2021/03/16 特集

テイクアウトの“店頭”アピール術 ちょっとした工夫で、売上アップ 目に留まりやすく、分かりやすく!(2ページ目)

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何をどう作り込むか?

食欲をそそる写真や説明書きで分かりやすさも格段に上がる

商品の魅力を簡潔に伝えるキャッチコピーも効果大

 ターゲットに合わせた「ブレーキ・アピール・キャリー」の各要素の内容が決まったら、ボード作りに挑戦してみよう。レイアウトの基本的な考え方として、人の目線は上から下に動くため、最上段にブレーキ要素を目立つように配置。その下にアピール要素としてメニューを書き込み、最後にキャリー要素のメッセージなどを加える。

 ポイントは、アピール要素であるメニューの書き方。たくさんの種類をずらりと羅列するのではなく、おすすめの2~3品に絞り大きく紹介した方が、それがフックとなって目を留めてもらいやすくなる。このとき、メニューに写真を添えることは、必須ともいえるほど重要だ。「おいしそうな料理の写真はそれだけで強力なアピール要素となり、これは飲食店ならではの武器。写真はB5サイズ以上の大きさにすると視認性が高まります」と中村氏。必ずしもボードの枠内に写真を収める必要はなく、フレームから一部がはみ出るように配置するのも効果的。限られた筆記スペースの有効利用にもつながる。料理の形に写真を切り抜いて貼り付けるのも、店頭ボードの雰囲気に変化が出て良いという。写真はラミネート加工し、雨や汚れに備えたい。

 メニュー名、価格に加え、料理の売りやこだわりを1~2行で分かりやすく書き添えることもおすすめだ。例えばハンバーグなら、『黒毛和牛100%でうま味たっぷり&ジューシー』など、食材や味の特色に触れた一文は食欲をそそり、購買意欲も喚起できる。ターゲットの客層に合わせた『ボリューム満点』『カロリー控えめでヘルシー』などのワードもアピール要素として効果的だ。単なるメニュー紹介ではなく、「商品の魅力を伝えるキャッチコピー」として作成しよう。

 店頭ボードのさらなる活用アイデアとして、小さなプラスチックケースを取り付け、そこにメニュー一覧や予約方法を記載したチラシを入れておく方法もある。「店頭ボードを見た人が、スーパーでの買い物帰りや他店で食事をした後などに、『テイクアウト商品に興味は持ったものの、今は買えない』という状況はよくあります。チラシを手にとってもらうことで先々の利用につながります」と中村氏は提案する。

チラシを入れるケースは100円ショップのプラスチック製カゴなどを活用してもよい。また、専用のふた付きケースなら、チラシが汚れたり風で飛ばされたりしにくいので安心。リーフレットラック、パンフレットホルダーなどの名称で市販されており、安価なものでは1,000円程度

テイクアウト用店頭ボードのモデル例

 訴求効果の高い店頭ボードの例を、中村氏に提示いただいた。2例とも「ブレーキ・アピール・キャリー」の三つの要素が盛り込まれ、情報が整理され、かつメリハリがあるため分かりやすい。

モデルケースその1

テイクアウト容器に入った料理の写真や、メニューのバリエーションを記載すると、より分かりやすく親切な印象。

モデルケースその2

おすすめの1品だけを大きく書くのもインパクトがあり効果的。「なぜイチオシなのか」が伝わるキャッチコピーや説明を添えよう。

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