンで商品を製造。煮込み料理のほか、新商品開発にも意欲

CHARCOAL STAND NOGE【神奈川・横浜市中区】

無料のECサイトで始め、SNSで商品をアピール

 種類豊富な肉巻き串や、1日300杯も出る「もつ煮込み」(429円)などを売りに20代前半から中高年まで幅広く集客。神奈川・桜木町駅近くにある「CHARCOAL STAND NOGE(チャコールスタンド ノゲ)」など、全5店舗を運営する株式会社デフイートは集客が厳しくなった昨年4月、ネット通販へ本格参入した。取締役の大島俊介氏は、「これからは“飲食店”ではなく、“飲食業”でなければいけないというのが当社の考え方。コロナ禍を機に、進めてきた準備を加速させました」と話す。

 ネット通販の商品には、グループ全体の看板である「もつ煮込み」など煮込み料理のほか、以前、系列店のランチで提供していたカレーやガパオなどのスパイス料理を選んだ。どちらもすでにレシピがあり、真空・冷凍保存に向くメニューだが、「冷凍に適さない一部の根菜は具材から除くことにしました」(大島氏)と、商品化する際に食材や調理工程を微調整。家で温めても店の味になるよう試行錯誤を重ねた。

煮込み4種詰め合わせ 400g×4パック 2,800円/(左から)「辛もつ煮込み」「もつ煮込み」「肉おでん」「軟骨の塩煮込み」をセットで販売
  • 煮込み、カレーともに、家でのおいしい食べ方を写真付きで丁寧に解説したシートを同梱。秘伝のスパイスの使い方やアレンジ例のほか、実店舗も紹介
  • 厳選して仕入れた新鮮なモツの臭みを抜き、みそベースで仕上げた「もつ煮込み」は、多くのファンに愛される自慢の一品

 また、商品開発と並行して初期費用や毎月の固定費などがかからないネットショップを開設。常連客や知人らにSNSで発信したところ、来店を控えていた人が商品を購入してくれたり、友人知人に広めてくれたりして、通販のリピーターも生まれるなど手応えを得た。大島氏は「店のお客様は大人だけですが、ネット通販では子どもを含むファミリーにも喜ばれていることが伝わってきます」と語り、客層の広がりを実感している。

スパイスカレー3種+ガパオ200g×3パック、150g×1パック 1,900円/(左から)「バターチキンカレー」「グリーンカレー」「ガパオ」「牛すじカレー」のセット。本格的なスパイス料理を家庭で楽しむことができる

 「もつ煮込み」は大鍋で大量に煮込むことでおいしくなり、味のブレもなくなる。加えて、レシピが外部に流出するのを防ぐ目的もあり、もともと1店舗の厨房で作り、系列各店に配送していた。ネット通販参入のタイミングで、さらなる仕込みの効率化を図るため、同じ横浜のJR山手駅近くにセントラルキッチンを新設。ここで「もつ煮込み」の調理はもちろん、テイクアウト用弁当などを作るとともに、真空パック機や急速冷凍庫を導入し、通販用商品の生産性向上を図っている。

2020年4月に新設したセントラルキッチン。広い作業スペースを確保し、新たな料理機器も導入して生産性向上とと商品開発を進める

 「今後は『楽天市場』への出店や、自社ECサイト開設にも取り組む予定」と語る大島氏。レトルト食品や缶詰を製造する機械もすでに購入済みで、常温で保存・発送が可能な商品の開発にも注力する意向だ

CHARCOAL STAND NOGE【神奈川・横浜市中区】
神奈川県横浜市中区野毛町2-79
https://r.gnavi.co.jp/kv0s6n5u0000/
横浜市内で5店舗を展開する株式会社デフイートが、飲食店が集まるエリアとして知られる野毛町に2016年10月オープンした肉バル。倉庫をリノベーションした開放的な店内は、立ち飲み席やテーブル席を備え、2階フロアは貸し切りも可能。
取締役 大島 俊介 氏
同級生2人が2012年に設立した株式会社デフイートを、当初から支援。2015年、取締役として正式に加わり、店舗運営を中心に経営全般に携わり、事業の発展に力を尽くす。

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