「物より思い出」の接客が好評!入口や外看板でも外国人を意識

京都駅から程近い場所で、和の創作料理を提供する「本家 かくれ庵」。外看板を多言語化し、店が入るビルの入口に英語表記の人気メニューを置くなど、インバウンド対策を強化している。

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Vol.51

本家 かくれ庵(京都・烏丸七条)

「ぐるなび外国版」に加盟し、メニューブックを作成・活用

 2016年、京都市を訪れた外国人観光客は推計661万人で、うち宿泊客は318万人(前年比0・6%アップ)と過去最高を更新した(京都市「平成28年京都観光総合調査」)。京都駅から程近い「本家 かくれ庵」の並木祐二氏は、「当店も昨年に続き、2017年は外国人観光客の姿が爆発的に増えました。駅前に大手家電量販店や大型ホテルが新規オープンしたことも、来店増に拍車をかけたのでは」と分析する。

ビル入口のメニュースタンドでは、写真入りで人気料理を英語で紹介

 経営母体の株式会社Hirarintei Entertainmentは現在、京都で鶏料理など6店舗を展開。2007年にオープンした「本家 かくれ庵」は、丹波産大豆を使った自家製豆腐や湯葉、契約農家から仕入れる京野菜で作る創作料理が売りだ。柴漬けを使った「都どりの京風タルタル南蛮」(637円)や「抹茶ビール」(794円)などでも、店のオリジナリティをアピール。ぐるなびでは「京都/湯豆腐」のワード検索で常に上位にヒットするため、現在は平日でも日本人客の予約で満席となる人気店だが、「それでも、増加する外国人客への対策が必須なのは間違いありません」と並木氏は語る。「2016年からは外看板も多言語化し、店が入るビルの入口に英語表記の人気メニューを置くなど、姉妹店も含めてインバウンド対策を強化しています」。

「ぐるなび外国語版」のメニューページを印刷した外国人用メニューブック(写真は中国語の簡体字)

 「本家 かくれ庵」では、2年前に「ぐるなび外国語版」へ加盟し、「ぐるなび外国語版」を活用した英語・韓国語・中国語の3カ国語のメニューブックを作成。指差しでの注文が可能となり、オペレーションの軽減につながった。外国人客は「湯豆腐」などを目的にした来店が多く、特に欧米人は京都の文化への興味が強いほか、生麩などの食材への知識も事前に調べており、「KYOTO」という文字が記された料理の注文率が高い傾向だという。

アルバイトの美大生が描いた英字のメニューには“和”のテイストを

 また、「激戦区だからこそ、物より思い出が決め手」と並木氏。スタッフ全員で歓迎の気持ちと声がけを徹底。会話を聞き、「welcome to japan」「happy birthday」と記したデザートプレートをサプライズで提供するなど、感動につながる接客を心がけている。

湯豆腐や豆乳鍋などの人気メニューをピックアップ
本家 かくれ庵(京都・烏丸七条)
京都市下京区七条通烏丸東入真苧屋町197 ブーゲガルニビルB1
https://r.gnavi.co.jp/k919815/
京都駅から徒歩約5分の飲食ビル地下1階。カウンターや個室、最大16名入れる座敷などがあり、観光やビジネス層の宴会に人気。同ビル4階の鶏料理、5 階の大宴会場を備えた姉妹店とも連携を図る。
大将 並木 祐二 氏
京都の和食店で研鑽を積んだのち、株式会社Hirarintei Entertainmentに入社。5年前から「本家 かくれ庵」の大将に就任し、調理や人材育成を統括。親しみやすく細やかな接客を実践する。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。2016年は過去最高の2,403万9,000人を記録。そして2017年は、2016年の数字を秋の時点で上回っている状況だ。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつになっている。

受講無料! ぐるなび大学にてセミナー好評開催中!「インバウンド対策セミナー&外国語版メニュー登録・更新会」

 ぐるなび大学では、外国人観光客の受け入れ準備のための講座として、「インバウンド対策セミナー& 外国語版メニュー登録・更新会」を全国各地で開催。第一部の「インバウンド対策セミナー」は、訪日外国人の状況、ぐるなび外国語版の活用方法のほか、「外国人を集客するために何が必要か?」「来店時に戸惑わないための準備とは?」といった基本を学べる内容。また、第二部の「外国語版メニュー登録・更新会」では、実際に店舗IDでログインし、インストラクターの案内のもと、その場でぐるなび外国語版のメニュー登録ができる内容になっている。

 ぐるなび外国語版では、日本語入力で4言語でのメニュー表示が可能。ぜひこのセミナーを活用し、今後のインバウンド受け入れ準備につなげていただきたい。

※参加無料。対象はぐるなび加盟の飲食店様となります。
※詳細はぐるなび担当営業、Webもしくは電話でお問い合わせを。

ぐるなび大学事務局
0120-41-9672
受付/平日10:00~18:00
エリアごとの開催日の確認、申し込みはこちらからも可能!
http://daigaku.gnavi.co.jp

注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人客とのコミュニケーションを円滑に

「お通し」について説明したもの(注意事項内の1ページ)

 ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用できる。

 一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。

ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

香港版トップページ

 「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

 サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

http://fr.sushiandsake.net/(フランス語版)
http://tw.sushiandsake.net/(台湾版)
http://hk.sushiandsake.net/(香港版)
https://sg.sushiandsake.net/(英語版)
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https://sushiandsake.net/(ロサンゼルス版)

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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