2018/04/24 特集

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【訪日外国人】集客・対応事例 CASE:4日本文化の“体験”も好評! 心に残る旅の思い出作り

【沖縄・那覇】炙るチェリチェリ

壁には、国籍問わずに渡している「旅の思い出」用の絵馬がずらり。英語や中国語、ハングルをはじめ、様々な外国語で書かれたものも目立つ

外国人のニーズを見極め、ランチをスタート!

沖縄随一の繁華街・国際通りに近い、「炙るチェリチェリ」。築60年超の古民家を改装し、沖縄食材を活かした“炙りメニュー”を提供しており、観光客はもちろん、地元客も多い人気店だ。「外国人客は、ここ1~2年で急激に増えました。近くのクルーズターミナルには毎週のように、韓国や台湾などからクルーズ船が来ますし、LCCの便数も多くなりましたね」と、語るのは代表の本多毅氏。「来店客の2割が外国人のお客様。中国人は大人数で来店し、注文は1人1皿とお水という食堂使い。韓国人は少人数で来店して、1皿とワンドリンクで、はしご酒を楽しむ。台湾人や香港人は前菜やメインなどを満遍なく頼む、というようにオーダーの傾向もわかってきました」(本多氏)。

沖縄料理と風情のある店構えに加え、日本らしさを体験できると好評なのが、絵馬だ。これはもともと、来店の思い出を書き込んでもらおうと、ノートの代わりになるものを考えていたときにひらめいたもので、「絵馬、書きたいです」のリクエストでグループに1枚提供。内装のコンセプトが「寺社仏閣」である同店にぴったりとSNSでも拡散され、リピーター獲得につながっているという。

そして、何よりも同店を訪れる楽しみは、コミュニケーションにある。「外国に行ったときは、現地の人との交流が特に楽しく、それが旅の印象を大きく左右します」と、本多氏。それを踏まえ、接客ではスタッフが空気を読みつつ積極的に話しかけ、時には外国人客と日本人客が一緒に飲めるように水を向けることも。「僕は沖縄代表、日本代表のつもり。この仕事は飲食業ではなく、観光業だと思っています。近くに連泊する外国人が毎晩来てくれることもよくありますよ」(本多氏)。

オープン以来、営業は夜のみだったが、外国人をはじめ、昼にふらっとやってくる人が少なくないことから、今年4月からはランチもスタート。メニューは「沖縄まぜめん」のみに絞り、沖縄そばの新ジャンル確立を狙っている。

以前は文字のみだった外国語のメニューブックを、今年3月から「ぐるなび外国語版」で作成したものに。ラミネート加工を施している
沖縄そばに、黒糖と久米島の味噌で味付けした豚ミンチ、イカの天かす、魚粉、卵黄、白ネギ、青ネギ、海苔をトッピングしたランチメニュー「沖縄まぜめん(850円)」。麺の後に入れる「追い飯」と味噌汁付き
ホテルやタクシーからの紹介のほか、雰囲気に惹かれてフリーで来店する外国人も多い
代表
本多 毅氏兵庫県から沖縄県に移住。繁華街の一角・久茂地で雑貨店やカフェを経営したのち、2010年に現在の店をオープン。ゆくゆくは宿泊施設の展開も視野に入れている。
炙るチェリチェリ
沖縄県那覇市久茂地3-8-19
https://r.gnavi.co.jp/f384800/観光客で賑わう国際通りと、オフィスビルが建ち並ぶ国道58号の間の、飲食店が多い繁華街。周辺では古民家を改装した店舗は非常に珍しく、神社仏閣が内装のコンセプトとなっている。海外の口コミサイトでも高い人気。

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