外国人にやさしいメニューや「LIVE JAPAN」などでも積極的に集客

アジア圏で約60店舗を展開する「板前寿司」。『新宿東宝ビル店』は現在、約7割が外国人客で、アルバイトは積極的に外国人を採用。また、販促は「ぐるなび外国語版」「LIVE JAPAN」を活用する。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.40

“外国人にやさしい”メニューや店内環境 「LIVE JAPAN」などでも積極的に集客!

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

「世界に“SUSHI”文化を発信する」という想いをこめ、ファサードにはあえて漢字を使わず、「ITAMAE SUSHI」と店名を掲げた

「マグロ解体ショー」も多言語で実況して大好評

日本国内の10店舗のほか、香港・中国・シンガポールを含めたアジア圏で約60店舗を展開する寿司チェーン「板前寿司」。産地直送の鮮魚を握る“正統派”の寿司と、新発想の寿司概念を融合。ネタへのこだわりとリーズナブルさをアピールし、企業理念の「世界一のコストパフォーマンス」を追求している。

「ロール寿司や佐賀牛A5ランクの希少部位を使う肉寿司なども提供し、“世界のスタンダードになるSUSHI”を目指しています」と話すのは、株式会社板前寿司ジャパン常務取締役の月木隼人氏だ。「板前寿司」では9年ほど前から外国語メニューブックをそろえて、外国人の気質や文化を意識した接客を実践。「2015年4月オープンの『板前寿司 新宿東宝ビル店』は徐々に外国人の来店が増え、オープン半年後には日本人と外国人の比率が逆転しました。現在は中華圏を中心にファミリーからカップル、学生旅行まで、約7割が外国人客です」と月木氏。寿司を手で食べるなど「日本の“粋”や、食文化の体験」を楽しむ外国人が増加傾向にあり、「タイミングを見て、『寿司の食べ方』をお伝えすると喜ばれます。最近では本マグロを中心に、サーモンやタコ、貝類なども人気で、客単価が格段に上がっています」と話す。

売上が外国人の客数に左右されるとあって、アルバイトスタッフには積極的に外国人を採用。外国語メニューブックは、テイクアウト用も用意している。また、フリーWi-Fiの設置はもちろん、クレジットカードも様々なブランドに対応。Web販促は「ぐるなび外国語版」を活用するほか、「LIVE JAPAN」ではイベントや空席情報といった“ライブ情報”を随時発信する。また、大人気イベントである、月に1度の『マグロ解体ショー』では、実況や説明を多言語で行っており、こちらも好評だ。その様子を外国人客が動画でSNSにアップするようになって、さらに予約数もアップしている。

今後は一層ブランド力を上げるため、「Tシャツ、蝋(ろう)でできた寿司サンプル、お菓子、法被(はっぴ)といったオリジナル商品の開発に加え、メニューでも『自分で握れる寿司セット』などを考案中です」と月木氏。エンターテインメント要素も備えた“SUSHIレストラン”へ、さらなる飛躍を狙う。

店内でお土産として販売する、箸と湯のみ。今後、Tシャツや寿司形のお菓子など、オリジナルグッズを充実させる予定
写真入りのメニューブック。食材も、料金も、パッと見てわかりやすいように表示している
外国語メニューブックは英語と中国語に対応。テイクアウト用も用意している
外国人に特に人気が高い、本マグロやタコ、サーモンの刺身。メニューブックでは英語と中国語を併記している
「銀聯」のほか、様々なクレジットカードに対応。窓ガラスや、レジ周りなどで利用可能なことをアピール。気軽な来店を促す

LIVE JAPAN(ライブジャパン)では「ライブ情報」で最新情報を発信!

