古民家空間とA5神戸牛。行き届いた接客で外国人ファンを獲得

東京・銀座にある「銀座 牛庵」では外国語メニューブックの作成に早くから取り組み、英語、中国語版を用意。料理写真や食材、調理法は「ぐるなび外国語版」にも加盟して情報を発信している。

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Vol.57

銀座 牛庵(東京・銀座)

スタッフ各自が切磋琢磨し、接客のスキルアップに尽力

 2017年4月に開業した、東京・銀座の複合商業施設「GINZA SIX」。その裏手の一角にあるのが、1986年創業の「銀座 牛庵」だ。地下へ続く階段を降りて扉を開くと、そこは古民家のよう。土間の奥には囲炉裏があり、太い梁や階段箪笥が和の美を醸し出す。「創業時、店を手がけていただいた大工さんのご親戚の、福島にある庄屋が取り壊すことになり、その梁や柱を譲っていただき内装に使っています」と話すのは、女将の松野洋子氏。その空間で提供するのは、A5ランクの神戸牛。創業時はステーキのみだったが、やがてしゃぶしゃぶやすき焼きもメニューに組み込んだ。ランチでは神戸牛のほほ肉を使う「神戸牛ハンバーグ」(990円)なども提供し、昼夜それぞれにファンを多数獲得している。

外国人の撮影ポイントとなる階段箪笥と囲炉裏。箪笥は女将が故郷の長野で譲り受けた逸品だ

 もともと、外国人客はオープン当初から多く、「特にここ6~7年の伸び率は著しいです」と松野氏。アジアや欧米はもちろん、アフリカや南米に至るまで全世界から来店しており、外国人ビジネス層の接待での利用も珍しくないという。「以前はホテルのコンシェルジュに紹介されて来店するケースが多かったのですが、最近ではWeb、特にSNSで見た写真や口コミが、来店につながっていると感じます」(松野氏)。また、「ぐるなび外国語版 ネット予約」を活用して、KKday(台湾最大級のオンライン旅行会社)からの予約も定期的にあるという。

英語メニューは20年ほど前にオーナーの松野氏が翻訳したもの
  • 中国語メニューは長年勤めている中国人スタッフが翻訳して作成
  • メニューブックには、税とサービス料の説明も明記している

 「銀座 牛庵」では場所柄、外国語メニューブックの作成に早くから取り組んできた。「20年前に英語のメニューブックの必要性を感じ、英語が堪能なオーナーがメニューを翻訳して、作成しました。現在では、中国人スタッフが翻訳した中国語のメニューブックも加わっています」(松野氏)。料理写真や食材、調理法などは、「ぐるなび外国語版」にも加盟して情報を発信している。

スタッフは自ら接客用の単語張などを作成。レジ周りに置くなどして、接客時にフル活用している

 接客では国籍を問わず、日本人同様の行き届いたサービスを心がける。「10年以上在籍するパートスタッフも多く、発音や言い回しを確認し合ったり、オーナーに英会話を学ぶなど、向上心が強いです」と言う松野氏は、今後の課題に「さらなる人材獲得と、積極的な情報発信」を挙げる。「例えば、店で出している日本酒『牛庵』はオリジナルの銘柄。日本酒好きの間ではカリスマ的な存在だった故・関矢健二氏に、『神戸牛に最高に合うものを』とプロデュースいただいた酒ですが、その特徴や魅力をお客様に伝え切れていませんでした」と松野氏。今後は店のストーリーもしっかり発信し、より積極的に集客していきたいと考えている。

来店客用の紙エプロンは店のロゴ入り。記念に新品をリクエストして持ち帰る外国人も多い
銀座 牛庵(東京・銀座)
東京都中央区銀座6-13-6
https://r.gnavi.co.jp/g085601/
地下鉄東銀座駅から徒歩約2分、銀座駅から約4分の好立地。地下にありながら、古民家さながらの空間が外国人はもちろん、日本人にも大好評。ビジネス層の接待と会食利用にも人気だ。
女将 松野 洋子 氏
接客や人材育成を含め、店の運営を統括する。オーナーである夫の松野正雄氏との結婚前は外国語を使う仕事に従事していたため、英語も堪能。明るく気遣いあるサービスに外国人客のリピーターも多い。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。2016年は2,000万人を大幅に超え、2017年は過去最高の2,869万1,000人を記録。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつになっている。

無断キャンセルのリスク回避!「ぐるなび外国語版 ネット予約」で訪日外国人を店に呼ぼう!

提携先の1つ、台湾最大級のオンライン旅行会社「KKday」のWebサイト

 急増するインバウンドの集客に力を入れている飲食店は多いが、効果的な集客方法や、無断キャンセルなどに頭を悩ませている店が多いのも事実。そこでぐるなびでは現在、インバウンド向けに事前決済型の「ぐるなび外国語版 ネット予約」を整備しているので、ぜひ有効に活用して売上アップにつなげたい。

「ぐるなび外国語版 ネット予約」の2大ポイント

1. 事前決済型予約なので、ノーショー(無断キャンセル)のリスク回避
予約の際は事前決済となるため、近年問題になっている「ノーショー(無断キャンセル)」のリスクを回避。予約客が当日無断で来店しなくても、キャンセル料として事前設定のコース料金が店舗へ支払われる。

2. ぐるなびが提携する、大手海外旅行サイトへも掲載
「ぐるなび外国語版 ネット予約」を申し込んだ店舗は、中国や台湾などの、ぐるなびが提携する大手海外サイトへの掲載により、様々な媒体からの集客も期待できる。

※各提携先サイトにて事前確認があり、審査を通過した店舗のみ掲載

増加する訪日外国人に向けて、「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」で自店をアピール!

PC版

 「LIVE JAPAN(ライブジャパン) PERFECT GUIDE TOKYO」は、株式会社ぐるなびを含め、参画企業37社局が力を結集して、東京の“食”を含めた各種情報を提供する、訪日外国人向けワンストップガイドサービス。外国人が使いやすいように、情報の項目を整理した「施設ガイド」、旅行中に便利な、場所を基点として様々な情報を探す「エリアガイド」のほか、東京観光に役立つ地図機能や経路案内も網羅する。また、飲食店や商業施設は食材の入荷や空席状況などの“今日の情報”を、多言語で発信することができるのも大きな特徴だ。訪日外国人が必要とする情報を積極的に提供することで、集客のチャンスを拡大したい。

注意事項や会話集をまとめた「おもてなしツール」で外国人とのコミュニケーションを円滑に!

「お通し」について説明したもの
(注意事項内の1ページ)

 ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。来店客に見せたり、壁に貼るなどして使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、「指差し会話集」として使えるものだ。興味がある方は、担当営業に問い合わせを。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

タイ版トップページ

 「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。日本全国約50万件の飲食店情報と、各地の自治体・生産者・シェフとのネットワークを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。日本への興味・関心を高め、海外における“日本のファン”づくりを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

 サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメなどといった「食」全般のほか、文化、観光、ショッピングなど、日本の新たな魅力を発見できる“トレンドニュースまとめサイト”として情報を発信。「ぐるなび外国語版」「LIVE JAPAN」ともリンクし、店舗ページの閲覧も促進している。

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