外国語メニューとオーダー用タブレットを用意し、環境を整備!

宮城・仙台の「彩のごとく」では、セルフオーダーシステムのタブレット端末に英語表記も設定。英語が得意でない中国人に対しては、「ぐるなび外国語版」中国語のページを出力し、対応している。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.43

外国語のメニューとオーダー用タブレットを用意し、外国人が安心できる環境を整備!

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

「ぐるなび外国語版」のメニューページをプリントして作成したメニューシート。英語、韓国語、中国語がある

「ぐるなび外国語版」のメニューページなどを活用

名物料理の「厚切り牛タンの炭火焼き」(1814円)など、宮城・仙台ならではの食材はもちろん、東北や全国の“うまいもの”を積極的に提供している創作和風居酒屋。東北以外の食材を使ったメニューでは、「宮崎県産地鶏 種鶏の炭火焼き」(1382円)や、ノルウェー産「オーロラサーモン」(745円)も人気。こうしたバラエティに富んだ料理のほか、飲み放題付きのリーズナブルな宴会コース(3700円.)を提案。店内の空間も、50人規模の宴会スペース(3階)、掘りごたつやテーブルの個室(2、3階)、カウンターのカップルシート(2階)など多彩で、20~60代まで幅広く集客している。

アーケードの商店街という立地柄、人通りは多く、観光客の来店も少なくはなかったが、「2016年から外国人観光客が急に増え始めました」と、オーナーの三浦祐樹氏は振り返る。同年末にはタイ、今年に入ると中国・香港・台湾からの観光客が数多く来店したことから、三浦氏は対策が必要と判断。「自分が海外で飲食店に入ったときのことを思い出し、もっとも必要なのは安心してオーダーができる環境だと思いました」と言う。そこで、2016年4月に導入したセルフオーダーシステムのタブレット端末に、英語表記を追加設定。英語が堪能な中国人留学生と、デジタル機器に明るい日本人学生の2人のアルバイトスタッフに作業を依頼し、今年2月から運用を開始した。

ほとんどの外国人客は、最初にタブレットの操作方法を伝えると、ほぼ完璧に使いこなすという。料理の写真が付いていることも幸いし、ストレスなくオーダーが可能だ。また、英語があまり話せない中国人客に対しては、「ぐるなび外国語版」の中国語のメニューページをプリントし、対応している。

そのほか、店前の通りに設置している看板には「外国語メニューあり」「銀聯カードに対応」などを示すステッカーを貼付。今後はより直接的に外国人の来店を促進する看板の作成を計画中だ。

「今や、外国人観光客への対策は必須ですね」と三浦氏。「当店でもベトナム人やネパール人のスタッフを採用しましたが、オープン時には思いもしなかったことです。これも時代の流れなのだと思います」と語る。今後も柔軟な対応で店の発展を目指す。

英語表記を設定したタブレット端末で、ストレスなくオーダーが可能。写真上は「鍋」、下は「おすすめ料理」を表示している
店舗のあるビルの1階に、イーゼルやスタンド式看板を設置し、フリー客の獲得を狙う
「外国語メニューあり」「フリーWi-Fiあり」「銀聯カードに対応」のステッカーを貼り、外国人客にアピール
「ぐるなび外国語版」店舗ページの英語のメニュー。料理名とともに主な使用食材も明記
レジ横に対応可能なクレジットカードのステッカーを貼っている
彩のごとく(宮城・仙台)
宮城県仙台市青葉区中央2-3-23 キラクビル2・3F
https://r.gnavi.co.jp/afu7n3d20000/

仙台駅前から続くアーケード街のビル2、3階に2009年12月オープンした居酒屋。仙台はもとより東北の食材と地酒が売り。カップルシートや、50名以上収容できる宴会スペースもある。
株式会社モダンジャパニーズフード代表取締役三浦 祐樹 氏(右)副店長仁村 悠哉 氏
19歳から飲食店で経験を積み、2007年に独立した三浦氏。仙台市国分町で2店舗を展開した後、現在地に「彩のごとく」を出店。仁村氏ら若いスタッフとともに、店を盛り立てている。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2015年には1,973万人に達し、2016年は過去最高の2,403万9,000人を記録した。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人とのコミュニケーションを円滑に

「お通し」について説明したもの
(注意事項内の1ページ)

ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。

ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp

4月13日で1周年!

「LIVE情報」でイベントや空席情報など、“今日の情報”を積極的に発信!

年間2,400万人突破! 増加する訪日外国人に向けて、「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」で自店をアピール!

https://livejapan.com

▲PC版
▲スマートフォン版

「LIVE JAPAN(ライブジャパン) PERFECT GUIDE TOKYO」は、株式会社ぐるなびを含め、参画企業27社局が力を結集して、東京の“食”を含めた各種情報を提供する訪日外国人向けワンストップガイドサービス。

外国人が使いやすいように、情報の項目を整理した「施設ガイド」、旅行中に便利な、場所を基点として様々な情報を探す「エリアガイド」のほか、東京観光に役立つ地図機能や経路案内も網羅する。

また、飲食店や商業施設は「ぐるなび外国語版」における「メニュー情報一元変換システム」のノウハウを活かした「ライブ情報多言語変換システム」を利用可能。食材の入荷や空席状況などの"今日の情報"を、簡単な操作で多言語化して発信することができる。訪日外国人が必要とする情報を積極的に提供することで、集客のチャンスを拡大したい。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

ロサンゼルス版トップページ

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