7割がDX化が必要と回答。効率化、省人化など多くのメリットも~飲食店のDX化の最新動向~

ぐるなびでは加盟店を対象に「飲食店のDX化」についてアンケートを実施。「DX化が必要」と回答した店舗が7割を超え、導入した店舗では、業務の効率化や時間・人手の削減につながるなどメリットを感じているようだ。

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目次
「DX化必要」という店舗は7割いるが、「不十分」「未導入」は6割に
「業務に集中」「時間短縮」など、実際のメリットが期待を上回る傾向も

 IT化によって人々の生活をより良いものへと変革する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。飲食業界でもPOSレジやモバイルオーダーなどを導入して、業務を“DX化”し、効率化を進める流れが出てきた。そこで、ぐるなびでは加盟店を対象に「飲食店のDX化(デジタル化)」についてアンケートを実施。「DX化が必要」と回答した割合は7割を超えた。導入・利用しているシステムは「ネット予約システム」「Web台帳システム」が多く、今後導入意向があるシステムは「モバイルオーダーシステム」が最多に。導入した現場では、業務の効率化や時間・人手の削減につながるなど、さまざまなメリットを感じていることも明らかになった。

 それでは以下より、飲食店のDX化の現在について、アンケート結果をもとに詳しく見ていこう。

今回、紹介するデータは「飲食店のDX化」(ぐるなび調べ)
回答者数 ぐるなび加盟店313店舗
調査時期 2022年4月22日(金)~5月9日(月)
※アンケート結果は、「ぐるなびPRO for 飲食店(管理画面)」にログインした後、下記からダウンロードできます(ぐるなび加盟店のみ)。
アンケート結果レポート 「飲食店のDX化」
※未加盟の場合は、下記をご覧いただき、お問合せください。

「DX化必要」という店舗は7割いるが、「不十分」「未導入」は6割に

店舗運営のデジタル化はどの程度必要だと思うかについて、「必要」が76%、「必要ない」が24%。また、デジタル化を「進めている」は49.8%となった

 図1では、飲食店の店舗運営においてデジタル化(DX化)はどの程度必要だと思うかを聞いた。「必要」と考えている店舗は76%という高い結果に。その内訳では「必要だと考えて進めているが、不十分」(39%)が最多で、次に「必要だと考えているが、進められていない」(26.2%)と続き、まだツール・システムを活用しきれていない店舗が多い様子がうかがえる。

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デジタル化ツール・システムの導入・利用状況では、「ネット予約システム」をすでに導入・利用している店舗が7割に。一方、「モバイルオーダーシステム」や「テーブルトップオーダーシステム」をすでに導入・利用している店は1割前後だったが、利用する意向の店舗は3割を超えた

 図2は、デジタル化ツール・システムの導入・利用状況についてまとめたもの。現在、すでに導入・利用しているツールは「ネット予約システム」(71.2%)、「Web台帳システム」(44.7%)、「POSシステム」(41.5%)の順で多かった。また、導入・利用意向があるシステムは「モバイルオーダーシステム」(38.7%)、「テーブルトップオーダーシステム」(33.9%)、「受発注システム」(26.8%)の順となり、今後これらの導入が増えるかもしれない。

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「業務に集中」「時間短縮」など、実際のメリットが期待を上回る傾向も

 ここからは「ネット予約」「受発注」「モバイルオーダー」の3つのツールにスポットを当てて、導入して実感するメリットや、導入・利用意向がある店舗の期待について詳しく見ていく。

ネット予約を導入して実感するメリットとして半数以上の店舗が「予約の経路を増やせる・客層が広がる」と感じており、期待するメリットより30ポイント以上高かった

 ネット予約を導入して実感するメリット・期待するメリットをグラフ化したのが図3。ネット予約をすでに導入・利用している店舗が実感するメリットは「予約の経路を増やせる・客層が広がる」(57.4%)が最多で、「予約のとり逃しを減らせる・24時間対応できる」(39.9%)、「予約状況の把握がいつでもどこからでもできる」(34.5%)と続く。一方で、ネット予約をまだ導入していない店舗(利用意向あり)が期待するメリットは、「予約の受付・電話応対の人手・時間が減らせる」(23.4%)が最多となった。

受発注システムを導入して実感するメリットでは「いつでもどこからでも受発注ができる」「発注から納品までが早い・スムーズ」が期待するメリットを大きく上回った

 図4では、受発注システムを導入して実感するメリット・期待するメリットを聞いた。実感するメリット・期待するメリットともに、「いつでもどこからでも受発注ができる」(43.6%/31%)、「複数の仕入れ先の受発注が一括で管理できる」(33.3%/29.8%)が上位に。また、「いつでもどこからでも受発注ができる」「過去の購入履歴などの参照ができる・簡単」「発注から納品までが早い・スムーズ」は、導入して実感するメリットが、期待するメリットの数値より10ポイント以上高くなった。

モバイルオーダーを導入して実感するメリットでは4割の店舗が「注文以外の業務に集中できる」と回答。期待するメリットより13ポイント高い結果に

 図5は、モバイルオーダーを導入して実感するメリット・期待するメリットをグラフ化。実感するメリットは「注文以外の業務に集中できる」(43.8%)、「フロア(接客)の人手を減らせる」(40.6%)の順で多かった。一方で、期待するメリットは「フロア(接客)の人手を減らせる」(38.8%)、「余裕をもって接客対応ができる・接客の質を高められる」(31.4%)の順となった。また、「注文以外の業務に集中できる」「注文から提供までの時間を短くできる」の2つは、導入して実感するメリットが、導入前に期待するメリットより10ポイントほど上回り、導入して初めて分かるメリットであることがうかがえる。

 これらのアンケート結果から、DX化によって飲食店はさまざまなメリットを感じていることが分かった。一方で、利用しないと実感できないメリットもあるようだ。生産性向上や業務効率化の課題解消に向け、飲食店のDX化はさらに進んでいくかもしれない。

 「飲食店のDX化」をまとめたこの調査では、上記のほか「店舗運営の各業務のデジタル化度合い」「各ツール・システムのメリット」「DX化で業務量が減らせたら、その分をどう生かすか」なども掲載している。ぜひ、下記からダウンロードして、参考にしていただきたい。

アンケート結果レポート「飲食店のDX化

※「アンケート結果レポート」は、ぐるなび加盟店のみ閲覧・ダウンロード可能です
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