2021/03/16 特集

テイクアウトの“店頭”アピール術 ちょっとした工夫で、売上アップ 目に留まりやすく、分かりやすく!(3ページ目)

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店頭ボードを上手に書くコツ&注意点

通りを行き交う人の目線に立ち、離れた位置から見え方の確認を

あらかじめ内容を決めて下書きすると完成度が向上

 では、実際に店頭ボードを書く際のコツを紹介しよう。まず、どのような文章をどう配置するか、一度メモ用紙に下書きをすることが大事。いきなりボードに直接書き始め、書きながら考えていると、全体のバランスが悪くなりがちだ。また、ボードに一度書いたものをきれいに消すには少々手間がかかるので、なるべく書き直さずに済むようにしたい。下書きの段階で、文字の大小やラインを引く箇所など、メリハリも意識しよう。

 筆記用具にはボード専用のマーカーを使う。文字の色は、ブラックボードの場合、最も読みやすい白が基本。「白にプラスして、黄、ピンク、オレンジなどのマーカーがあれば、強調したい文字の色を変えたり、白字に異なる色のラインを引けるなど、表現の幅が広がります。ただし、使う色は多くとも3色程度に抑えた方が全体としてまとまりが出ます」(中村氏)。完成したボードを店頭に設置したら、10メートルほど離れた場所から歩いてみて見え方を確認する。また視認性に加えて、通行の邪魔にならないように置くなど、歩く人の視点に立って配慮したい。

 「センスに自信がないからとボード作りをためらう方も多いのですが、店頭ボードに才能は関係ありません」と中村氏。基本知識を踏まえて、実践を重ねることが上達への近道となる。工夫次第で効果が上がる店頭ボードをぜひ、テイクアウトの販促に活用したい。

Case Study こんな書き方、していませんか?やりがちNG例

その1 文字が読みにくい、見えにくい
文字間や行間の詰まった長い文章は、情報が伝わりにくく、そもそも読んでもらえない可能性が高い。必要な情報を絞り込み、文字のサイズや太さ、ラインなどでメリハリを付けることで、見やすく目立つボードになる。また、色を使い過ぎるのもNG。色同士がけんかをして、肝心の内容が読みづらくなるためだ。落ち着いた店の雰囲気を出すなら、白文字だけのモノトーンにするのもおすすめ。
その2 情報が古い、ボードが汚い
時季外れのメニューをそのまま載せ続けたり、消えかかった文字を放置したりすることは、「だらしない店」という悪印象を見る人に与える恐れがあるため、絶対に避けたい。ボード自体も長く使う間に劣化するため、傷みが目立つ前に交換しよう。また、同じ内容のボードを長期間出し続けていると、通行人にとって「見慣れた風景」となり、訴求効果が下がるリスクも。定期的に内容を見直して更新することも、飽きられないために大切。
その3 分かりにくいワードを使う
「QSC」のように、飲食業界ではなじみ深くても、一般には知られていない用語は多い。料理や調理法の名称も、意味を知らない人にとってはアピール要素ではなく、むしろ不安を与える要素になってしまうため、「この言い回しで伝わるか」を必ず確認する癖をつけよう。飲食関係者ではない知人にチェックしてもらうのも有効だ。
その4 アピールしたいものと無関係な要素
メニューと関係のないイラストやメッセージを前面に出したボードは、一見目立つようで、肝心の商品の魅力がぼやけて印象に残りにくい。メインの販促物がほかにあり、飽きさせない工夫として補足的にイラストなどを添えるのはOKだが、そうでなければ、無関係な情報はそぎ落とした方が訴求力は高まる。

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