メニューブックの料理数を増やして成功!「人気の味」をセットにして接客も効率化

訪日外国人で賑わう大阪・道頓堀でフグ料理を提供する「道頓堀 治兵衛」。2インバウンド対策に力を入れ、外国語メニューブックを作成し、セットメニューを拡充。オペレーションもアップでき、集客に成功している。

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Vol.66

道頓堀 治兵衛(大阪・道頓堀)

店頭の看板やサンプルにも英語と中国語を併記

 近年、訪日外国人で爆発的に賑わう大阪・道頓堀に、昭和32年オープンの老舗の和食店。フグ料理を名物に、地下1階から地上5階まで、計6フロアで400名を収容できる。

店頭に数多くのメニューサンプルや看板を並べ、店に入りやすい雰囲気に。立ち止まって凝視する外国人観光客も目に付く
メニューブックのほか、決済システムやWi-Fiの有無も案内。外国人の不安要素を取り除く
写真付きのメニュー看板には、英語と中国語を併記。支払時に間違えないよう、税別価格であることも目立つよう表示している
鍋料理は表示価格が2人前と誤解された経験から、1人前価格をしっかり明示している

 来店客の約3割を占める外国人は、かつて欧米人が中心だったが、中国人旅行者の“爆買い”が話題になり始めた2013年頃から、東アジアからの旅行者の集客にも注力。同時期に入社した次長の吉田勇樹氏は、「当時の外国人用メニューブックは、数ある料理から寿司などの人気料理を抜粋したもので、数をかなり絞っていました。そのため、注文できる料理が少ないと思われて、オーダーせずに帰る人も多かったので、見直しを図りました」と振り返る。新たに作成したメニューブックでは、「注文いただけるか半信半疑でしたが、掲載数を重視」(吉田氏)し、「かにと和牛の炭火焼き」(3780円)や、「びっくり造り盛り合わせ(10種)」(3024円~)、てっちり(1人前3780円~)といった単価の高い料理も積極的にアピール。すると、メニューを見て帰る人は激減し、日によっては外国人客が5割を占めるようになった。また、来店数トップ3カ国の、中国・台湾・韓国人が好きなメニューの傾向をつかむと、天ぷらやカニなどを組み合わせた2~3人前のセットメニュー(Aは1万746円、Bは1万2474円)を用意し、これがヒット。どちらも名物のフグ料理はついていないため、別途ふぐ料理の追加注文も入るほか、従来、日本人の倍以上を要していた、オーダーの時間短縮にも効果があった。

  • 入口付近にはフグの生簀を設置し、売りのメニューをアピール
  • レジ周り。各種クレジットカード対応やアリペイ決済可を視覚的にも伝える

 現在、店では中国人スタッフが5名勤務。「言葉が通じるという安心感から、中国人を採用しました」と吉田氏は語る。また、店頭に設置したメニューサンプルには英語と中国語を併記し、1人前の価格と、サンプルが何人用なのかも明記することで、注文時と会計時の認識のずれを防いでいる。

  • 2013年以降、外国人用メニューブックに掲載する料理数を増やした
  • フグ料理のセットメニューは高単価だが、外国人に人気

 販促では「ぐるなび外国語版」を活用しており、フリー客やホテルからの紹介に加え、「ぐるなび外国版 ネット予約」の反響も徐々に高まっているという。近隣の一部ホテルにパンフレットのほか、店で使用している外国人用メニューブックを置いてもらうことで、来店を促進。入口付近のふぐが泳ぐ生簀や着物姿の女性スタッフとの記念撮影も好評で、各種SNSでの拡散にもつながっている。

  • 「店外で購入した料理の持ち込み禁止」「免税ではないこと」「トイレの場所」などをメニューブックの冒頭で説明
  • 英語、中国語、韓国語が併記されたアラカルトメニュー。すべて写真付きなのでわかりやすい

 最近では「チーズカリカリ揚げ」(540円)など、リーズナブルなメニューも外国人用メニューブックに追加し、より充実。タイやベトナム、インドネシアからの来店も増加しているため、国ごとのニーズに応えられるよう、サービスを追求していく。

女性スタッフは着物を着用。一緒に記念撮影を希望する外国人客が非常に多いという
道頓堀 治兵衛(大阪・道頓堀)
大阪府大阪市中央区道頓堀2-1-4
https://r.gnavi.co.jp/k048301
大阪随一の繁華街である道頓堀の西側に店を構え、目立つ看板や店頭に流れる音楽などで人目を引いている。フグ、イセエビ、ハモなどの高級食材を手頃な価格で提供し、長崎の食材や料理にも力を入れる。
次長 吉田 勇樹 氏
回転寿司業界を経て2013年に入社し、すぐに外国人向けメニューブックの作成を担当。ホールでの接客、メニュー開発のほか、Web販促の責任者も兼務するなど、多岐にわたって店の発展に尽力する。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1,000万人、2016年には2,000万人を突破。2018年はついに3,000万人の大台に達し、過去最高の3,119万2,000人を記録。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつになっている。

無断キャンセルのリスク回避!「ぐるなび外国語版 ネット予約」で訪日外国人を店に呼ぼう!

提携先の1つ、台湾最大級のオンライン旅行会社「KKday」のWebサイト

 急増するインバウンドの集客に力を入れている飲食店は多いが、効果的な集客方法や、無断キャンセルなどに頭を悩ませている店が多いのも事実。そこでぐるなびでは現在、インバウンド向けに事前決済型の「ぐるなび外国語版 ネット予約」を用意しているので、ぜひ有効に活用して売上アップにつなげたい。

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 「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。日本全国約50万件の飲食店情報と、各地の自治体・生産者・シェフとのネットワークを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。日本への興味・関心を高め、海外における“日本のファン”づくりを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

 サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメなどといった「食」全般のほか、文化、観光、ショッピングなど、日本の新たな魅力を発見できる"トレンドニュースまとめサイト"として情報を発信。「ぐるなび外国語版」「LIVE JAPAN」ともリンクし、店舗ページの閲覧も促進している。

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