ワクチン接種後はビジネス宴会に復調の兆し?~宴会開催の意向調査~

ぐるなびではぐるなび会員を対象に「ビジネス宴会の現状と今後」についてアンケートを実施。参加・開催頻度などを聞いたところ、「コミュニケーション・親睦」での参加が多く、対面の良さを感じた人もいたようだ。

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更新日:2022.7.25

目次
直近1年の参加・開催頻度は減少。コミュニケーション・親睦目的の宴会は開催あり
ワクチン接種後は宴会の参加意向が増加。対面の良さを感じた人も

 新型コロナウイルス感染症の拡大によって、開催頻度や規模が様変りした仕事関連の宴会や会食(以降、ビジネス宴会)。一方でワクチンの接種が進み、ビジネス宴会について人々の意識はどう変化するのか。ぐるなびでは、全国のぐるなびユーザーへ「ビジネス宴会」について2021年6月に調査。直近1年のビジネス宴会の開催や頻度は「半年に1回以下」と答える人が最多だったが、開催の目的としては「コミュニケーション・親睦」が43.2%でトップとなった。また、ビジネス宴会の参加意向として、ワクチンが済んだ後「参加したい/してもよい」と答えた人が54%に上り、今後、需要の回復が望まれる。

 それでは、ビジネス宴会の開催や参加意向について、以下で詳しく見ていく。

今回、紹介するデータは「夏のボーナスとビジネス宴会」(ぐるなび調べ)
回答者数 20~69歳の男女1464人(男性722人、女性742人)
調査時期 2021年6月3日(木)~7日(月)
※アンケート結果は、「ぐるなびPRO for 飲食店(管理画面)」にログインした後、こちらからダウンロードできます(ぐるなび加盟店のみ)。
※未加盟の場合は、下記をご覧いただき、お問合せください。

直近1年の参加・開催頻度は減少。コミュニケーション・親睦目的の宴会は開催あり

直近1年で「一度も参加していない」が最多で72.8%、次いで「半年に1回程度」で8.7%となった

 図1は、ビジネス宴会への参加頻度を2019年と直近1年で比較したもの。直近1年で「一度も参加していない」という人は全体の7割を占め、コロナ以前(2019年)の2倍以上に達した。参加した人でも「半年に1回以下」(15.6%)が多く、コロナ以前の2019年は「2~3か月に一回以上」の参加が約半数(46.4%)だったことと比べると落ち込みが大きい。

直近1年では「4人以下」(67.1%)、「5~6人」(20.6%)が上位となった

 また、ビジネス宴会の規模(図2)を見ると、2019年は「11人以上」が42.1%だったが、直近1年では8.3%となり、「4人以下」が67.1%と一番多く、少人数の開催が中心になっていることがわかる。

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開催趣旨では、「コミュニケーション・親睦」(43.2%)、「忘年会」(17.1%)、「送別会」(16.8%)となり、コミュニケーション・親睦を兼ねた宴会ニーズは高いようだ

 図3は、ビジネス宴会の開催趣旨をコロナ前後で比較したもの。直近1年では「コミュニケーション・親睦」目的の開催が43.2%で最多。以下、「忘年会」(17.1%)、「送別会」(16.8%)、「歓迎会」(13.1%)と続き、昨今の自粛ムードを受け、いずれも2割未満に留まっている。コロナ以前と比べると、全ての趣旨において開催が低下しているが、「コミュニケーション・親睦」目的でのビジネス宴会は、ほかの開催趣旨よりも下がっておらず、一定のニーズがあると言えそうだ。

ビジネス宴会の変化については「開催回数が減った」(49.5%)、「職場から開催を控えるよう言われた」(29.9%)となったが、「開始時間が早くなった」(27.4%)、「昼に開催されることが増えた」(8.9%)と昼間の需要がありそうだ

 図4は、この1年でビジネス宴会における変化を聞いたもの。「開催回数が減った」(49.5%)を筆頭に、「職場から開催を控えるよう言われた」(29.9%)、「参加希望者が減った」(29.7%)と続く。その一方で、「開始時間が早くなった」(27.4%)、「昼に開催されることが増えた」(8.9%)とあり、早い時間の開催が増えたことが分かる。

ワクチン接種後は宴会の参加意向が増加。対面の良さを感じた人も

自分や周りの人のワクチン接種が済む前では、ビジネス宴会に「参加したい/してもよい」が23.1%
自分や周囲の人のワクチン接種が済んだ後では、ビジネス宴会に「参加したい/してもよい」が54%に

 図5、図6は、ビジネス宴会の参加意向を、ワクチン接種前(図5)と自分や周りの人のワクチン接種が済んだ後(図6)でまとめたもの。ワクチン接種が済む前は「参加したい/してもよい」が全体で23.1%だったが、ワクチンが済んだ後では54%と大幅に上昇。年齢別で見ても各年代で「参加したい/してもよい」が過半数を超え、特に60代の意向が高い(60.8%)。

 また、コロナ禍でのビジネス宴会の変化について、記述式で意見を書いてもらったところ、ビジネス宴会の開催が減ったことで「家族との時間が増えた」「出費が減った」というコメントがあがった一方で、「親睦会がなくなり、新しい職員や別の部署とのコミュニケーションが取りにくくなった」「新人歓迎会で新人と顔合わせができなくなった」という声もあがった。加えて、コロナ禍で話題になったオンライン飲み会について、「オンラインだと、よく話す人に会話が集中しがち。顔を合わせて話したほうが席を移動でき、いろいろな話題が話せるので良い」と、対面での宴会の良さを改めて認識した人もおり、「忘年会もしくは新年会だけはやりたいので(以前の状態に)戻ってほしい」「親睦を深めるためには必要な飲み会もある」という意見も見られた。

 今後、ワクチン接種が進み感染リスクが低くなれば、宴会に参加したい人が増える可能性が高く、年末や来春に向けてビジネス宴会の需要が高まるかもしれない。一方で、飲食店は消毒や換気、スタッフの体調管理など感染対策をしっかり行うことも必要。また、それらの感染対策を来店客に伝えれば、安心して利用してもらえるだろう。

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 「夏のボーナスとビジネス宴会」をまとめたこの調査では、上記のほか「宴会時間の長さ」や「ワクチン接種前/後に参加してもよい仕事関係の宴会の規模」、「2021年夏のボーナス支給状況と使い道」なども掲載している。ぜひ、下記からダウンロードして、参考にしていただきたい。

アンケート結果レポート「夏のボーナスとビジネス宴会

※「アンケート結果レポート」は、ぐるなび加盟店のみ閲覧・ダウンロード可能です
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