LIVE JAPAN 店舗ページ「LIVE JAPAN」店舗ページのトップでは、インパクトを出すため、マグロ以外をモノクロに画像加工してシズル感を強調。外国人に店の売りを印象づける
「ライブ情報」で随時、空席情報(写真上/左)やイベント情報(同右)を発信。イベントでは、来店客自身に中落ちを貝殻で掻いてもらい、ご飯も無料で提供する「マグロ解体ショー」が大人気
板前寿司 新宿東宝ビル店(東京・新宿)
東京都新宿区歌舞伎町1-19-1 新宿東宝ビル1F
http://r.gnavi.co.jp/fat90ctj0000/
JR新宿駅東口から徒歩5分。歌舞伎町の新宿コマ劇場跡地に建つ複合ビル、通称「ゴジラビル」1階に入る店舗は、全95席。広めのカウンター席やゆったりくつろげるテーブル席を備える。
株式会社 板前寿司ジャパン 執行役員 販促広報部兼輸出部 部長近藤 誠 氏(左)常務取締役 外食事業本部 本部長 月木 隼人 氏(右)
日本での店舗展開時から、外国人観光客の集客に力を入れており、2016年10月には外国人向けの「板前寿司 江戸」(東京・赤坂見附)をオープン。勢いに乗っている。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2014年には1,341万人に達し、2015年は1,973万人を記録。2016年3月30日には政府より、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人という目標が発表された。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人とのコミュニケーションを円滑に

「お通し」について説明したもの
(注意事項内の1ページ)

ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。

ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp

料理もドリンクもコースも、日本語で登録可能!「ぐるなび外国語版」なら店のメニュー情報を多言語で発信可能

ドリンク表示の一例

「ぐるなび外国語版」では、多言語変換機能である「メニュー情報一元変換システム」により、1つの料理に対して、食材から調味料、調理法までを、オリジナルに開発した「メニュー辞書」によって、「ぐるなびPRO for 飲食店」の管理画面から日本語を選択するだけで多言語(現在は英語、韓国語、中国語の繁体字・簡体字の4言語)に変換可能だ(単品のドリンクメニューやコース料理も登録可能)。

飲食店が、正確に詳細なメニュー情報を多言語で発信することにより、外国人にとっては飲食店選択の幅が大きく広がり、飲食店にとっては新たな集客の柱として、年々増加する訪日外国人の取り込みにつながることが期待される。また、メニューページをプリントアウトすれば、そのまま店で「外国語のメニューブック」として使えるほか、タブレットがあれば来店客の目の前で操作してすぐ見せることもできる。ぜひ「ぐるなび外国語版」を外国人へのアピールおよび受け入れに活かしていただきたい。内容の詳細は担当営業またはサポートセンターまでお問い合わせを。

ぐるなびPRO for 飲食店 URL http://pro.gnavi.co.jp
ぐるなび外国語版 URL https://gurunavi.com

訪日外国人向けワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」で積極的に自店をアピール!

2016年4月13日にグランドオープンとなった「LIVE JAPAN(ライブジャパン)PERFECT GUIDE TOKYO」。これは、株式会社ぐるなびを含め、参画企業27社局(2016年11月より、株式会社エイチ・アイ・エス、京成バス株式会社、京浜急行バス株式会社、株式会社はとバス、三菱地所株式会社の5社が新たに参画)が力を結集して、東京の“食”を含めた「施設ガイド」などの各種情報を提供する訪日外国人向けワンストップガイドサービス。

飲食店や商業施設は「ぐるなび外国語版」における「メニュー情報一元変換システム」のノウハウを活かした「ライブ情報多言語変換システム」を利用可能。食材の入荷や空席状況などの“今日の情報”を、簡単な操作で多言語化して発信することができる。訪日外国人が必要とする情報を積極的に提供することで、集客のチャンスを拡大したい。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

香港版トップページ

http://fr.sushiandsake.net/(フランス語版)
http://tw.sushiandsake.net/(台湾版)
http://hk.sushiandsake.net/(香港版)
https://sg.sushiandsake.net/(英語版)
https://th.sushiandsake.net/(タイ語版)
https://sushiandsake.net/(ロサンゼルス版)

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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