2021/09/28 特集

飲食店のLINE公式アカウント、友だちを増やすには? 成功事例に学ぶリピーター獲得のコツ

飲食店のLINE活用事例を紹介します。LINE公式アカウントでより多くの友だちを獲得し、リピーターにしていくためには、どんな工夫が必要なのでしょうか。実際に成果を出している飲食店「ぴょんぴょん舎 GINZA UNA」と「海湘丸 厚木 本店」の2店舗の取り組みを紹介します。

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更新日:2024.3.15

飲食店の集客アップに効果を発揮するツールとして注目を集めているLINE公式アカウント。より多くのお客さんに友だち登録してもらい、リピーターにしていくためには、どんな工夫が必要なのでしょうか。登録特典をアピールしたり効果的なクーポン配信で友だちを5,000人以上獲得した「ぴょんぴょん舎 GINZA UNA」と、リサーチ機能でクーポンの内容をブラッシュアップしている「海湘丸 厚木 本店」の取り組みを紹介します。

※本記事の情報は記事の作成時点のものであり、現時点での情報の正確性を保証するものではございませんので、ご注意ください。

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目次
時短営業中も効果的なクーポン配信で売上&新規客増!
 「ぴょんぴょん舎 GINZA UNA」(東京・銀座)

LINE公式アカウントのリサーチ機能で、クーポンの内容をブラッシュアップ!
 「海湘丸 厚木 本店」(神奈川・本厚木)

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効果的なクーポン配信で売上&新規客増!

ぴょんぴょん舎 GINZA UNA(東京・銀座)
東京都中央区銀座3-2-15 ギンザ・グラッセ11F
https://r.gnavi.co.jp/e155300/
盛岡から取り寄せた木材を用いた、温かみのある空間。窓側の席は11階からの銀座の眺望が楽しめるため、記念日やデート利用に人気。客単価は昼1,800円、夜6,000円。

次々とサービスを打ち出し、LINE会員が大幅増

岩手県盛岡市に本店を構える盛岡冷麺と焼き肉の店「ぴょんぴょん舎」。2006年に関東出店を果たし、2008年には東京・銀座駅から徒歩1分にある11階建てビルの最上階に「ぴょんぴょん舎 GINZA UNA」をオープンしました。看板メニューの「盛岡冷麺」(1,100円)のほか、岩手の銘柄牛である前沢牛・奥州牛・岩手短角牛を盛り合わせた「岩手三昧」(3,960円)も人気で、女性を中心に人気のお店です。

お店のLINE公式アカウントは2015年に開設しました。「全社を挙げてLINEを活用する方針になり、登録していただいた方に特別感のある限定サービスを打ち出すことにしました」と、「ぴょんぴょん舎」の関東地区エリアマネージャー・石井豪さんは振り返ります。そこで登録してくれた人には「マッコリ1杯無料サービス」のクーポンを発行しました。「マッコリは自社工場で製造しており、生きた酵母と乳酸菌が入った自信作。宣伝も兼ねてLINE公式アカウントの登録特典に設定しました」と石井さんは言います。アルコールが苦手な人は、ノンアルコールドリンクへの変更可能としました。

  • 各テーブルにLINE公式アカウントとInstagramを紹介するポップを置いており、スタッフからも登録などをおすすめしている
  • 登録してくれた人には、特典として自家製のマッコリを1杯プレゼント

オーダー時にこうした特典とともに登録を促す取り組みを地道に続けたことで、2020年までの5年間で4,000人以上友だちを増やしました。友だちの増加に伴い有料のプランに変更し、現在ではサービス提供元のサポートを受けながら運用を行って、新メニューの情報や会員限定のクーポンなどを定期的に配信しています。「メッセージはわかりやすい文章を心がけ、親しみやすく感じてもらうために絵文字を多く使ったり、文章の書き出しがワンパターンにならないように意識しています。頻繁に配信するとブロックされてしまうかもしれないので、月1回を目安に不定期で配信しています」と石井さん。配信の頻度は決して多くありませんが、繁忙期が終わった直後など集客力を高めたいタイミングで、告知やクーポンを配信して来店に結び付けてきました。

2020年8月からは友だち限定の「冷麺半額フェア」を開催。これは、通常1,100円の冷麺を半額の550円で食べられるクーポンを配信するというもので、「集客に効き、さらに割引した分だけドリンクの注文が増えました」と石井さん。好評を受けて、その後も内容を変えながら2021年夏までの約1年間で4回のフェアを実施。中でも特に好評だったのが、2021年6月末に実施した「三大麺半額フェア」でした。1週間限定でランチ・ディナーを問わず三大麺(盛岡冷麺、盛岡温麺、ピビン麺)を半額で何度でも食べられるというもので、「ぐるなびレストランメールでも告知したところ、1週間で600件以上の利用があり、ランチタイムだけで売上100万円を突破しました」と、石井氏は笑顔で語ります。また、フェア期間中、新規客も友だち登録すればこのクーポンを使えるようにしたこともあって、現在の友だち数は5,500人にまで到達しました。

