訪日客がリピートする人気焼肉店のインバウンド対策――円滑なコミュニケーションを生む3つのポイント

池袋の人気焼肉店「焼肉 叙々苑 燦々亭 池袋南口ビックリガード店」が取り組んでいる、訪日客をリピーターに変えるインバウンド対策の秘けつを紹介します。多言語メニュー、柔軟な顧客対応、留学生スタッフの活用で、文化や言語の壁を越えたおもてなしを実現しています。

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更新日:2024.2.29

池袋の焼肉店「焼肉 叙々苑 燦々亭 池袋南口ビックリガード店」の細やかなインバウンド対策が、訪日外国人に何度も足を運ばせている事例を紹介します。言語の壁を乗り越え、文化の違いを理解し、さらには細部にわたる気配りが、どのようにしてリピーターを生んでいるのでしょうか。この記事では、店長が明かす、外国人客との円滑なコミュニケーションを実現する3つのポイントと、その具体的な取り組みを紹介します。インバウンド対策に取り組む飲食店関係者が知っておいて欲しいヒントが詰まっています。

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焼肉 叙々苑 燦々亭 池袋南口ビックリガード店(東京・池袋)

ニーズに合わせ柔軟に対応。外国人の常連客も獲得!

この記事で紹介する「燦々亭 池袋南口ビックリガード店」は、2013年に東京・池袋駅の南口から徒歩数分の好立地にオープンした焼肉店です。2004年に池袋駅東口に開店した1号店(東池袋店)に続き、焼肉の名店「叙々苑」の味をリーズナブルに提供する店として人気があります。店長の姜 刲澤さんは、「脂と赤身のバランスが良い高品質の肉が売りです」と話します。ディナーでは6,600円から1万1,000円まで3種類のコースと多彩なアラカルトのほか、ランチでは「和牛焼肉」「昼会席」などのセットを提供。店内には2人から最大28人までに対応できる個室と半個室があり、高級感のある内観で、ビジネス層の宴会や接待、シニアの集まりやファミリー利用、デート使いなど、幅広い集客に成功しています。

店があるビルの1階に看板を設置して、存在をアピール
  • 3種のコースメニューも外国語とともに説明。わかりやすくイメージ写真付きで掲載
  • 日本語とともに英語でも表記し、道ゆく外国人にアピール

外国人客は「2010年頃から目立ち始め、それから3~4年経って本格的に増えました」と姜さんは語ります。また「今ではお客様の約1割が海外の方。もっとも多いのは中国・台湾からのお客様で、ほぼ9割を占めています」とのこと。提供メニューは日本人も外国人も同じですが、メニューブックは開店当初、日本語のみだったそうです。そのため、「オーダー時に外国人のお客様とコミュニケーションがうまく取れないことがありました」と姜さんは振り返ります。そこで、英語、中国語、韓国語を併記し、料理の写真も数多く掲載したメニューブックを作成しました。アラカルトやドリンクメニュー名とその写真に番号をふって、ビジュアル的にもわかりやすく、頼みやすいように工夫を重ねました。また、中国・台湾からの来店客とのコミュニケーションが円滑になるよう、中国人の留学生をスタッフに採用。「お客様が伝えたいと思っていることを、こちらがしっかりと受け止められる体制や仕組みを作るように心がけました」。同時に、柔軟な対応にも気を配ったそうです。例えば、「コースは通常、2人分からのオーダーとなりますが、外国人の方は、いちばん高いコースといちばん安いコースを1人分ずつ希望されることも珍しくありません。また、宗教上の理由で牛肉が食べられないお客様も来店されます」と姜さん。そのような場合にも、お客さんの希望に沿って対応することで信頼を積み重ねました。その結果、日本滞在中に何度も訪れるお客さんや、年1~2回の訪日時に必ず来店するリピーターを獲得するまでになりました。

ドリンクメニューも、日本語、英語、中国語、韓国語を併記
  • サイドメニューの中でも、外国人に特に人気の高い「短冊タン塩焼」(※取材時点)
  • 日本人にも外国人にも人気のランチ。外国人客には「和牛焼肉ランチ」などが好評
  • 外国語表記のメニュー名と写真に同じ番号を記して選びやすく、注文しやすいようにしている
  • 落ち着いた雰囲気の店内。半個室のテーブル席や掘りごたつ席もある

販促面では「ぐるなび外国語版」からのネット予約が徐々に増加するとともに、近隣ホテルからの紹介による来店も順調だそうです。また、SNSで店を知り、食べる料理を決めて来店する外国人も増えていて、認知の拡大を実感しています。

レジカウンターでは、使用牛肉の原産地と個体識別番号を表示して、安心・安全を発信

池袋「燦々亭」が実践する円滑なコミュニケーションを生む3つのポイント

  1. 多言語メニューブックの導入:写真と複数言語併記、ナンバリングで言語の壁をなくす
  2. 多様なニーズに対応:顧客の事情や背景に最大限配慮するホスピタリティー
  3. 留学生スタッフの採用:中国・台湾からの顧客とスムーズなコミュニケーションが可能に
焼肉 叙々苑 燦々亭 池袋南口ビックリガード店(東京・池袋)
東京都豊島区南池袋1-17-2 南池袋I‐Nビル2F
https://r.gnavi.co.jp/6g4eee5v0000/
2013年7月、百貨店や商業施設、オフィスなどが建ち並ぶ池袋駅至近のビル2階に、「焼肉叙々苑 燦々亭」の2号店としてオープン。個室・半個室がメインで、高級感のある落ち着いた空間。
店長 姜 刲澤 氏
韓国出身。12年前、23歳のときに来日し、「焼肉 叙々苑 燦々亭」本店(現・東池袋店)で経験を積む。7年前、2店舗目となる「池袋南口ビックリガード店」オープンにあたり、店長を任され現在に至る。

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