2021/04/20 特集

店の売りが伝わる、こだわりのテイクアウト 家飲み・行楽・お祝い事など、ニーズをキャッチ!(2ページ目)

URLコピー

記念日から普段使いまで! フレンチらしさにこだわった無化学調味料のオードブル

La・miroir(ラ・ミロワール)【沖縄・浦添】

昨春からニーズが急増! 平日の注文数も増加

 2003年に沖縄・浦添にオープンしたフランス料理店「La・miroir」。“人生の1ページを彩る店”をコンセプトに、誕生日やプロポーズといった記念日利用に注力し、カップルや夫婦、女性グループを中心に集客している。料理には化学調味料を一切使用せず、ブイヨンやフォンドボーも手作り。1年を24の暦で分ける「二十四節気」を意識し、生産者の顔が見える旬の食材を多く取り入れ、県南部の糸満の市場から毎朝仕入れる野菜など、沖縄産食材にもこだわっている。

フレンチオードブル (スペシャル/全13種)8,640 円。フォアグラ、黒毛和牛、鴨肉など、特 別感のある食材が満載で、オードブル の一番人気。キッシュにはもずく、ピ クルスには津堅島産のニンジンなど、 県産の旬の食材をふんだんに使用。①黒毛和牛のステーキ・赤ワインソースとフォアグラのロッシーニ風 ②牛ヒレ肉のステーキ・エスニックソース ③ラタトゥイユ ④白身魚のエスカベッシュ ⑤カマンベールチーズ ⑥自家製バゲットのガーリックトースト ⑦自家製県産野菜のピクルス ⑧カプレーゼ
  • ⑩鶏肉のガランティーヌ
  • ⑨トリュフ入りオムレツ
  • ⑬もずくのキッシュ
  • ⑪若鶏のスモーク(左)、⑫鴨のスモーク(右)

 テイクアウトは、コースのメインとなる肉・魚料理や、フレンチの技を生かしたカレー(980円)、「大正レトロ玉子サンド」(1200円)をはじめとするサンドイッチ類など種類豊富。中でも、1号店が那覇に店を構えていた20年以上前から提供する「フレンチオードブル」は現在、5400円(料理11種)、8640円(同13種)、1万800円(同15種)の3タイプをそろえる。副料理長の屋部海斗氏は「3種類とも全て5人用を想定しており、価格ごとに食材が異なります。一番人気は8640円のもの。オードブルの定番である揚げ物は入れず、フォアグラなどをメインに使い、あくまでフレンチであることを前面に出して差別化しています」と話す。他店で購入した違うジャンルの料理に合わせて注文する人も多く、「お寿司のほかに、当店でフレンチオードブルを頼まれるケースなどもよくあります」と屋部氏。そのため、以前各オードブルに入れていたサーモンの手毬寿司」は「日替わりキッシュ」に変更。利用客の要望に合わせ、料理の内容は随時ブラッシュアップしている。また、「沖縄は正月におせちではなくオードブルを食べるなど、独特の文化があります。老若男女さまざまな人が集う場所で食べられることが多いので、誰が食べても安心なものを心掛けており、コロナ禍でより意識するようになりました」(屋部氏)と、予約時には利用シーンに加え、年齢構成やアレルギーについても必ずヒアリング。鮮度や安全性にも留意することで、店への信頼感も高まっている。

店頭に設置した看板でもオードブルをアピールし、通行人や来店客への認知度アップを狙う

 そのほか、旧正月や清シーミー明祭(墓参りをして先祖を敬う行事)といった沖縄特有の慣習に合わせたスペシャルオードブルのほか、バレンタインにはカップル向けに2人用のオードブルを用意するなど、イベントごとにアレンジを加えた限定メニューも展開。こうした内容を店内外の看板や、Facebook、Instagramなどでアピールすることで、常連を中心に認知を高め、リピートにつなげている。

  • キャビア1缶が付く旧正月限定の「スーパープレミアム」(2万円)など、季節ごとの限定オードブルも提供
  • Instagramなど各種SNSで店の特徴を伝え、テイクアウトでも記念日に選ばれる店に
「本格フレンチをおうちで」をコンセプトに、ぐるなびでもテイクアウト予約をアピール

 昨春以降はこれまで以上にニーズが高まり、この1年間で500個以上のオードブルを販売するなど、予想を超える反響があった。「今までは年末年始など特別な時期に売上が伸びましたが、最近はイベントでもない平日に注文が複数入ることも。若いカップルやファミリーの利用も多く、お客様の広がりを実感しています」(屋部氏)。テイクアウトでの初来店がその後のイートイン利用にもつながっており、今後もより多様なシーンに対応するアレンジを加えながら、ファンを増やしていきたいと考えている。

La・miroir(ラ・ミロワール)【沖縄・浦添】
沖縄県浦添市伊祖2-30-2 201
https://r.gnavi.co.jp/resvujyk0000/
1994年に那覇市で創業したフランス料理店の2号店。現在は浦添の店を旗艦店とし、豊見城市と糸満市に姉妹店を展開。コース(2,000 円台~)を豊富にそろえ、記念日に人気。
副料理長 屋部 海斗 氏
高校時代から「La・miroir」にてアルバイトでホールやキッチン業務を経験し、卒業後に料理人に。現在はメニュー開発や調理全般を担う。

全5ページ