2018/04/10 特集

どう集めて、どう活かす? ファンを増やす顧客情報活用術

宴会が増える歓迎会シーズンは、顧客情報を得る絶好のタイミング。上手に情報を獲得し、効果的に活用するには、どのような方法が有効なのか。効率的に情報を集め、ファンづくりに活かしている店に話を聞いた。

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宴会が増える歓迎会シーズンは、新たな顧客情報を得る絶好のタイミング。上手に情報を獲得し、効果的に活用するには、どのような方法が有効なのか。情報の集め方や活かし方を2店舗に聞いた。

※本記事の情報は記事作成時点のものであり、現時点での情報の正確性を保証するものではございませんので、ご注意ください。

顧客情報を分析し、ランチコースを開発して満足度UP!

【熊本・通町筋】魚匠ダイニング 八潮

ぐるなびが提供する予約・顧客管理システム「ぐるなび台帳」を活用。来店客の名前や電話番号、来店履歴などの情報を一括で管理している

「ぐるなび台帳」の活用で来店頻度などを把握!

熊本市電・通町筋駅近くに2017年6月オープンした「魚匠ダイニング八潮」。活魚店直営の居酒屋で、昼は女性、夜はビジネス層を中心に集客している。当初から予約受付の際に得た顧客情報(名前、連絡先、日時、人数など)を紙の台帳に記録するほか、幹事と名刺交換をする機会も多かったが、具体的な活用には至っていなかった。

そんななか、この情報を活かしたいと、同年秋にぐるなびの予約・顧客管理システム「ぐるなび台帳」を導入。店内のタブレットやPCでそれまでに得た情報を入力し、導入後は来店客が注文したコースやアレルギーまで記録。これにより顧客の来店頻度や、注文の傾向などを把握できるようになった。

そして、今年に入ってこの情報を分析したところ、月に何度もランチの予約を入れる女性グループが複数いることがわかった。そこで、春から初めてランチコース「春だ!花見宴会コース」(2980円)を用意。「11~13時の2時間制にして、ゆっくり食事を楽しめると好評です。飲み放題(1000円)を付ける方も多く、客単価もアップ。ランチ時に空きがちな個室を埋められるメリットもあります」と、代表の生田英之氏。顧客データを基に開発したコースに手応えを感じている。

また、予約を受ける際も台帳の情報を活用。登録してある人には、前回注文したコースを伝えて感想を聞いたり、苦手な食べ物などの情報も参考にしてコースを提案するなど、蓄積した情報を活かして満足度を高めている。

来店履歴から、ランチに高頻度で来店する女性グループが多いと分析。ランチコースを開発して、客単価アップに成功
台帳には、来店客のアレルギー情報や前回注文したコース、苦手な食べ物なども記録。次回来店の際に、料理やコースの提案に役立てている
幹事との名刺交換も顧客情報獲得の重要な手段。「地道に続け、約800枚集まりました」(生田氏)
代表
生田英之氏高校卒業後、父親が経営する活魚店に入社。同社直営の「魚匠ダイニング八潮」の立ち上げに参画し、現在は同店の代表を務める。
魚匠(うおしょう)ダイニング 八潮
熊本県熊本市中央区下通1-3-1 2F
https://r.gnavi.co.jp/pc04kus10000/80坪117席の大箱で、テーブル席や掘りごたつの座敷席、カウンター席のほか、個室も用意。30~40代のビジネス層を中心に、男女ともに集客している。

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