A5ランクの九州産黒毛和牛コースが好評

九州産黒毛和牛を扱う、鹿児島・天文館の焼肉店「牛一彩」。2016年秋から「ぐるなび外国語版」を活用。銀聯カードの導入やWi-Fi設置をアピールしたところ、外国人観光客が増えたという。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.45

A5ランクの九州産黒毛和牛コースが好評。料金を明確に提示し、来日前に不安を解消!

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

コース用メニューシートには、料金体系を細かく記載している

ぐるなび外国語版の活用と銀聯・Wi-Fiの告知を徹底

A5ランクの九州産黒毛和牛を扱う、鹿児島・天文館の焼肉店。2015年9月のオープン当初、外国人客は月に1組程度だったが、2016年秋から「ぐるなび外国語版」を活用。銀聯カードの導入やWi-Fi設置をアピールしたところ、「東アジアからの外国人観光客が劇的に増えました」と、株式会社祐司の岩本隆之氏は語る。

外国人客増加の背景には、鹿児島と上海や香港などを結ぶ航空便のほか、鹿児島へ寄港するクルーズ船の増加などがある。「現在、香港を筆頭に、韓国、中国、台湾など現地旅行会社からの予約が多いですね。それ以外にも、20名以上のフリーの団体客、視察目的と思われる飲食店関係者らしき方など、外国人のお客様の層は千差万別です」。

オープン時からメニュー名の横に英語訳も併記したメニューブックを用意しており、現在は英語・中国語のメニューシート(コース用)を使用。今後はさらなる多言語化を進める予定だ。「外国人のお客様の8割は、予約をしたうえでの来店。『ぐるなび外国語版』などで料理や食材、ドリンクの情報などを事前に把握している方がほとんどです。また、SNSを通して直接予約が入ることもあり、その際には料理の詳細、消費税を含めた料金などをしっかり提示。母国を出発する前に不安が残らないようにしています」と岩本氏。そのため、メニューシートやブックでは、あえて食材の細かい説明は省いてシンプルにしている。「外国人がいちばん気にする料金体系を明確に提示し、接客での会話にはタブレット端末の翻訳ソフトを活用しています」。

現在、外国人客には、上カルビや希少部位など焼肉全15品と2時間飲み放題が付く「彩コース」(5940円)が一番人気。「焼きしゃぶ“サーロイン”」(2592円)など、高単価のアラカルトの追加注文も多いという。接客面でも、「肉を一人ひと皿ずつ分けてほしい」といったリクエストにも可能な範囲で応えるようにしており、それが店を出る時の満足度につながると考えている。「“Made in Kagoshima”を明記した料理やドリンクをもっと増やしたいですね。旅先で、その土地ならではの食を楽しみたいという気持ちは、世界共通ですから」と岩本氏。これからも心に響く「鹿児島の味」とサービスのクオリティを追求していく。

牛肉や豚肉は部位ごとに英訳。提供時は、外国人客にも口頭で肉の部位を説明している
レジではクレジットカードを使えることが一目瞭然。ほとんどのカードに対応するほか、スマートフォン決済なども可能
「外国人は日本語の店舗ページにも注目している」と言う岩本氏。更新頻度と写真には気を配っている
食材の説明が必要なときなどは、「ぐるなび外国語版」をタブレット端末に表示している
牛一彩(鹿児島・天文館)
鹿児島県鹿児島市千日町12-12 KLGビル1F
https://r.gnavi.co.jp/dry585n60000/

鹿児島市電の天文館通電停から徒歩5分。繁華街である天文館のアーケードを抜けた先、路地に佇む隠れ家的な焼肉店。個室は小人数の接待から50名の宴会まで対応。ソムリエが選ぶワインも好評だ。
株式会社 祐司 岩本 隆之 氏
2014年に入社。姉妹店の「龍乃華」を含め、店舗デザインからメニュー考案までを統括。華道を学び、店内のフラワーアレンジのほか、季節感を意識した料理の盛り付けなど、見た目の美しさにも気を配っている。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2015年には1,973万人に達し、2016年は過去最高の2,403万9,000人を記録した。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

広島を挙げて外国人観光客の受け入れを!「 広島県の美味しい飲食店の情報で訪日外国人をおもてなし!」

「広島県×ぐるなび 連携協定事業 インバウンド対策セミナー」が新緑の広島市で開催

会場には広島県の飲食店、観光業関係者ら約100人が集結。熱心にメモを取り、終了後には講演者と名刺交換する姿も

外国人観光客の受け入れ環境の向上や情報発信などを通じて、さらなる地域活性化を狙う「食と観光を通じた連携協定」を、2017年2月7日に締結した広島県と株式会社ぐるなび。これを受け、5月24日には「広島県の美味しい飲食店の情報で訪日外国人をおもてなし!」をテーマに、「広島県×ぐるなび 連携協定事業 インバウンド対策セミナー」を広島市で開催。会場の「合人社ウェンディ ひと・まちプラザ」に約100名の飲食・観光業関係者が集った。

冒頭には主催者を代表し、広島県商工労働局観光課長の山本栄典氏が「外国人観光客の受け入れに関する不安を解消し、外国人観光客の満足度アップに変えてもらいたい」と挨拶。続く基調講演では、大阪・道頓堀を中心にドミナントで展開する人気串焼店「鉄板神社」の広報・人事部長である門田桂太郎氏が登壇した。「外国人集客で売上120% UPに成功! ゼロから始めた超シンプル外国人客対策」と題し、具体的なインバウンド対応を紹介。「道頓堀店では、メニューブックなどで『串のオーダーは5本以上』『お通しについて』といった店のルールを案内。オーダーミスをなくす、独自のチェックシートを活用しています。外国人のお客様には、店への入りやすさ、わかりやすさが重要ですね」などと語った。様々な取り組みによって2013年1月は760人だった外国人客が、2017年4月は3,000人を超えたことを報告。聴講者も熱心にメモを取っていた。

その後はぐるなび大学のインストラクターより、「飲食店におけるインバウンド対策の今」と題し、外国人観光客の国別伸び率や、日本で期待することなどのアンケート結果などをもとに、「ぐるなび外国語版」の活用やアピール方法をレクチャー。最後に「Hiroshima Free Wi-Fi」や、クレジット決済導入の必要性に関する説明もあり、インバウンド獲得に向けたノウハウを得る有意義な時間となった。

ぐるなび大学からは、「外国人客がほしい情報の発信を」と、外国人のニーズなどを紹介
NTT 西日本の市野公章氏(上)は「Hiroshima Free Wi-Fi」を説明
「鉄板神社」の門田桂太郎氏。詳細な来店客数や売上も含めて、店全体の取り組みを語った
広島県観光課長の山本氏は「年々増加する外国人観光客へ、食の魅力発信を」と挨拶

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

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