定期的に実施するお得なフェアの情報をLINEで配信。特に2021年6月から実施した「三大麺半額フェア」が好評で来店客数アップに効果を発揮

その後もテイクアウトの割引情報を配信すると同時に、支払い時には冷麺半額クーポンを配布するなどしてさらなるリピートを促進しています。現在の課題は、サービス運営元の外部サポートを受けずに、自社で配信などの業務を運用すること。「今後はLINEを通じて空席などの最新情報をリアルタイムで発信していきたいです」(石井さん)と、さらに活用に力を入れていく予定です。

関東地区エリアマネージャー 石井 豪 氏
居酒屋のアルバイトで飲食業の楽しさを知り、和食店で修業を積んだ後、2003年に「ぴょんぴょん舎」の経営母体である株式会社中原商店に入社。「ぴょんぴょん舎 GINZA UNA」の出店に携わる。

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LINE公式アカウントのリサーチ機能で、クーポンの内容をブラッシュアップ!

海湘丸 厚木 本店(神奈川・本厚木)
神奈川県厚木市長谷776-3
https://r.gnavi.co.jp/g971801/
神奈川・本厚木駅から車で15分、住宅地が広がる郊外に20年以上営業を続ける居酒屋。夜は釣好きのオーナーが通う静岡・伊豆などから仕入れる新鮮な魚介が楽しめ、昼は定食が好評。

魅力ある特典で登録を促進! 毎月のクーポン配信が効果を発揮

神奈川県厚木市郊外の街道沿いに立地する「海湘丸 厚木本店」は、伊豆近海の魚介料理を売りにする居酒屋で、ビジネス層や周辺に住むシニア、子ども連れの女性などに人気があります。

今までリピーター販促は紙のポイントカードのみで、SNSなどのデジタルツールは活用していませんでしたが、2020年8月にLINE公式アカウントを導入しました。「もともと常連の方々に向けて情報発信をしたいという思いがあり、不特定多数に発信するInstagramやTwitter(当時)ではなく、ダイレクトに情報を送れるLINEに注目していました。コロナ禍で来店頻度が減ったお客様とのつながりの重要性を一層感じ、導入を決意しました。当時、開始したテイクアウトのアピールも目的の一つでした」と、店長の高橋祐司さんは狙いを話してくれました。

  • 各テーブルにメニュー表と一緒に登録を促すポップを置いている。配信される情報や登録用のQRコードを大きく掲示
  • 登録した人には、「お試し生本まぐろ」など、売りのメニュー数品の中から好きなものをプレゼント

まずは友だち登録の促進に力を入れました。登録した人には、「クリームあんみつ」「お試し生本まぐろ」「ガーリック唐揚げ」「その日のおすすめ」から、好きな1品をプレゼント。「“売りが伝わる”“選ぶ楽しさを感じてもらえる”ことを考慮して、この4品に決めました」と高橋さんは話します。公式アカウントを開設したことを紹介するポップをテーブルに置き、スタッフが来店客に必ず声掛けをするよう徹底しました。特典を伝えると多くの人が登録し、開始から数カ月で友だち数は約200人に。その後も新規客に必ず声掛けするなど地道な取り組みが実り、その後約500人にまで到達しました。

「リッチメニュー」では、「LINEで予約」へのリンクを大きく表示。そのほか、テイクアウトやぐるなびの店舗ページなどを表示している

メッセージの配信は基本的に月2回で、1回目は月初めに「料理1品サービス」のクーポンを配信。有効期限は1カ月で何度でも使える上に、同じ日の昼と夜の2回来店しても使用可能にしています。対象メニューは店が選んだもので、たとえば2021年の8月は「あじフライ」「あじのたたき」など3品から1つを選べるようにしました。2回目の配信では、季節ごとの料理や入荷した旬の魚などを案内します。「配信したクーポンの使用数は月100回ほど。食材の入荷情報を見て来店してくださる方も少なくありません」と、高橋さんは効果を語ってくれました。

こうしたクーポンの特典内容を、より顧客のニーズに合ったものにするため、7月には友だちに対してアンケート調査を行える「LINEリサーチ機能」を活用することに。設問は2つで、1つは「クーポンの対象メニュー」を訊くもので、「売りの料理」「旬の料理」「デザート」の選択式に設定しました。もう1つの質問は、「あったらうれしいクーポン」を自由記述で回答してもらうもの。1つ目の質問については、3つの選択肢にばらつきがなかったことから、今後もこの3つをローテーションさせながらニーズを探っていくことに決定しました。また2つ目の「あったらうれしいクーポン」の回答では、「これからメニュー化したい料理の試作品」というものがあり、次回のクーポンでは試作メニューの「自家製だれのチキン南蛮」が無料になるクーポンを配信する予定とのこと。クーポンを使ってくれた人に試作品の感想を聞いてメニュー開発にも役立てたいと考えているそうで、「足が遠のいた方も、LINEで情報を発信することで店を思い出していただけます。今後は、お客様がどんな料理を食べたいかなどもLINEを通して聞いてみたいです」(高橋さん)と、さらなる活用をしていく考えです。

店長 高橋祐司氏
神奈川県出身。飲食業界以外での勤務を経て、2010年、父親がオーナーを務める株式会社アクティブに入社。2015年に「海湘丸 厚木本店」の店長に就任。

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