2021/03/16 特集

テイクアウトの“店頭”アピール術 ちょっとした工夫で、売上アップ 目に留まりやすく、分かりやすく!(5ページ目)

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店前を通る人の目に留まるよう窓に写真などを掲示して発信!

南砂町 osteria Chivo[東京・南砂町]

営業時間外も効果的に宣伝。テイクアウトで新規客獲得

 東京・江東区南砂で地域に根付く店を目指し、常連客に愛されている「osteria Chivo(オステリア キーヴォ)」。「お客様との触れ合いを大切に考えています」とオーナーシェフの望月克氏は語る。

通りに面した大きな窓で、テイクアウトをカラフルにアピール。これを見て初めて来店したという人や、営業時間外に窓を見入ったり、写真を撮る通行人もいる
  • 内容や量が分かりやすいよう、写真を使ってテイクアウトのおすすめ商品を発信。「これらを食べてもらえば、店が分かるものを貼りました」(望月氏)
  • 店内の記念日利用では、メッセージプレートを提供しているため、テイクアウトでも容器のふたにメッセージとイラストを書いてお祝いの気持ちを表現

 テイクアウトを始めたのは、昨年4月。メニューや容器を工夫するとともに、宣伝方法を模索。チラシやSNSで発信する一方で、目を付けたのが、道路に面している店のガラス窓だった。「スタッフとアイデアを出し合い、店の前を通る人の目に留まるよう窓に『TAKE OUT』とカラフルなペンで書いたり、メニューシートなどを貼りました」と望月氏は話す。意識したのは、「ぱっと見て分かること」。容器に入った料理の写真を貼ることで、内容や量をイメージしやすくし、食べてほしい料理も明確にした。

  • 1.5人分を詰めた自家製パスタソースを真空パックで販売。これを見てまとめ買いし、家で店の味を楽しむファンも少なくない
  • 遠くからでも目立つように作成した「TAKE OUT」の文字看板。黒板にはテイクアウトの新メニューなどを書いている

テイクアウトのメニュー(左)と日替わりのパスタメニュー(右)。これらを撮影して電話でオーダーする人もいるという

テイクアウトの人気商品。(左から時計回りに)8種の惣菜を詰めた「前菜の盛り合わせ」(950円)、シェフの故郷の食材を使った「山梨野菜のサラダ」(734円)、メイン料理で好評の「ラザーニャ」(1,490円)

 効果は上々。足を止めてメニューを見たり、写真を撮る人も多く、「テイクアウトで新しいお客様を獲得できた」と望月氏。テイクアウトをきっかけに店内利用につながったほか、リピートで購入する人も増えたという。3周年を迎えた同9月には、店内イベントの代わりに、こだわりの食材を詰め合わせたボックスを販売。こちらもガラス窓でアピールし、リピーターと結び付きを強めた。

 「店頭販促は、営業時間外でも費用をかけずに店をアピールできるのがいいですね」と望月氏。テイクアウトが地域住民に認知され、店舗運営の柱の1つになっている。

南砂町 osteria Chivo[東京・南砂町]
東京都江東区南砂3-14-22
https://r.gnavi.co.jp/9ru93x590000/
地下鉄南砂町駅から徒歩1分。公園に隣接する住宅地の一角に、2017年9月オープンしたイタリア料理店。駅周辺で働くビジネス層や近隣に住むファミリーを中心に集客している。
オーナーシェフ 望月 克 氏
調理師専門学校を卒業後、レストランやカフェ勤務を経て渡伊。1年間、シチリアやローマで修業し、帰国後、準備期間を経て独立を果たす。

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