2020/10/01 特集

お得感&特別感で“あの店に行きたい”と思わせる! 人を呼び込む販促術(3ページ目)

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激安感謝フェアでコロナ禍でのV字回復に成功!

肉御殿 豊見城店(沖縄・豊見城)

集客アップを最優先にした赤字覚悟の価格設定が奏功

 沖縄県で和牛専門の食肉卸業を営む有限会社牛庵が、県内に2店舗を展開する焼肉店「肉御殿」。食肉卸直営のメリットを生かし、A5ランクの黒毛和牛などをリーズナブルな価格で提供。2017年3月にオープンした2店舗目の豊見城店は、地元のファミリーや出張客、外国人観光客など幅広い層を獲得し、週末を中心に200席が満席になる人気店だ。しかし、新型コロナの影響で国内外の出張・観光客が激減。“いかに地元の人に来店してもらうか”が課題になっていた。

利益度外視の感謝フェアを実施

毎年恒例の決算イベントをパワーアップさせた「決算感謝フェア」を6~7月に実施。希少な部位の高級肉などが最大63%オフという驚きの価格で味わえると好評

 そこで、起死回生を狙って6月中旬~7月末に行ったのが「決算感謝フェア」だ。もともと毎年、決算月である6月にお得なイベントを開催してきたが、今年は利益度外視で集客に重きを置いた割引サービスを行うことに。「黒毛和牛みすじ」を通常2680円のところ980円、「黒毛和牛ロース」を通常1980円のところ980円など、希少部位を含む5種類を35~63%オフで提供した。「『コロナが収まればお客様は戻ってきてくれる。その時を見据えて、今は利益よりもお客様の満足度を上げることが重要』という社長の号令の下、中途半端にならないよう、思い切った価格設定にしました」と語るのは、マネージャーの亀甲大輝氏。フェアの開催告知は、店内POPでの掲示のほか、SNSなども使って情報の拡散に努めた。

ロースターからはみ出るほど大判の「豪快なカルビ」(250g)。感謝フェアでは60%オフで提供

 こうしてフェアがスタートすると、連日地元住民が来店。フェア対象メニューの中でも、特に大判の「豪快なカルビ」(1680円、通常4280円)が一番人気に。フェア開始前は、食べ放題プラン(2250~3980円)をオーダーする人が8割を占めていたが、フェアが始まるとアラカルトで注文する人が増加。フェア対象メニュー以外の利益率の高いメニューやドリンクの注文も増えて、客単価もアップした。自粛期間の反動と決算感謝フェアの相乗効果で、6月の売上は前年対比110%までV字回復した。

感謝フェア第1弾の好評を受けて、第2弾を実施。「大判カルビ」(60%オフ)や「黒毛和牛中落ちカルビ」(61%オフ)など、割引対象メニューを増やし、集客につなげている

 決算感謝フェアの効果を感じた亀甲氏は、第1弾終了前の7月20日から割引対象となる肉を10種類に増やした第2弾の感謝フェアをスタート。国産牛200gを1枚焼きで味わう「大判カルビ」を60%オフの980円で提供するなど、さらにお得感を感じられる内容にした。同時に、6980円のグレードの高い食べ放題コースも新たに用意。これがアッパー層などを中心に、記念日の利用で好評だという。

6月から、黒毛和牛の8部位を含む6,980円の食べ放題プランをスタート。記念日などでの利用が多い

 「感謝フェアをきっかけに初めて来店いただいた方も多かったので、当店の肉のおいしさを知ってもらえたはず。店の認知度は以前よりも高まったと思います」と亀甲氏。フェアを通した集客回復と新たなファンづくりに手応えを感じている。

肉御殿 豊見城店(沖縄・豊見城)
沖縄県豊見城市田頭155-1 イオンタウン豊見城
https://r.gnavi.co.jp/s873g8nb0000/
ゆいレール赤嶺駅から車で8分の大型ショッピングセンターの敷地内にある焼肉店。全200席で、お得な食べ放題プランを売りに、ファミリーを中心に集客している。
マネージャー 亀甲(かめこう)大輝氏
19歳から創業店である「肉御殿 糸満本店」に勤務し、ホールやキッチンを経験。2年前にマネージャーとなり、糸満本店と豊見城店の店舗運営を統括している。

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